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2017年3月21日 (火)

周南市のツタヤ図書館、ダミー本で造る図書館にダミーされた駅ビル建設

補助金×ハコモノ×議会のドンが膨らます負債大国
 
2017年03月18日 ビジネスジャーナル より。タイトルで注目された記事だろうけど、当ブログのタイトルのが正しい読み方と思う。
 
「152万円も出し、ダミー(偽物)を3万5000冊も並べる」。
あぁ、あれか。
CCCのツタヤ図書館は天井まで空本を積み上げてインテリア効果を狙う。海老名市図書館で目についた光景だ。
 
内装費で計上すれば文句は出ないと思うが、そんな単純な話ではなかった。
読むと、上尾市の図書館建設問題と似ている。イヤそれ以上に、補助金が造るハコモノ行政の酷さが見える。
 
駅ビル建替えにあたり、市費を減らして国の補助金をもらうには、中に公共施設が必要という。『図書館が欲しい』という声があったので、『では図書館をつくろう』となったとある。
ここから徒歩10分に中央図書館があるから、「駅ビル開発ありき」なのだ。
 
駅前図書館とはうらやましい話しだが、レールサイドで成長した上尾とは反対に地方はロードサイドに生活依存する。だから、
『駅自体を使う人が少ないです。使っているのは大半が高齢者か学生です。こちらは車社会ですから、駅前に新図書館ができても、駐車場が有料で、たぶんはやらないと思いますよ』の声は当然。
 
補助金は「都市再生整備計画事業」。総額33億円の半額が補助金という。その施設の半分を占める図書館には約8億円が付くらしい。
 
ツタヤ図書館という役者が絡むのもミソ。ダミー本どころか、CCCへの坪3000円という格安テナント料が利益供与との批判もあるとか。
 
そしてここにも出てきたのは「議会のドン」。
土産物みたいにどの自治体にもいる。
 
自分(市)のカネなら賢く使うが、人(国)のカネならとたんに緩む。所得税は豊かな都市民が負担するからいいというわけか?
多数派支配の議会で通れば、市民が決めたで後の祭り。ハコモノ建設で一時は潤うが、市の負債が増えることも確実。
 
そもそもツタヤ図書館がダミー本で飾る行為は、居間に(空の)百科事典を並べて見栄を張る人に似ていないか。
 
そういう人は本を読まない。
 
なお、ツタヤや丸善は本が売れない時代になって図書館の委託管理業務を新市場として捉えているようだ。
収益性は不明だが…。
 
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コメント

ダミー本は知りませんでした。酷いですね。
上尾新図書館も13万冊増を謳っていますが、
当分図書館費用など増えないでしょうから、
閉架書庫の資料やダミー本でカバーするつもりかな。

よく言うと洒落た洋画のシーン、悪く言うとドン・キホーテを連想します。
上平の場合は、閉架本がたっぷりありますから、開架に隙間はできないのでは。
虫干し図書館です。

ダミー本は無くても、議会に行くとダミー議員はいます

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