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2017年3月の16件の記事

2017年3月30日 (木)

上尾市の図書館問題をネットで発信する市民

市民のブログから議員のホームページまで

東京新聞(2016/1/23) …経緯とデータがあって良質な記事です。

●市民系

上尾市図書館に反対する108の理由 …当サイト。以下は外部サイト

・組織 上尾市図書館本館を守る会

・組織 新・図書館を考える会   旧・上尾の図書館を考える会

かまちょ図書館

秋さんの台湾日記   秋池商店

埼玉県上尾市の図書館移転って

上尾の図転について一言・・・川口市民ブログ、Libra!氏

そのほかに、FBとかツイッターには散発的な投稿があります・・・

●図書館問題を熱心に取り扱う議員

井上茂(ブログ、HPと議会レポート)

鈴木茂(HPと議会レポート)

糟谷珠紀(ブログ、FB)

秋山もえ (ブログ)

秋山かほる(ブログ)

深山孝(HPと議会レポート)…移転賛成派

●行政

議事録検索ができます。過去5年くらいから全情報を任意抽出できます。

新図書館複合施設の情報

上尾市中央図書館基本構想案 2014/11

●オンブズマン系

・全国市民オンブズマン連絡会議

・議会ウォッチャー仙台

相模原市議会をよくする会


2017年3月28日 (火)

破裂するまで続く実需なきアパート建設は金融商品

アパート融資、異形の膨張 16年3.7兆円
 
3/26の日経記事の見出し。
一年以上前から警戒記事が出ているけれど、融資は膨らむばかり。だから記事の見出しも以前よりどぎつい。
2016年3.7兆円、金融機関による不動産向け融資が12兆円超と過去最高という。
人口減少かつ空き家が増えているのにアパート建設が増えるのは節税対策、とりわけ2015年の相続税の控除額引き下げが効いている。
 
節税対策でアパート建設請負業者が資産家に売り込む→サブリースや家賃保証で低リスクを訴える→建設→一括借り上げで家賃をオーナーに払う。建設から資金回収までやってくれる。
オーナー1人の立場なら合理的な仕組みだけど、業者は他にも売り込む→建設急増→業者の業績好調
 
その後、供給過剰→空室率上昇→家賃値下げ→家賃保証が滞る→返済不能→担保没収?という予想もある。
Photo_2  
大東建託とレオパレス21が二強。首都圏より地方に熱心だった会社はこれからはきつそう。
 
相続税対策のオーナー、建設受注を得たい業者、貸出先のない地方金融機関の互助会みたいだけれど、肝心の実需がないからこれは金融商品だ。
或いは無駄な公共事業を民間にやらせる仕組みなのかもしれない…
 
相続で空いた土地には小さい戸建群、アパート、コイン式駐車場になる。放置された空き家は相続がもめているかニーズのない立地の証拠。
 
地元を見回しても、国道を超えると木造やプレハブ系の単身用アパートは空き室が多い。何年で元が取れるのか知らないが、平均空室率は30%前後というから、1/3くらい空いていても珍しくないようだ。
 
近くに一年前にRC3階建てアパートができた。50m2で7-9万円。やはり満室ではない。最近、駅5分のアパート一棟が空なのを知った。以前は会社の寮だった。「固定資産税まけてもらうように交渉する」とあきらめ顔で大家さんが言っていた。
 
アノ衝撃的な写真の空き家も、今は跡形もない。アパートはほぼ竣工かな・・・
Img_5658

2017年3月26日 (日)

地位が人を作る、の良い例

地位が人を作るのか、人が地位を作るのか
 
稀勢の里という恵まれた素材の人が、先場所の優勝でようやく遅咲きの横綱になった。
時間がかかっても、彼が横綱という地位を得たのだ。
S

稀勢の里の相撲を見ていると昔とはだいぶ変わって落ち着いている。

そしてあきらめない。

残念なケガに見舞われたけれど、
ここ一番に弱いというところを感じさせない別人みたいになった。
 
地位が人を作る好例だと思う。
 
おめでとう。

2017年3月21日 (火)

周南市のツタヤ図書館、ダミー本で造る図書館にダミーされた駅ビル建設

補助金×ハコモノ×議会のドンが膨らます負債大国
 
2017年03月18日 ビジネスジャーナル より。タイトルで注目された記事だろうけど、当ブログのタイトルのが正しい読み方と思う。
 
「152万円も出し、ダミー(偽物)を3万5000冊も並べる」。
あぁ、あれか。
CCCのツタヤ図書館は天井まで空本を積み上げてインテリア効果を狙う。海老名市図書館で目についた光景だ。
 
内装費で計上すれば文句は出ないと思うが、そんな単純な話ではなかった。
読むと、上尾市の図書館建設問題と似ている。イヤそれ以上に、補助金が造るハコモノ行政の酷さが見える。
 
駅ビル建替えにあたり、市費を減らして国の補助金をもらうには、中に公共施設が必要という。『図書館が欲しい』という声があったので、『では図書館をつくろう』となったとある。
ここから徒歩10分に中央図書館があるから、「駅ビル開発ありき」なのだ。
 
駅前図書館とはうらやましい話しだが、レールサイドで成長した上尾とは反対に地方はロードサイドに生活依存する。だから、
『駅自体を使う人が少ないです。使っているのは大半が高齢者か学生です。こちらは車社会ですから、駅前に新図書館ができても、駐車場が有料で、たぶんはやらないと思いますよ』の声は当然。
 
補助金は「都市再生整備計画事業」。総額33億円の半額が補助金という。その施設の半分を占める図書館には約8億円が付くらしい。
 
ツタヤ図書館という役者が絡むのもミソ。ダミー本どころか、CCCへの坪3000円という格安テナント料が利益供与との批判もあるとか。
 
そしてここにも出てきたのは「議会のドン」。
土産物みたいにどの自治体にもいる。
 
自分(市)のカネなら賢く使うが、人(国)のカネならとたんに緩む。所得税は豊かな都市民が負担するからいいというわけか?
多数派支配の議会で通れば、市民が決めたで後の祭り。ハコモノ建設で一時は潤うが、市の負債が増えることも確実。
 
そもそもツタヤ図書館がダミー本で飾る行為は、居間に(空の)百科事典を並べて見栄を張る人に似ていないか。
 
そういう人は本を読まない。
 
なお、ツタヤや丸善は本が売れない時代になって図書館の委託管理業務を新市場として捉えているようだ。
収益性は不明だが…。
 
関連

2017年3月17日 (金)

上尾市議会議員の能力と経常収支比率

糟谷珠紀議員、秋山かほる議員の傍聴記とExcel

 

追記あり。

 

3月議会では先の井上茂議員と合わせて3人のみ傍聴。鈴木議員がやらないのはまずいね。どんなに忙しくても公職を優先すべき。なんなら代役立てたら・・・

 

彼らは上尾市市議会ではデキル派だと思う。広報型の聞くだけ議員の後に、彼らを傍聴したら差が分かる。しかし、彼らだけを聞いていると、マンネリする・・・

 

1. 糟谷たまき議員の一般質問はある一点において特筆もの。

 

 

 

上平移転の土地買収疑惑の追及は何回も行われているが、土地収用法と損失補てんについて、最高裁の判例を詳しく持ち出してきた。聞いててびっくりした。市の甘い査定をした論拠の瑕疵を追求した。保坂部長が困ってしまって、わんわんわわん状態。

 

 田中議長が「それは打ち合わ済みの質疑なのか」風なことを言っていた。議会ルールがわからないが、台本に書いてないこと話すなということか。

 

 ここで、審議が一時中断。

 

 本会議では珍しいことらしい。

 

 

 

 この内容は裁判が始まってからの争点となる点だと思うから、とても注目される。でも、レジメが無いから傍聴席からはやり取りがよく理解できない。この点は彼女はダメだ。 議会は市民のために行われている。どの議員にも共通して言えるが、1枚切りのご粗末レジメはだめ。

 

 『議論の見える化』をしないのは、「市民は分からなくていい」という知らしむべからずがあるのではなく、質の低さが見えてしまう恐怖だろう。

 

 

 

 最後にアノ事業債の計画書を出した。期待したが核心点なのに読みが浅い、いずれ前記事に来るだろうからよく読んで議員として掘り下げて欲しい。

 

 

 

追記3/18 録画ファイルより。
●重要な最高裁判例ついて…3/17日の糟谷議員、再生ファイルの41分前後
両方(h48とh14年の最高裁判例)の言う補償の意味は実は共通していて

 

収容の前後を通して、当該財産の価値を等しくする』ということです。

 

今回は収容前2400万円、市は9600万円、これで等しくなっているといえるか…
法律はちんぷんかんだけど、弁護士みたいで凄いよね。

 

裁判が面白くなりそう。

 

 

 

 

●傍聴席から見えない学級風景、家から見えるIT効果

 

 何度も書くが上尾市議会中継カメラは市民目線でスパンと逆スパン、ズーム撮影すべき。尾花議員の十八番とおもうから、提案してほしい。視聴率向上に役立つよ。

 

0
3
 同上ファイル、開始60秒内(スピーカー・オフ (^-^?))。

 本質を外した苦情をいれるなら、お詫びにもっと宣伝してあげましょうか?

 
一般論、ないしは親の参観経験から言えることは、支持者が来て(見て)いれば後でそっと諭してあげるだろう。そうならないのは誰も来て(見て)いないという事かもしれない。まさしく無関心と慢心がもたらす光景と言えるだろう。みなさんはどう思う。

 

 この後、糟谷氏は議長から「じゃあ暫時休憩」って言われような気がする・・・(>_<)

 

 

 

 

 

2. 秋山かほる議員の内容は、もう少し深く練るべきだと思う。

 

 

 

 アドリブだけで一時間持たせられる話法があるから、傍聴人受けする議員だ。

 

彼女は食育問題が強いようだから、その点をもっと深めて、市に「お願いします」ではなく、「こうしなさい」と迫るべきと思う。学校給食の問題解決を通して、上尾市シティマーケティング(セールスじゃない!)を提示すればいい。 (追記、区長会と土地開発公社問題も得意ですね)

 

 

 

 だから後半の単独事業比率が高いとか、経常収支比率の問題は、浅すぎてまるで時間消化にしか聞こえない。いつものように新聞記事を使うのは悪い癖だと思う。気の利いた雑談レベルになる。議会で使うなら要約して、もっと情報を付けるくらいでないと意味がない(期待を込めてですがね・・・)。

 

 以前、ある議員は他市ホームページを印刷して配布していたのには呆れたな。

 

 

 

 最近、上尾市の経常収支比率94.6%が高いことが話題になる。議員レポートや議員HPでだが、去年、新聞に載った影響かもしれない。その点について書いてみたい。もん切り型で「財政の硬直化だ」と皆さん書くが、そんなものではないだろうから・・・

 

 

 

 

 企業では「経常利益」という用語があるが、「経常」は「繰り返す」という意味。収支は収入と支出のこと。 

 

 平たく言うと経常収支比率90%とは、月給30万円の家計で、毎月の食費や通信、水光熱、教育費、家賃とかローンなどほぼ一定額(固定費という)27万円が繰り返して発生する家計状態のこと。

 

 不意の出費に耐えられないという意味では余裕がない(これをわざと難しく弾力性が無いと言う)。だが、健康で事故もなければやり繰りできるというわけだ。

 

 

 

 上尾市は今に高いわけではなく、以前からずーと高い。高いからダメというのは短絡だが、教科書的には市町村では75%が適正水準、80%を越すと硬直化していると言う。

 

 とんでもない

 

 埼玉県全市はみんな80%以上。みんな動脈硬化だよ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 総務省サイトのH27年度地方公共団体の主要財政指標から埼玉県40市を抽出し、フィルターを付けてあるから、並び替えて遊べる。

 

 下位の市名をみれば、収支比率が低けりゃいいなんてのんきなことは言えない。

 

 

 

企業会計と違って、公会計は一つの指標であれこれ語ることはできない。むしろラスパイレス指数を見よ。秋山議員は(良い仕事をすれば)人件費は高くてもいいと発言をしていたが認識が甘い。東京23区よりも高い。それがいつから続いているかを探れと言いたい。

 

 

 

●参考・・・上尾市自身による分析

 

 「分母である経常一般財源が、地方消費税交付金の増などにより増(+8.1億円)となり、分子である経常的経費に充当した一般財源も、生活保護費や子ども・子育て支援新制度に伴う民間保育所委託費の増などにより増(+9.8億円)となった。 

 

この結果、分母の増の割合を分子の増の割合が上回ったため、経常収支比率が前年度より、0.5%上昇した。

 

今後も人件費をはじめとする内部管理経費の抑制により、経常経費の削減に努めていく。」

 

 

 

4行目はなかなか書けない文章だ(ここに違和感もつ人はまだ硬直化していない)。

 

 

 

 

●追記

 

 暇な関係者が見に来るが、絵しか分からないレベルの人と上のファイル使って考える人では大違いだ。

 

 そう、ここはリトマス試験紙。

 

 合格した人は、経常収支比率の要因分解をして要素ごとに考察しなさい。できないと素人。

 

 

 

 

 

 

関連

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年3月16日 (木)

公共施設最適化事業起債計画書と上尾市図書館複合化

かんちがいを通り越した上尾市議会の喜劇…分からないと笑えない
 
追記有り。
意味的には前記事のつづき(本当に関心ある人向け)。小坂→保坂に訂正。6/16日井上議員の質疑で行政能力の水準の低さがようやく議事録化された。しかし三か月遅れは残念だ。話の内容を理解できない市長、他幹部や議員もいるだろう…。それが市政を支えている。
 
 
h27/6/16 文教経済常任委員会
◎副参事(スポーツ・文化施設担当)(鈴木利男) 
…建設された際には、現在上平公民館内にある公民館図書室が廃止されますことから、この減じられた部分を上尾地区に移転するということで検討していきたい。
 
h29/3/14 本会議 井上氏の質問と市回答(小坂部長) ・・・口述レベル
◆井上 最適化債事業の要件としては図書館面積が1㎡でも減っていれば現本館の図書館を残してよいのか
◎保坂 上尾市公共施設管理計画に基づくことが前提。
新図書館の図書館専用部分の床面積+現図書館本館に残す図書館部分の床面積 < 現図書館本館の床面積
◆井上  上平図書館の面積(133)は合計した面積に入るのでしょうか
◎保坂   入りません。
◆井上   それなら2379-2137=242が残る。約240残せますね
◎保坂  現本館に残る面積は最大限残せるよう検討します。
◆井上  最大限というと240ですね・・・
 
『あんたら、ナニ考えてるんだ』と思うから「私役所」的な考察を書いてみる・・・長いけど、図書館問題の核心的テーマだと思う。
 
1)公共施設最適化事業起債計画書
 図は総務省(例の一つ)
Photo_3
 
 この計画には瑕疵があるはずだという視点で見ている。でなけば、こんな官庁書類を見るつもりはない。県(国)に出す公式書類に疑惑があれば、上平移転はリセットになる。
何と、2016/5/13に1回目の計画書が県に提出されていた。前記事に書いたようにうかつだったが、まさか議員で今年初めて見るという人がいたら、それは素人すぎる(議事録には見つからないね)。
 ページ数が多けど核心は金額ではなく「面積条項」にある。2月修正提出の値を使うがファイルは図として一部のみ。要約が下の表。
 
 実施前の施設名延床面積廃止見込 実施後の施設名延床面積使用開始
(別館)青少年センター 816 h37.3 新図書館 2,138 h32.3
(別館)教育センター 756 新青少年センター 190
図書館(現本館) 2,379 転用 旧本館(上町) 2,379  
文化財収蔵庫 243 h37.3   うち図書館分館 (150) h34.3
市民倉庫 379   うち教育センター (600)
原市資料室 120   うち教育関係施設 (528)
上平防犯連絡所 66  
 A 面積合計 4,759
100%
    B 面積合計 4,706
99%
▲53

 左側は今の各施設の明細であり、右側は⑦は上平新館のこと。つまり左側6個を統廃合して右2個(7と2)になる。上尾市のPPAPAであるが、以下はその説明の引用(参考程度)。

青少年センター・教育センターとして昭和62年より利用されてきた別館(①)及び昭和56年より供用されてきた図書館(②)の老朽化等に伴い、青少年センター(①の一部)、図書館②を複合化した新図書館複合化施設⑦を新たに整備するとともに、 移転・複合化後の(旧)図書館(②)に教育センター(①の一部)やその他公共施設(③~⑤)の機能を移転、複合化して整備する集約化事業

別館①については、音少年センター・教育センターの移転・複合化後除却する。移転・複合化後の(旧)図書館②には、一部図書館分館機能を残すとともに、教育センター(①の一部)及び現在独立した施設として存在する文化財収蔵庫③、市民倉庫④、原市資料室⑤の機能を移転し複合化する。(各施設は移転後除却する。) また、上平防犯連絡所⑥については、新図書館複合施設(⑦)に機能を移転後除却する。

Photo_4

事業認可には二つの条件がある。
①合計面積が(1でも)小さくなること
②市の総合管理計画との整合性があること。上尾市公共施設等総合管理計画(h27/3)のp40に書いてある一文。
 
Photo_5
今回は対象建築費13億円の50%=6.5億円の交付税を、(一般に)20年分割でもらえることを当てにして飛びついた。繰り返すが(文教を大ボラした)当初の巨大単館構想案で突き進むならましだが、「もらえるものはもらおう」は邪道だ。
 
そして、それが大混乱のもとになる
①は合計面積であって個々の面積ではない(合理的に考えれば当たり前)。だから⑦新図書館が②より広くても、仮に3000㎡であっても縦計のみで判定される。
 
さらに混迷したのは②の一文「・・・規模の最適化を図ります」。
 これは自分達で書いた得意のお役所フレーズじゃないか。いくらでも解釈できる。
C  今後は高齢化と人口減が予想され、図書館も小さくすることが規模の最適化です。
 これが今の市の解釈だ。でも元文には「最適化=小さくします」とは書いてない。
D  今の本館を造ったのは人口15万人(?)の頃。これじゃあ、とても23万人規模に合いませんから、上平と現本館の増強で面積を増やすことが規模の最適可です、と胸を張れ。
 「窮屈な学生服を着ていた卒業式を思いだして」と県役人に話せばよい(得意の人口比例論だ…)。
 従って、格下げされた分館面積も2379-2138=240が上限ではない。そろいもそろってなんでそんなためにならない解釈をする。小さい方がいいなら初めから作るなよ。これが上尾市議会のレベルか?
 
2 統廃合の解説
 「複合化」とはたんに一つに寄せ集めるという意味。今回は図書館以外は除却される。別館とは警察署向かいのプレハブ庁舎のこと(上の写真)。1F教育センター(学校教育部)、2Fには青少年センター(青少年課)と職員研修所(職員課)が入居する。
子供達が通いやすい教育センターは現本館の2Fへ移転させる。跡地は売却予定かもしれない。上平公民館の図書室は重複になるから廃止するのであって、床面積が削除されるわけではない(他目的に転用)ため本事業とは無関係。
 
3 何気ない数字にでる島村市政の慢心と劣化
 民間なら相乗効果のある組み合わせをとるが、行政はそんなことお構いなし。だからこそ見落としてはいけないと思う。表のBが99%という均衡の上で成り立っており、元の動機が不純な場合は・・・
 
Photo_2
①青少年センター
馴染みない施設かもしれないが、小学生から29才までの市民の健全育成を目的とし、育成団体の打合せ会議室(74席)などがある。直接の図書館との相乗効果はないが、市内各地から大人が車で来館する(現在40台でも満車発生らしい)。
さて、上表では816㎡なのに、移転して190は事務所部分と思われる。そうでなければ、1/4で済むなら今まで何をしていたの?と問われる。結果だけでなく理由の説明が大切だ。
 
実は面積数字が粉飾気味だ。
上とは別に1F=756、2F=740、総床面積1572、建築面積837㎡という建築確認のデータがある(Google Mapの投影面積では約870)。
1F の面積は一致するから問題ない。
2Fは青少年センターと市職員研修室(2部屋)があるが、総二階なのに1Fより2F面積(816)が広いのが可笑しい。正しいのは740、表は1572-1Fを使って広く見せている(75増)。
 
しかも「研修室」を除いたり供用を案分して、仮に2/3と推定すれば500m2弱となる。これでは縦合計の目論みが崩れてしまうが、三個目として①「(別館)研修室 240」を挿入すればよい。
でも、816→740(500+240)へやり直しても縦計差額はダメになるから、右側の修正が必要になる。
  2F研修室をどう扱うかは別として、2F全てを青少年センターとしたのが市の計画表であり、816としている。しかし2006/1/23日東京新聞記事を見れば当初740㎡と認識していたことが分かる(記者が自分で調べるわけがない)。 740が正しければ違反
 今回は補助金事業ではないが、森友学園では「補助金適正化法」違反が問われている。
※ 青少年センターを現本館へ移せれば、190(57坪)を新図書館面積に追加できると思ったが、利用者実態は車来館が多いため無理。
 なお駐車台数が上平84台-青セ40=44台となる(引当済みとした日)。初めは100台とほらを吹き、現本館57台にケチ付け移転正当化を言っていたくせに(今も無垢に広報する議員はいる)、だれもツッコまない。マイナス13台 
 
②現本館(2379m2)の一部が分館化になる
現本館内に入居予定の各施設の内訳が(  )面積だが、市は「あくまでも例です、確定ではありません、今後検討します」と回答をする(3/14、井上議員へ回答も同様)。
しかし上平図書室133m2に対して人口比2倍超の上尾地区で150m2はバカか(怒りを込めて)。上尾地区はコケにされた。せめて300と書けば救いがあるものを…住民を「忖度」しないという態度だ。
 
伝聞だが、尾花あきひと議員は「分館として残るのだから、上平移転は賛成へ態度変更します」という。つまり65,000人には150で十分という意味だ。違うと言うなら、「直ちにこの数字をでかくしろ」と迫るべきだろう。
 悪いことは言わない、支持者には再考を勧める。
 
③図書館面積は前よりも狭くなっている …既出なので省略
 
4 最適化債条件への理解度不足
 全体が減ればよくて、個別施設の面積が減る必要はないのだ。そして自分で書いた総合管理計画への理解の取り違えが混乱のもとであると思う。Dで書いたように、人口は22.8万人で天井横ばい、旧施設よりは今はX割増しでも最適です、と得意の建前論を言えばよい。
イヤいままでのように、市幹部はどうして悪知恵が働かないのだろうか…。議員の頭まで汚染してないか。
細かいこと言うと、議会の答弁数字と表の数字が違う。ホントに信頼性が無い…
 
 
5 訂正案
 
  実施前の施設名 延床面積 廃止見込   実施後の施設名 延床面積 使用開始
(別館)青少年センター 500 h37.3 新図書館 2,138 h32.3
(別館)教育センター 756 新青少年センター 166
(別館)研修所 241 旧本館(上町) 2,379  
図書館 2,379 転用   うち図書館分館 (600) h34.3
文化財収蔵庫 243 h37.3   うち教育センター (600)
市民倉庫 379   うち教育関係施設 (528)
原市資料室 120        
上平防犯連絡所 66        
  A面積合計 4,684     B面積合計 4,683 ▲1
 
 青少年センター事務所がおもちゃにされた感じだが、最大値166とした。研修所の行く先は適当にやってほしい。差が1なので、会計監査院から目を付けられるに決まっている…。
分館案を600㎡に拡張した。
現こども室270、学習室100(現2F相当)、閲覧100、他130(=本案提示料金と差し替え。住民談話室にします)。
本来は1F全て870㎡を要求してもよいが控えた(下図)。
追記
イヤ、現本館の1階すべてを市民利用に要求しよう(文教と贖罪の意味で)。どうせ複合施設になるのだから。
②イヤ、さらに下図でメゾネットスタイルを要求してもよい。1Fの子供室、2Fの左半分というわけだ(駅前館もメゾネットでカウンター1つ)。 その理由は本当に教育センター利用が人数とスペースに見合う価値なのかと言う点と、そもそも悩める子に適した心理的立地であるか否かである。ハコモノパズルしか思考力がない人が、教育心理学を無視して考えているとしたら恐怖であり、その任に相応しくない。利用者(ターゲット)への深い洞察に自信があるならそれを公開せよ。でなければ、メゾネット分館も悪くない。
 
6 ハコモノ統廃合を促すアメとモラル
 本来の目的は人口減少に備えて老朽施設の統廃合を進めようという常識的なもの。その費用を交付税で半分埋めますよというものだ。h27-29/3の限定だった。目的が長期的な変化対応なのに、3年の特例というのはヘン。どうせ景気対策や公共事業促進だろうと思っていたら、なぜか最近五年延長になったらしい。ニーズがあったのだろうか。
 でも補助金事業と変わらない、という印象をもつ。自治体のモラルハザードが無いという保証は無いから、無駄を排するために、新しい無駄を作ることは起きると思う。ただしムダの定義が彼らと納税者で異なるから、それ以上の議論はムダ。
 
 
参考 現本館レイアウト図面
Photo
 
関連
 
 

2017年3月15日 (水)

井上議員質問にみる限界議会と限界市民運動

どん詰まりなのか図書館建設の反対運動
 
井上茂議員は図書館問題では、市役所勤務の経験を活かして実務的アプローチで健闘している一人だ。新生クラブの議員では誰も太刀打ちできないだろう。
議会映像を議会サイトでぜひ見てほしい。
後ろに写るものを…
 
●寄り道と逆パン
 実は「かまちょ図書館」ではさらに破天荒な議員評価が進んでいる。朗読劇におけるセリフ文字数の議員と当局の比率だけでは収まらず、報酬当たりの比較をしている。
例えるとピッチャーの一球当たりコストみたいなもの。それも一年間4議会全部というから恐ろしい
 議員は見たくないだろうな・・・
 
 結果は前回と似たようなものだが…
 「1文字当たりの報酬は、嶋田議員の1,005円が最高で、秋山かほる議員の114円が最低」
 
聞くだけ議員(ハガキ議員と命名)、主張型議員の差になる。私的には時間当たりパフォーマンスの方がしっくりくるけど、「あいつはダメ、彼はイイよね」という高みの談義を聞くよりも、こういう定量的アプローチ、他にまねのできない発想やスキルというのが好きです。
Photo
 で、三人三様のお姿。
 後ろで深山孝議員が熱心にお仕事をしている様子が写る。心ここにあらずは彼だけではないが、聞いていない様子がばっちり。上尾市議会改革案にも書いたが、カメラワークは全議員と全幹部職をなめるようにパン&逆パンすべきだ(あの議長では絶対許可しないけどね)。
 
今回の井上議員の質疑も図書館が70%くらい、ぐるっと君バスは時間不足だった。得票数比例式にすれば解消できるのに残念だ。
図書館問題の一部は裁判へと舞台を変えたが、議会レベルではどんづまり感がある。今回の主張を聞いていても、状況証拠を並べるだけ。法的ミスの発見に期待したいが、忖度で行われる密室では難しいのだろう。
 
署名数レベルでは上尾市議会の勢力図を覆すほどの力にはならなかった、というのも貴重な教訓なのだが、私的には次のように総括している。
 
●一番は情報格差。それを表す不等式イメージ。
 
 行政当局 >> 議員 >>> 市民活動 >>>> 一般市民 >>>>>>>無関心層
 
 格差を埋めるのが情報公開というツールだが、何があるか分からなかったり、得ることが下手だったり、中には持っていても互いに共有しようとしない(考えない・またはツールを知らない)という(言い過ぎだが)ご粗末感。だからタイミングを逃す。
 市民運動は多様性から生まれるものだから戦略も戦術もないと言うとみもふたもないが・・・、議員は会派や党を超えて攻め方を打ち合わせしたのか?。議事録見ればこの数年間で複数議員が同じようなことを聞いている例がいっぱい見つかる。
「考える会」はその調整役を果たしたのだろうか? という疑問は残る。
 
●二番目は無償の専門性。
 
昨日の井上議員は上平の候補地を新埼玉リースが買っていた件について、不動産プロの見立てを紹介した。
 あの土地と建物は市街化調整区域の特有の制約があり、買うのはとてもリスクがあるはずだという。それを埼玉リースが取得したものの登記に担保設定が無かったことは、長く持つつもりがない、つまり転売目的を疑うという見方だ。
 市民運動に各種の専門家が入り、情報共有していればすぐにわかる指摘だろう。先月の考える会の本館リフォーム案もそうだが、相手は有給の専門家(スキルは疑問だが、情報は独占)だから、多様な専門性を持つ市民が呼び込めなかったのは残念だ。
 
 井上議員の主張ついでに思うのは、上尾市はあの土地の登記書類をいつ取り寄せたか、その日付を(弁護士なら)知ることができるか?。日付次第では市答弁は崩れないか?
 
●ターゲットが狭い。
 
 図書館前とか駅前ビラ配りや広報活動を目にしたが、欠けていた点がある。何度も書くが、上尾市民で図書館を使う人は人口比率で15%、そこから非有権者、市外者も除くと実質11%だろう。約25000人。上平移転に賛成市民もいるから、ざっと20000人と見積もる。
 無償活動では署名の地域カバーは広くはないし、地域の浸透度も違うが、土地取引の件が明るみに出てからは新たな関心層も加わったと思う。
 それでも一万四千人。その半分は50歳以上だろう。
これからは図書館を切り口にしても市政がテーマになっていく。だから対象も異なる。「気持ち」を込めたビラではなく「事実(データ)」で訴えないと、関心を持つわけがない。「まだやってるの?」で捨てられる。
 訴える内容や方法も時間帯も空間も違うのだが、それには足りないものがある。
 
本当は核心となる公共施設最適化事業起債計画書を書きたかったのですが、続く・・・
 
 
関連

2017年3月13日 (月)

上尾市の公共施設が軒並み利用減少になる現実 

聞くだけ議員、数えるだけ役人では問題解決できません

更新 図書館データを貸出人数から来館人数へ修正
 
ある資料を造っていますが、その延長で作ったグラフと比較表です。
Photo
一番利用者の多い公共施設は図書館である、という事実を示したかったわけです。それは市長や職員ではなく市民の声を元に作るべきという当たり前の証拠です。
注)
統計あげおのH26年版とH27年版、「17教育・文化」の章より。
12施設のH26(2014)の利用人数と過去H21-25年間の中の最大値を取り上げた。
各施設でMaxの年度は異なる、対象期間もやや異なる。
千人単位。h22-23は震災による休館や工事施設もある。
また下表の学校関係は実人数、2列目期間はh22-25となる。
 
図書館は貸出延人数ではなく来館人数(本館、大石、駅前合計)に訂正した。貸出人数(44万人)でも一番は変わらない。また、統計元が異なるため図書館の青いグラフ値はh24-25年とした。下表も同じ。本館は一日1500人と覚えましょう。
 
 大きな変化を見るために直近と過去4-5年内の最大値という2時点の比較にしました。どうせ横ばいか微減だろうと思っていたのですが、目視できるハッキリした変化がでたことに驚きます。
 健闘は文化センター3%増、市民体育館13%、あっびーランド2%です。それ以外は軒並み低迷。コスト見合いでは存続すら危うい施設もあります(文末へ)。
 
利用人数 h21-25年内の
Max人数
 H26   増減  (学校以外は千人)
※図書館-全体 693 625 -4% 貸し出し統計では
440から423へ-4%
※図書館-本館 478 439 -4% 同上222から214へ
文化センター 320 330 3% 健闘
コミュニティセンター 172 168 -2% 微減横這い
市民体育館 323 366 13% h22-23工事
スポーツ総合センター 158 145 -8% 低迷
水上公園夏季プール 198 86 -57% 深刻 (年46日)
上尾運動公園 301 281 -7% 減少、イベント次第
イコス上尾 72 56 -21% 大幅減
わくわくランド 168 117 -30% 深刻
あっびーランド(市内 79 80 2% 堅調
こどもの城(市内 116 106 -9% 微妙
中学校 12校 6,382 6,320 -1% 横這い、27年は2%減
小学校 22校 13,044 12,138 -7% 学級数432/h22→401へ
幼稚園 22園 4,796 4,670 -3% 救世主か絶滅危惧種?
 
総人口(228000人)ベースでは人口減少ではありませんが、市民の活動量では人口減少に突入していると読めます。なお、生産年齢人口は10数年前がピークです。
このような利用実態を前にして、「質問しかできない議員」には問題提起もできません。当の各施設管理職に至っては数字を作っておしまい。考察コメントなど書きません。
 
そんなだから、統計にはトンデモ数字が5年間放置されています。
職員さえ見ていない証拠です。
 
ヒント、
そんなに来たら床抜けるぞ体育館 \(◎o◎)/!
 
私役所のコレクションにまた一つ増えました…
 
関連

2017年3月12日 (日)

議員の一般質問を科学する日本で初の試み?

かまちょ図書館からの贈り物、一般質問の評価法

 
マーケティングに強い会社はマーケティングは科学であると断言します。曖昧なものでも科学的アプローチができるという姿勢ですが、それと似た感想を持ちました。
 
先日、当ブログでも深山議員レポートを取り上げて、議員質問の在り方を書きました。議事録を見ると、議員のセリフ行数が数行なのに、市回答は10行以上なんてことがザラにあるんです。
 
ところが、かまちょ図書館では全員の議事録ダウンロードとその中の議員と市答弁の文字数を数えるという、誰もやらないことをやりのけました・・・
 
まぁ、この程度はITスキルのある人には大したことではないはず。Wordの文字数カウント、Excelなら文字列式でカウントしたりマクロ組めばできます。でももっと便利ソフトを使ったようです。 
  その記事は、見解を聞く質問・・・へ。
 
うすうす思っていたことがデータで立証されています。数字は嘘をつきません。下はぱっと見で点数ランクに見えますが、%です、安心してください・・・
 Photo_2
 
Excelファイルをもらい、二番煎じでは気が引けるので別視点からグラフにしました。
一般質問は1時間以内で、各議員それぞれ違います。
議員の文字数÷(議員と市回答の文字数)を比率として算出(対象は2016/12議会)。議長のセリフは除くので値は実際よりも高く出ます。
 
意見を主張するタイプの議員は高く、質問が多い人は低くでます。
冗舌な人は高く、要点を的確に話す人は低くなります。
早口の人は高く、ゆっくりはっきりの人は低くなります。
 
井上議員の80%って、ホントかよ!、て感じです。独演会レベルはたまたまかもしれません。彼はやや活舌が悪いため聴きにくいのが私的にはネックです。秋山かほる議員はもっと冗舌にしゃべっている印象があります…
 
質的な評価はできないと思われますが、この統計アプローチは議員評価としては日本で初めての分析かもしれません。その点で価値があります。
早い者勝ち。議員質問分析の「はるか&私役所メソッド」と命名します。
 
なお「聞くだけ議員」は、市回答に対して必ず批評すべきです。議員は行政の監視役であって広報ではないのですから。
最後に、上尾市民へ次記事をお勧めします。質を評価することができる事例です。
 
かまちょ図書館、答弁が・・・mjk
 
関連
 

2017年3月10日 (金)

森友学園の底流にあるのは愛国教材商法

建設施工会社は回収できますか?
 
愛国ビジネスといえるほどの洗練さがないから、愛国商売、または愛国商法のが似合いそうだ。
大阪知事からは詐欺的と呼ばれたから、愛国詐欺商法が正体かも。
 
昔からではなく、途中から愛国教育に熱心になったと報道されていた。本人の想いもあるだろうけど、中国や韓国との摩擦を糧にして、「愛国心」という教材には一定数の(親の)需要があり、集客できると踏んだのではないかな。
そこに政治権力者まで同調すれば、本人は有頂天だ。
類は友を呼ぶ通りだ。 
 
差別発言を心地よく聴き、ウソやホラに心酔する人が現れるのはアメリカも日本も変わらない。でも最初、籠池氏の人となりが報じられたときは、トランプよりも田母神という人のが似ていると思った。
案の定、消えていくところまで似ている。
 
それにしても、施工会社は債権回収大丈夫?
ずーっと気になってる。
 
追記
 
鑑定評価額9億5600万円(8770m2)の国有地が1億3400万円で払い下げられた。
森友学園には、2016年4月に、森友学園が負担したとされる埋設物除去費用1億3176万円が支払われている。
差引224万円の支払いで、約2700坪の国有地を手に入れた。
しかも、土地代金の支払いは頭金と10年間の分割払い、支払い済みは2778万円だけ。
今の現金収支では、森友学園は1億398万円の受け取り超過で、国から1億398万円とあの土地をもらったことになる。
 
 
除去費用も怪しい…

2017年3月 9日 (木)

予想通り。会話も食事もできる図書館の誕生…本庄市

伝統的図書館が排除してきたものへの寛容が求められる時代

排除と寛容は21世紀の最大テーマだと思いますが、図書館にも別な視点から必要であると、先日、浦安市立図書館を訪れて強く思ったものです(探訪記)。そのイメージどおりが意外と身近なところに完成したみたいです。
 
245d029a073183e19865fd97ca7ff8fb 本庄市立図書館は1年半ほどの耐震改修工事(休館)をへて飲食や会話が楽しめる多世代交流室やインターネット環境などを追加して、蔵書18万冊、7億3千万円で作ったそうです。
 (2017/1/29産経記事)
 
上尾市図書館の利用
  1. 本を借りる・・・最多は40代女性です
  2. 調べ物をする
  3. 勉強室代わりに使う・・・中高生、資格取得の社会人
  4. 時間をつぶす(雑誌・新聞など)・・・高齢男性
1は減少傾向です。少子高齢化や共働き増加、スマホ、読書離れが理由でしょう。
2は絶定数では多くはないと思います。
3は根強くあります。
4が増えています。中高年齢、男性、単身世帯の増加も背景にあるでしょう。高齢女性が少ないのは「おしゃべり」ができない施設だから、と思います。
 
3と4の利用を滞在型利用と呼び、滞在時間が長くなっているようです(見慣れた風景です)。既に上尾市の現本館でも飲食可能ゾーンと時間帯を設けることで、遠地からくる滞在型利用者(受験勉強など)への配慮をしています。
 
しかし会話することは憚れます。急に知人と会って話をしたくても屋外へ出るしかありません。そんな意味でも、これからの図書館には談話可能なゾーンがあってもおかしくないと思っています。複合館化した施設はそれらがあります。分館はそれに近い形態です(ただし中核の図書館機能が貧弱)。
伝統的な図書館ゾーン、飲食可能ゾーン、談話可能ゾーンがあることが現代の図書館に求められるニーズになっている思います。
 
最近、聞いた話ですが小学生の学童保育に兄弟のうち一人しか行かせられない、という家庭が多いといいます。学童保育に月1万円位かかるとか。一人目はカネを出せるけど、二人目は無理、という悩みです。
放課後、子供が安心して居られる場がないわけです。場所があれば学習支援も可能です。
 
単身化・高齢化・放課後の子供、これらの人々のニーズは社会的居場所です。それを限られたスペース内で叶えるには、蔵書を減らす(閉架へ移動)も一つの策です。本は外部書庫化してもリクエストで手に入ります。しかし「居場所」を郊外に作っても誰も来ません。
 
その姿は、騒々しいフードテラスやマック難民を連想しますが、本よりも社会的居場所の方が人々のニーズならそれを優先するのは自然です。
本を核にした文教施設と福祉的な役割。人が集まりやすいを意識したら、行きやすい立地が当たり前です。
 
上尾市図書館の上平移転は文教が動機ではないので、本庄市とは比較できません。
 
 
関連

2017年3月 8日 (水)

深山孝議員リポートへの深くて浅いコメント

議会質問における議員の品定め

 

 

 

深山氏は上平移転の賛成派議員の中では頻繁に図書館問題を取り上げています。理由は地元上平への図書館誘致などという狭隘なものではなく、文教熱心だからなのでしょう。

 

 

 

彼のHPを訪れてください議会レポートを出してます。「リポート」とこだわるようですがここの表記はレポートとします。なおHPは装いを新たにしたらしく、別人と間違えてしまいました…

 

 

 

自由に意見を言うのは無所属だからでしょうか。新生クラブには一年間に一度も一般質問をしない無口な人や、(市民はあまり知らない)たった年四場所しかない議会の報告書すら書けない人がいます。

 

お仕事は千秋楽の「起立」なの?

 

そんな先生の対極にいるのが深山氏です。

 

 

 

 

だからこそレポートには反響があります。

 

先日、「住民投票条例案賛否討論」と「深山孝議員に講義・・」という骨太な記事が続きました。

 

当ブログも遅ればせながら取り上げます。市民が感想や反論をすることはイイことだと思う一方、不思議な気持ちが背景にあるからです。

 

 

 

あんなに上平建設反対を叫んで署名までした人が1万人以上もいながら、この方を除いて個人の想いを述べる市民はほとんどいません。

 

団体行動は得意、個人行動はちょと、という日本的なものでしょうか。フェイスブックで発言する方もいるかもしれませんが、FBは閉じた友達世界。(グーグルが拾う)オープン世界ではありません。

 

年寄り連中だからITスキルがない、というステレオな意見もありますが、紙でもよいわけです。スキャンしてあげれば上がります(ただしネチケットなしは危険です)。市民は公職ではありませんから匿名可です。市への意見だって匿名OKです。

 

 

 

 

ここ二年、図書館問題を機に議員レポートを読むことが増えました。その経験は議員達よりも濃厚です(議員は相互には読まないでしょう。議会での攻め方みていると分かります)。

 

その点ではプロです、いえマニアです…(^-^?)。

 

 

「(画面で読むの面倒だから)過去の全部ちょうだい」とろくに面識もない輩に、創刊号(笑い)から数十通を送ってくたれ議員氏もいます。短編・上尾市政集みたいでした。

 

 

 

 

なんとも冗舌な前書きですが、意味があると思って書いています。でも、これから深山レポートの感想を書くと長すぎるので、二回に分けます・・・(^-^?)

 

 

 

52号(図書館特集)は12月の議事録のまとめ風ですが、質問文に対して市答弁の行数がとても多いですから、市広報のQ&Aと間違えられますね。

 

自分で主張しないで当局の口から言わせている、これじゃあ市の代弁ではないか、という読後感になります。

 

 

 

なぜ質問よりも持論を述べないの?

 

なぜ自分で調べて、是非を主張しないの?

 

物足りないです。

 

 

 

 

3月議会の最中ですが、議員の能力は傍聴や議事録を見ていると少しは分かります。

 

その見分け方。

 


  • 何も語れない議員は、不要です。給料泥棒です。

 

  • 質問だけの議員は、市民より劣ります。「市長へのはがき」はタダ。

 

  • 問題を指摘する議員は、まともです。監視役ですから。

 

 

  • 行政をほめそやす議員は、危険です。用心棒になり下がります。

 

  • 意見を述べる議員は、ましです。考えがあるからです。

 

  • 問題解決の提案をする議員は、優れています。そういう人を選ぶべきです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回へ

 

 

 

 

 

関連

 

 

 

2017年3月 6日 (月)

上尾民報に見る政党議員と住民代表の違和感

「党の決定だから」と断る議員と地方自治
 
Photo_2 今まで図書館問題を取り上げている議員レポートの感想やら評価を書いてきたけど、先月もらった上尾市の共産党議員団の上尾民報を取り上げてみる。表紙が派手なのは時節柄のためだろう。
 
 図書館問題では糟谷たまき議員が熱心に取り上げている。
よく下調べをして質問しているのが分かるが、彼女は議会レポートを出していない。1時間の質疑内容の要約版が欲しいと思っても井上氏や鈴木氏のように手際よく入らない。それでは困るのだ。
 
 秋山もえ議員も議会報告はブログに書いてあるが、質疑が議会事務局からもらったデータの流し込み風で、とてもじゃないが読んでいられない。会話文を読まされるのは苦痛だ。
 
●5人まとめての議会レポートには違和感がある。
 政党公認は共産党と公明党がいるけど、支持者の中には無党派市民もいるはずだ。市町レベルの政治とは生活問題を扱うのだから、住民代表というのが本来の立ち位置であると思う。
 
 例えば上尾民報は四面構成だから、半分は政党(全体共通)にし、半分は議員個人が各レポートとして発行するくらいの工夫をすべきだ。今のままでは手抜きと思う。
 (ただし個人版を紙で配っていたら失礼。だがWebには見当たらない)
 中には5人の質問名が書いてあるが粗すぎる。複数のテーマ記事があるものの議員の顔が浮かばない。各議員による署名記事にしないと、「その人」が伝わらないから、政党議員は金太郎あめ集団に見えてしまう。
 おまけにWebにも公開されていない。同党議員にはブログやFBに熱心な人、まるで縁のない人、やっても半年更新されないとか、その点だけは個性的だ。
 
 ただしWeb活用の濃淡は彼らに限った話ではない。ネット活動の効果が実感され無いからだろうと思う。高齢者や組織票が投票の主体である限りは・・・
 
●政党議員がもたらす違和感の事例
 昨秋、住民投票を唱えた熱心な市民が、反対派議員へ翻意を促すため電話をした。電話に出た人出ない人いろいろらしいが、ある政党議員はきちんと応じてくれたものの「政党で決めたことだから…」と答えたという。
 
 どんな図書館をどこに作るかはイデオロギーでも宗教でもない、住民自治の問題だ。なのに「政党の決定」が自治の上位にあるというわけだ。「住民として考える」ことを放棄した、と有権者は受け止めるべきだろう。
 ただし、裏返せば正直なのかも。内心「問題あり」と思っているが党決定で逃げたのかもしれない。同じ党の他議員は電話に決して出なかったというから・・・
 

2017年3月 4日 (土)

5本目のホームページビルダー21へバージョンアップ

1999年、初めてホームページを作った時のわくわく感

Hpb21_2忘れられないものがある。
個人や中小企業であっても、数百万件の検索インデックスの中で大企業よりも上に来ることができる、という達成感を味わった。
 
当時、作成ソフトがたくさんあったが、ホームページビルダーを選んだのは正解だった。版元は変わっても、今日まで生き残っているのだから。
 
購入記録。
 
日本IBM
ホームページビルダー2000・・・Windows95-98
ホームページビルダーV6.5 with Hot Media・・・Windows XP
ホームページビルダーV9 ・・・Windows XP・・・ソースネクスト
 
ジャストシステム
ホームページビルダー13・・・Windows Vista, 7
ホームページビルダー21・・・Windows 10
 
いつもバージョンアップ版だが、V13が一番長く使った。
21を買ったのは、バージョンアップの対象下限が13になったためだと思う。
というわけで、買って3か月になる本日インストール。
 
先月パソコンを買ったのでクリーンインストールになった。
ユーザーIDを探すのに一苦労、電話して確認した・・・情けない。
サイト設定作業も面倒で仕方ないから、今日はやめ。
昨年からニフティURL強制変更により、覇気も失せている・・・
この辺りは年齢かな・・・
 
次の買い替えはあるだろうか
あるとすれば、バージョン29かな・・・
何歳になる・・・
 
 
いやいや、
ホームページビルダー60歳まで生きよう!

2017年3月 3日 (金)

Windows 10のタスクバーでウィンドウの結合(グループ)表示を解除する

タスクバーボタンを結合するには「設定」の中にある
 
Windows 10のタスクパーを右クリックしてもプロパティがない。
困ったときはプロパティなのに、一体どこにある?と迷惑な話。
 
Photo  
例えば、一つのソフトで2個のファイルを開いていると、2個まとめてグループ表示されてしまう。これはWindows 10のデフォルトになっている。
ようするに折り畳みと展開表示のような機能なのだが…
 
結合表示の場合は、必要なファイル画面へ切り替えるときは、1クリック余分な操作となり煩わしい。
これを図のように複数個独立してタスクバーに直接ファイル名表示させるための設定場所がわからなかった。
 
タスクバーで右クリックしても、あるべきプロパティが無いからだ。それは「設定」の中だった。
 
  1. タスクバーで右クリックして、「設定」を選ぶ。
  2. 設定ダイアログの左から、「タスクバー」
  3. タスクバーボタンを結合するのリストから、「結合しない」

2017年3月 1日 (水)

開架面積という新語で弥縫するハコモノ依存症

数字にすると市民をだませない…in開架面積out開架率
追記。表組み換えと自動書庫
 
開架面積をgoogle検索しても無い(ここ)。
"開架面積"でないとヒットしない(ここ)。・・・すでに本稿が1番な理由は文末へ。
その多くは地方の図書館建設に関するドキュメントだが、文中に「開架面積」の定義は見当たらない(上尾市がトップじゃお里が知れるか…)。
図書館建築設計の面積指標ならば簡単に見つかるはずだが、書棚の床面積でも、書庫面積でもない。
 
イメージするのは、200海里線を描いてその内側面積を求める感じだが、床面積から開架書棚とは無関係な面積を引いて算出するのか、とも想像する。
現本館の図面にも無い面積定義なので、新しい概念だと思うが、曖昧さはぬぐえない。さらにその重要度はどうなのか、役人視点で考えられた指標ではないのかな。
 
迷走の姿  本館単独   構想案   新館案  比率
開架比率 * 40% 60% 41.9% 2%  
延べ床面積m2 2,337 5,000 2,130 -207 -9%
開架面積m2 878 必要ない 1,300 422 48%
蔵書数 (万冊) 30 ** 47 43 13 # 43%
開架冊数 12 28.2 18 6 50%
閉架冊数 18 18.8 25 7 39%
自動化書庫 なし 不要 導入 2億円+α  
 
*開架比率=開架冊数÷全蔵書数
本館開架面積は市説明会資料(h28/4)では800だが、(本館図面より)子供室275+2F一般603=878となり1割も違う。開架と閲覧席の面積という説明では粗すぎる
**蔵書数は34万冊(h28/3)だが、開閉不明のため同資料のまま。
#増分冊数は8年前後で達成予定。
 
上尾市が「開架面積」を言い出したのは、当初の巨大単館を複合館に切り替えてから。建物面積は同じでも1Fのみが図書館、2Fが青少年センター(一般には馴染みのない施設)とその他になった。
構想案は「図書館に行かない市民」にも延べ床面積「5000m2大図書館」を大義名分としてPRできた。だから開架面積という概念など必要ない。
が、計画変転した。
『面積は今より狭いです』では島村市長肝いり案件の面目丸つぶれ。いや、詐欺に近い。
 
『いえいえ、開架本が置いてあるスペースとしては現本館よりも広いですよ』と目先を変えるために探してきたのがこの用語。
入れ替わるようにフェードアウトしたのが「開架率60%」。構想案(p2,8)を見るがいい。建設動機の錦の御旗にしていたのに、複合館になってからは捨てた。当たり前だ、現本館と同レベルの42%だから。
さらに追加されたのが自動書庫。床面積が半減ではどうにも閉架冊数が入らない。これまた困ったら税金使えば済むというお気楽な弥縫策。だが専門家が見ればすぐわかる、「なんで郊外なのに集密度の高い自動書庫なんだよ」。
でも多くの人は「さすがシマムラ」と感嘆する。
 
図書館マネジメントで普遍的な「開架率」と新しくて曖昧な「開架面積」が、上尾市の教育行政ではご都合主義で使われた。広く大きいを求めるために使われた開架率、床面積では狭くても実質は広いですよと開架面積。
これが「知の発信」拠点の原点であり、それを推進したのが…
 
上平新図書館の早期実現を目指す人たちや議員は、こんな指標や数字には関心ないだろうが、「ホンネはハコモノ(または利益の恩売り)」という分かりやすいストーリーとして、カネは払うが図書館利用しない多数派市民には知らせる価値があるだろう。
そして、こんなバカげたことが、行政でまかり通るのは、広く弱い公よりも、狭く強い私の力が働くから、としか説明しようがない。
 
上尾市は、開架面積を恣意性の入る余地のない建築用語で説明し、現本館と新図書館の開架面積を図面で示して説明する義務がある。
でないと、またウソの上塗りになる。
そして現本館の面積や蔵書不足を指摘したところで、本館稼働率の低さを弥縫することはできない。
 
 
おまけ
暫くして、グーグル「開架面積」のトップに来るのが本稿である限り、専門用語としては危うい証拠だと想う。 トップを取るのはhtml構文だけじゃあない、やはり「質」なんだ。 (^-^?)
 
 
関連
こんな幹部は辞表をかけ…自動書庫の意味について
 

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