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2017年4月の11件の記事

2017年4月30日 (日)

分館問題のアンケート集計の意外な結果(中間集計)

データベース方式とマクロで汎用性の高いアンケート集計

Excelによる入力と集計システム(と言うほどのものではない)は意外とシンプル。
 
 入力に手間がかかるのは避けられない。
 全24項目
 入力欄Max29個×470枚・・・基本はカーソルキーのみで選択入力
 10人/15分~20分・・・町名とコメント文入力次第
 
設問が多くて凝っているから、記入レベルはばらつく。一番大変なのは問9の優先順位付けを1から5番まで付けること。面倒なことを強いている(内容は分館立案として重要)。
これを5つフル記入できる人とできない人の差にどんな傾向があるか、個人的には興味がある。
 
200人入力後のお試しでは・・・
42人がこの活動に「協力してみたい」と回答。 21%
Photo_2
話半分でも10%は、あり得ない数字。
それだけ、潜在的に言いたいことや不満が高い証拠だろうと思う。
その潜在的な力を顕在化させるのがポイントだ。
 
あらためて、実に高齢者が多い。
70才以上が27%
つまり若者が少ない。

2017年4月25日 (火)

Core i5-7200Uのグラフィクス性能とWordの縮小表示画面

第七世代のCore iのグラフィックス性能は、思ったよりまし

 
以前のレッツノートのCore i5-2520MではWord2010の全画面表示の描画が遅くてイライラしたものだ。レイアウト確認には不可欠な画面なのに。
 
買い替えた東芝ダイナブックRZ73/Cの新coreの性能は、このWord縮小画面でそこそこ軽快に描画する。これは予想外だった。Officeが肥大化したためもあるので、必ずしもCPUの責任ではないけれど。
 
マウスで画面をズームイン・ズームアウトする感じがだいぶ良くなった。少しもたつくことはある・・・
S20170424_1
 
久しぶりに20ページのドキュメントを作ったが作業効率が良かった。ただし負荷の高い文書のためなのか、何かの拍子でWordが落ちることが数度あった。この点は相変わらず。
それとやはり思うのは、むかーしのフローティングツールバーが復活してほしいこと。あれは便利だから作業効率がいいのに・・・残念だ。

2017年4月21日 (金)

上尾市中央図書館の児童用アンケートの結果

本館を守る会に詳しいアンケート集計の分析があります。ここへ
そのデータコピー。 一番下の意見がいいね
 
プロフィール 人数 年齢 回数 人数比
15 9.7 3 37%
26 8.5 3.3 63%
合計 41 人 8.9 3.2  
 

2_3

問8 図書館に望むこと。
  1. もっとえほんをふやしてほしい
  2. もっとあたらしい本をふやしてほしい
  3. もっと新しい本を置いてほしい
  4. マンガコーナーをもっと広くしてほしい。あそべるようなこべやがほしい。パソコンがいつでも出きるようにしてほしい。
  5. マンガコーナーをもっと広くしてほしい。
  6. 本をたくさんおいてほしい
  7. 本の場所をもっとわかりやすくしてほしい
  8. 本の場所がすぐわかるようにしてほしい
  9. 本のしょうかい
  10. 勉強する机を作ってほしい。(児童室とは違った勉強専用の机)
  11. パソコンを使えるようにしてほしい
  12. パソコンの使い方を書いてほしい
  13. パソコンの数を増やしてほしい
  14. パソコン、テレビ童話などを置いてほしい
  15. 図書館の場所をかえないでほしい。市長の考えはもってのほかだ、とんでもない。おかしすぎる。よく考えるべきだ
  16. 図書館の場所を変えないでほしい。市長の考えはおかしい #。
  17. とくになし
  18. たくさん本をおいてほしい。パソコンをつかえるようにしてほしい
  19. たくさん本をおいてほしい。おかしなほんをいっぱいよみたい
  20. たくさん本を置いてほしい。(自主勉強、勉強などにつかえる本を増やしてほしい。小さい子が読める本もふやしてほしい。)
  21. たくさん本をおいてほしい。
  22. たくさん本をおいてほしい
  23. たくさん本をおいてほしい
  24. たくさんの本をいっぱいおいてほしいと思います。
  25. 子供が好きな本をたくさんおいてほしい。
  26. かいけつゾロリの本をたくさんおいてほしい
  27. おもしろそうな本をたくさんおいてほしい。
  28. おもしろい本や、女の子の好きな本などをおいてほしい。
  29. いたずらまじょ子シリーズをおいてほしい
  30. 新しい本やそのときの、人気のある本をたくさんおいてほしい
  31. DVDのりょうをふやしほしいです。

2017年4月19日 (水)

深山孝議員の上平図書館賛成レポートを読んで

前記事の続き  追記あり。

続きを書くの忘れてました・・・忙しかったのですみません  
   (勤務中に読んでいていいのかなー・・・)
 
前回書いたのは昨年12月議会の52号レポートが対象ですが、なんと最新号がでていました!。 その感想文も既に図書館に収蔵済みでした→深山議員が見る「夢のある話題」
 
議会が終わっても、どの議員も一~二週間以内にレポート出ないので、一番乗り?
議員先生の世界はビジネス社会では通用しませんね。
出張レポートを帰りの新幹線の中で書く。
「優れたビジネスマン」なら当たり前かも。
(東京駅に着いたら請求書まで投函する、なんて早業もあります・・・)
 
議会レポートなんて往復質問書の要約みたいなものでしょう。デジタルデータならばコピペですぐ作れ.ると想像します。
前置き長くなりましたが、前回の続きです。
 
作り方が良くありません。
「素人が市に教えてください」という風ですから勘違いされます。
自分が短文、当局が長文という構成は悪いレポートです。自分の意見を持つ議員氏のを参考にするといいですよ。でないと理系市民(?)からこんな定量的評価が下ります
取引をめぐる議論はもはや法廷ですから埒があきませんね。
 
でも気になったのは「考える会」のチラシ内容に問題あり、という指摘。
なぜ彼らに問わないの?
会いに行って問い正せばよいのに。それこそ議員らしい役目でしょう。意見の違いがあっても、きっと歓迎されたはずと思います。
 
結局、古物件の築年数は51ではなく41が正しいのかな? でも大した違いではない、というのが資金の出し手の見方です。あと一言、「ウチより古いゾ」。
 
深山議員は、10年前から図書館問題に取り組んでいると自負する割には、中身の指摘は荒いです。市に聞くことが主で、オリジナルな具体的提案が乏しいです。
言う割には、上尾市の図書館行政の白書といえる図書館要覧を読んでいる気配が感じられません。
今からでも10年分読破されてください(中身は前年の上書き利用だから大したことないです)。
 「上平の図書室利用が人口比で低いのはなぜですか?」
 
市民が求めているのは三年間議論したという「時間の長さ」ではありません。「洞察のさ」です。
議論したと言い張るなら「野球に来た人がなぜ全員、複合館へ来るのか?定量的に証明しろ」と次回質問してください
ついでに新館の開架数が異様に高い収納密度ですよ、大丈夫かい
 
質問型から自分で調べて意見や提案を述べる議員へと進化されてください。他の与党議員と違ってネット配信に熱心で毎回一般質問する点では、まともだと評価します。レポートは2ページよりもA3裏表で4ページ化がいいです。
市井には一家言ある人がたくさんいますから、注目されますよ。
 
蛇足ながら外野市民の見解をお届けします。地元の人にはどう映りますか。
上尾の図転について一言・・・川口市民ブログ
 
反対運動の中には上平の立地について「あんな辺鄙なところ」と言う人がいますが、それは失礼です。投資には定量的な判断が不可欠ですから、それに相応しい表現をすべきです。
 
当方なら、
上平のあの地は半径500mにコンビニが一軒もない。現本館は半径300mにマンション13棟(+1建設中)が林立する、と誰にも分かるように表現します。
 
そのココロは、徒歩圏人口が比べ物にならない。
 
グーグルマップで半径引いてみよう。
 
関連
 

2017年4月16日 (日)

本館を守る会が分館アンケートを実施しました

上尾市図書館本館を守る会のアンケート

当初、上平への移転計画では現本館に図書館機能は残すつもりが無かったのです。建物は残すつもりです。
しかし、住民の批判や反対運動のために図書館として一部を残すへと変更しました。移転完了後には二年内の工事(その間は休み)を経て、上尾地区の分館としてスタートです。

2014/1/17 現本館は廃止と明記 政策会議の重要資料

2014/11 構想案には何も書かない(教育委員会のご粗末仕事)

2015/6/16 鈴木参事   上平廃止分(133)の上町移転を検討

2016/5/13 県への計画書に150 こちらへ 

2016/9   保坂部長、鈴木参事

1Fの児童エリアに上尾地区の分館、2Fに教育センターを検討。面積等詳細は未定という。

2016/12/8 文教経済委員会 斎藤議員

1階の一部に上尾地区の分館として整備する方向が示されております。このことにより、現本館の場所で、これまでと変わらない図書館サービスが提供されることができましたところでございます。
 
このように残す構想はあいまいです。上平移転計画と同様に迷走しているのはポリシーがないからです…。ただし移転賛成議員が「これまでと変わらない」と約束していますよ。
Photo
 
また背景には面倒な問題がありますが、それはこちら(リンク先の5番の項目)をご覧ください。
とりあえず「本館を守る会」は3月末から市に先駆けて本館利用者へのアンケートを実施しました。 上尾市図書館本館を守る会へ。
 
500人以上集めたので、Excelに入力できる人を募集しています。
 
 
関連
 
かまちょ図書館の疑問へ私役所からの回答・・・上尾市が行ったアンケートへの問題指摘

2017年4月15日 (土)

花見とタフな二年咲きチューリップ

今年の桜はやや不作だったと思う。

三月の気温が低くいのが、桜の木にはよく分かるのかもしれない。そう思いつつも四月初めに無線山へでかけた。
翌日から暖かくなったので、この日は人出は空いていて駐車も楽だった。
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 例年見ている、芝川の菜花と桜の共演は見に行くの忘れた・・・、上平公園もまだ早かった。
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Img_0342  
庭のチューリップが、まさかと思うように咲いた。去年の球根を除去するの忘れてほっておいたら二年目も咲いた。どうやら、ほっておくのがコツらしい・・・
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茎が細くて弱弱しいけれど、何も上げてないのに、大したものだと感心。赤とピンクと黄色なんて良い組み合わせだ、と今更ながら感心する。
 
Img_0369 暖か過ぎると花弁が開きすぎて格好良くないから、朝がいい。
 
タフだ。
見習わなくては・・・
 
このままほっといて、三年目もチャレンジしたい・・・
 

2017年4月13日 (木)

政策根拠に疑問を指摘する_市長マニフェスト違反

上平図書館建設を決めた上尾市政策会議に異議あり

追記あり。
(記事が二つに分かれてしまったので、削除して一つにしました。本稿は、政策会議議事録の続編です)
 
h26/1/22に(仮)新中央図書館整備事業における基本方針について、政策会議が行われたが、その時の重要資料が「様式1」である。この会議で立地が上平へ決まったが、大前提となる様式1に書かれた内容に深刻な問題がある。
 今でも、行政や賛成議員がそろって口にするのは、「上位計画で決められている」という決めセリフだ。次の三つ、原文ママ。
--------------------------- 
(1)第5次上尾市総合計画
 「図書館サービス網の中核機能を備えた(仮)新中央図書館 (第2図書館)整備に向け早急に検討を進める。」
(2)市長マニフェスト :上尾が輝る8つのキラリ☆パート2
 「手狭になった図書館を利用しやすく22万都市に相応しい図書館に建て替えます」
(3)上尾市図書館サービス計画 (平成22年 3月策定・公表)
「新たな図書館サービスの拠点としての新中央図書館(=第2図書館)の建設構想を進めます」
---------------------------
 これでは簡単すぎるので、元文書の中身を見ると・・・・
 
Photo 1.第5次上尾市総合計画(ここ) H23/3月のp90-91に書いてある。

…そこで、誰もが集え、図書館サービス網の中核機能を備えた、(仮称)新中央図書館(第二図書館)整備に向け、早急に検討を進める必要があります。

分厚い資料だが、pdf文書内検索すると中身はスカスカまたは冗長文章。厚く書くことは悪しき慣習だろう。 この時点では新図書館については内容を具体的に書きようがなく「ただ名前が書いてある」ことが庁内で重要なのかもしれない。「検討を進める」と書いてある。
 
2.市長マニフェストを読めば、明らかな違反だ。
 『手狭になった図書館を利用しやすく22万都市に相応しい図書館に建て替えます。』
 
Photo_2
島村市長は建て替え、つまり現本館を壊して新築することを明言していたのだから、現本館残して上平移転はマニフェスト違反である
 
また「手狭になった」とあるのは、現本館(つまり現場)の利用実態を見に行ったことがない証拠である。なお、h28/2月の島村候補の上尾市長選挙公報には「図書館」の3文字はない(他候補は書いてある)。
 
素朴さと正直さが織りなすオウンゴールだが、取り巻きも何も考えていなかったと見える。
いまさらマニフェストを書き違ったとはいえまい、有名なチェックライター判決と同じだ。
Photo_4
●もっと深刻なのは、賛成議員達は市長は建設をマニュフェストに掲げて当選したのだから、と大義を言うが、そのマニフェストなるものがまるで見当たらない。建設推進を書いたビラはあるがマニフェストと書いて無ければ、それはマニフェストではない。
 
 
3.上尾市図書館サービス計画(ここ)h22/3(2010年)に次のように書いてある。

p10 (2) 分館の整備・改修

分館についても、本館同様に空調設備や消防設備・自動扉等の設備機器に老朽化が進行しているため、一刻も早い改修工事が必要です。特に瓦葺分館については、図書館の建物そのものが手狭であるため、移転計画も含めた増設工事の検討が望まれるところです。
 
p11 (2) 建設の手法
① 新たに独立した新中央図書館を建設
 ・ 既存施設の改築による転用(学校等)
 ・ 用地取得から建設まで新規に建設
 ・単独予算による建設
 ・(※)PFI による建設
② 現上尾市図書館のリニューアルによる規模拡大
 
たったこれだけだが前二つよりも具体的である。意外なのはリニューアル案も選択肢にあったことだ。議会答弁では本館建替えはムリの一点張りだったから、上記(2)のうち採用されなかった案の不採用理由を説明する義務がある。
 「総合的」に決めた、と言う前に。
この程度のシンプルな間違いを事前にチェックできなかった点では議会にも責任が残る。
 
 
関連

2017年4月11日 (火)

面積の割に開架本が多い窮屈な図書館になるかも

構想案違反の上平図書館は、本当に18万冊置いたらドンキ図書館。ウソならナーンダ本館並みか

8/9 開架数までウソついたら、相当なワル。検証する人を求めています。

5/9データ訂正により本文訂正。さいたま市図書館要覧データに間違いあったため等。文末に開架率のウソを追記。

初めの構想案5000㎡、開架28万冊、開架率60%、駐車場100台から、
複合化により1Fのみ図書館で2130㎡、開架18万冊、率42%、駐車場84台へ。
参考) 現本館2337㎡、開架12万冊、開架率40%、駐車場57台。
 
 という上平新図書館のお粗末プロセスは既出なので省しますが、近隣の人気がある、または類似面積図書館との比較をすると時代錯誤な姿が見えてきます。
Photo
上平新館よりも開架冊数が多いのはさいたま市中央(浦和駅前)と川口中央(駅前)です。単純に延べ床面積で開架冊数を割ったもの。1㎡当たり40~60冊が多いですが、広いレンジでは40~80冊レベルになります。
 
・実際に行ったことがないので分かりませんが、データからは図書館のコンセプトを蔵書たくさんなのか椅子や机が多いのかという違いと見ます。
本の収納密度が低いと開放的なイメージを与えます。
反対に収納密度の高い図書館はぎっしり詰めて、背の高い書棚、人が集うよりも本重視である姿をイメージします。
 
・上平新館は85冊と非常に多い。
これは学習室(104㎡)が面積外の二階に別離していることも僅かに影響します。ただしそれはこの図書館の姿なのですからそのまま計算します。
 
郊外に建てながら、埼玉県で一番窮屈感のある中央図書館として有名になります。
たぶん現代の図書館設計者からは「?」とか「!」という評価でしょう。
5
・現本館は6段書棚と9段壁面書棚です。
・上平は今風バリアフリーの背の低い5段書棚。
次は、「言い訳」として出してきた「開架面積」(基準の不明確な面積指標です)で比べてみます。
 
ようするに、本当に18万冊置けるのかヨ?!、ということ。
実は開架面積1.5倍、本も1.5倍なので単純密度は同じになっています。
が、段数は6から5へ17%減なので現本館の密度をイメージして5段で18万冊置くには1580㎡必要です。これは280㎡超過なので、棚間隔を狭くする必要があります(してはいけないこと)。
あるいは18万冊は怪しいのです。前述した1.5倍密度が同じことから、単なる掛け算で18万冊を出したかもしれません。
 
例えると古本屋みたいな窮屈感。ドン・キホーテ風の圧縮陳列図書館とかになります。「シマムラ図書館」改め「上尾市立ドンキ図書館」。   脱線しましたが、数字が示すムリ筋な計画の迷走の果てとみます。
 
・駅前分館や大石分館が収納度が高い理由とは。
 分館は閲覧や学習机スペースが少ないために、高い値になります。駅前分館は文庫本が多い印象を受けます。大石分館は児童書が32%も占めます。共に一般書よりも薄い本です。
 
●逃げるための文
 一歩進めて、本当に18万冊あるの? 完成後に上尾市民の誰か、数えてみませんか?
 基本設計の概要を公開しますのページには次のように書いてあります。
 ・・・開架冊数は約18万冊を目標に検討しています
 
 「目標」と「検討」をごちゃ混ぜにした文章など世間では通用しません。いつも逃げることを考えたような答弁に、市民も聴き慣らされています…。 しかし利用者説明会(h28/4)では18万冊と説明し、但し書きはない。 説明会資料p11へ
 後から上記文を書き加えていますから、これが手口ですか?
 
 当然、減る可能性あり。
 「○○のために16万冊に留めておきます」とか。アドバイスすれば閉架中の薄い児童書、文庫本を優先開架すれば可能です。
 
 床面積も狭く、駐車場台数も少なく、飲食施設も貧弱化、本の数まで怪しい・・・いろいろな数字を政策正当性に挙げながら、一つ一つ崩れていく姿を今まで指摘しました。それらは責任を取らない気楽さであり、市長案件という政策的合理性を欠く無理筋の計画だからでしょう・・・。
 ネットで得られる程度の情報で問題点が次々指摘可能な計画、という稚拙さが全てを物語ります。
 
●構想案で宣言した開架率(開架数÷全蔵書数)。
 60%が日本図書館協会の基準と書いて新館正当性を言っています(ここのp2とp8)。問い合わせてもそんな基準はないという返事。さいたま市でも「カイカリツ?、何それ」って感じ。ぜひ他市にも聞いてみてください。
 
 権威筋の名や理解できない数字を使って相手を騙すのは、詐欺師の手口です。
 これは一般論ですが…
 
 それにしてもさいたま市の図書館要覧の基本的な数字に間違いがあったのには驚きました。先方が進んで教えてくれたのは救いでした。
間違いを素直に認める行政なら少しは許す気になれますね。
 
参考
 
関連

2017年4月 9日 (日)

力作、上平図書館推進派の署名偽造疑惑を扱った議事録

パンドラの箱を開けろ!、開けるな!
 
昨年末議会の12/8の文教常任委員会の議事録が、かまちょ図書館にのっています。
 
市民にはあまり伝わっていないけれど、こうして議事録の文字で改めて見ると、パンドラの箱を開けろ、開けるなのやり取りがよく見えますが、結局は数の論理です。
 
読みにくいと思う人は、次の手順で画面で見るかダウンロードしてから読むといいです。肝心なところはそれほど多いわけではないので、量の割には単純です。 
Photo
  1. 会議録を見る
  2. 平成28年 文教経済常任委員会
  3. 12月08日
  4. 日程単位表示

2017年4月 7日 (金)

上尾市の地方税収の長期推移と天井現象

上尾市の経済活動のピークは10年前、今は凪のよう?
 
自治体の財政問題はやれ公共事業が多いだとか福祉費用が増えているとか、つまり費用面に目がゆきますが、個人の視点ならば生活費よりも「収入額」の方が気になるでしょう。
ところが市民の間では「まぁ上尾市も税収落ちてるんでしょう」くらいの認識です。
行政に至っては、数字の多い少ないを批評することは避けますから、市民にリアルに伝わるわけがありませんね。
 
決算カードから簡単にコピペできたので、市税収の2001年(h13)~から2017年(h27)への17年間の推移をグラフ化してみました。
公会計は専門ではないのですが素人よりはまし、という程度です。やや割引いて読んでください。なおh28とh29は予算値です。
 
●上尾市の地方税収の構成比率
 単位は分かりやすく億円とした。地方税(300億円)の内訳を個人市民税(均等割り含む)、法人市民税(均等割り含む)、固定資産税、たばこ税、都市計画税、軽自動車税としました。
Photo 円グラフは直近2015/h27年度。税目-金額-比率を表示しています。
稼ぎ(所得)に比例する市民税が約50%(個人市民税は43%)、法人は6%とかなり少ないです。固定資産税は38%
個人市民税が固定資産税よりも多いのは健全とみます。
固定資産税の構成が多い自治体は人口減少や住民税を収める市民が少ないような経済圏(生産年齢人口の急減)、または大手企業の施設が多い所だろうと思います。これは埼玉県全市の二つの比率を別途見ての感想です。
 
●17年間の長期推移
Photo300億円で安定しているから大丈夫だよね?と見えますが、明細を見ると楽観できません。
まず個人市民税が税収の四割で一位です。法人市民税7%と合わせて、この二つが稼ぎ(フロー)に応じた税金です。オレンジの固定資産税は資産(ストック)に課すから安定しています。土地や建物はそう簡単に消えませんからね。
グラフ内の値はこの期間での、その税収の過去最大値です。
 
問題は、フローは景気の影響を受けやすいということ。個人住民税は9年前がピーク、法人住民税は11年前がピーク。住民税は前年所得に課すから翌年にずれます。ようするにリーマンショックの直前2007年(h19)が税収のピークでした
以来、上尾市民には最高値を更新する力は無いと見えます(他市も似たようなもの…)。
 
以下はピーク年度と2017年の比較です。
法人住民税の落ち込みが激しく、61%減です。空きビルが目立つのでうなずけます。これでイオンモール上尾が実現したらどんな影響になるでしょうか…。
 
個人住民税は11%減。法人住民税に至っては60%減(税制変更の影響もあり)。
固定資産税のピークは15年前(このグラフでは)で11%減。
都市計画税のピークは16年前(〃)で14%減。
たばこ税のピークはh25年度と近く6%減。値上げの年でしょうか。
要するにずーっと昔の記録を抜けないわけ。
唯一、軽自動車税は近年税を上げたから更新していますが金額は3億円と小さいです。
 
●傾向が分かる折れ線グラフ
 
Photo_3 アベノミクスと言っても大した効果がないことが伝わります。小泉構造改革の後の景気回復期間では、「雇用なき景気回復」と呼ばれました。今は雇用はありますが、景気回復ではなく人口の多い世代のリタイアによる人口構成の歪みによる人手不足です。 
 
 で、肝心の個人市民税、これは「生産年齢人口数」(15-64才)の影響を受けます。上尾市のピークは2000年代初めです(日本国は1995年)。給料の高い年齢は50代前半と思われるので、市民の最多年齢人口は40代・団塊ジュニア世代ですから、まだいけそうな気もしますが…、たぶんそれを打ち消すのが生産年齢人口の減少かもしれません。納税者人数に関するデータが開示されていないので分かりませんが…。
 
所で、税収は頭打ちであり下落リスクのが大きいのですが、市の予算規模は620億円まで上昇傾向にあります。借入金(地方債)は減らす傾向にあり、一般会計では600億円位です。税収頭打ち地方債は減らしているのになぜ予算は微増できるのでしょうか? (^-^?)
 
 
市のスライドより…目盛りカットなので極端化に注意
Photo_4
 
A 高齢者の家計と同じです・・・
 
 
関連

2017年4月 4日 (火)

政策会議議事録・・・上尾市の新図書館の上平立地決定

パーキンソンの凡俗法則
 
以下は政策会議の議事録、上尾市政の最高幹部の会議です。全6頁、スキャン後のpdf自動変換。
 
解説(一部追記)
改めて読むと、島村が急いでいることがよく分かる(第二体育館構想がとん挫し、地元に吹聴した手前もあるかも)。前年25年4月には市長友人の会社が2400万円で用地を買い、8月には候補地の一つに挙がっている。
注目点 具体的に5つの問題点を指摘したのは大竹総務部長。それに対して市長がムキになって反論している様子が伺えるが、問題提起に即答していることから事前に回答が用意されていると見える。その5番目の回答は、他の人が答えたら怒られるレベルのものだ。 遠藤教育総務部長が援護役となっている(四月から副市長就任かも?)。
なお昭和の図書館は緑豊か・静かな所に作るものという固定観念があったと思うが、今は人口密集地が良いとして逆になった。つまり上尾は逆。
 
1 日 時  平成26年1月22日(水)午前10時30分~ 11時30分
2 場 所  庁議室
3 出席者
島村市長、岡野教育長、
野本秘書室長、小川企画財政部長、大竹総務部長
吉田都市整備部長、大塚建設部長、遠藤教育総務部長
綿貫教育総務部参事、岡田農業委員会事務局長、
駒崎企画財政部次長、菅間教育総務部次長、嶋田図書館長、
黒木図書館次長鈴木教育委員会総務課主席主幹、
(事務局、担当職員)
塚越秘書室次長、石川総合政策課長、柳下総合政策課主幹、
秘書室副主幹、藤波総合政策課主任
 
4 議 題 (仮)新中央図書館整備事業における基本方針について
 
5 議事録
 
【趣旨説明】教育総務部長:
(仮)新中央図書館の建設計画を進めるにあたり、建設地の選定は重要事項であるため、政策会議において決定していきたい。
別添  政策会議提出事項 (様式1)  上位計画、(仮)新中央図書館のコンセプトのとおり
 
【提出事項の説明】総務課主席主幹:
別添 政策会議提出事項 (様式1) 本館位置での建て替え、移転建設候補のとおり
本館位置での建て替え(4)の補足として、本館機能を止めないために、仮設図書館を要する場合は仮設費用も考慮する必要がある。
(仮)新中央図書館のコンセプトとしては、自然環境についても考慮したいということも補足したい。
 
図書館建設地の比較検討表のNo10既存図書館の統廃合について、西口大駐車場用地の場合は1館構想。大谷北部第四区画整理用地の場合は2館構想、上平公園西側用地の場合は1館構想と考えている。
上平公園西側に本館を移転した場合は、上尾地区に大型図書館が無くなることになる
 
総務課主席主幹:
(仮)新中央図書館のコンセプトから、移転候補地を3か所から選定したいと考えている。
 
市長
一通り説明があったが、意見や補足などはあるか。
 
建設部長:
上平公園西側用地に建設する場合、北上尾駅からの歩道導線について考慮が必要である。また近隣の公共施設である上平支所・公民館との連絡も考え、歩道の確保が必要である。概算であるが、距離120mとして、単価28,000円/㎡とすると1,400万円から1,500万円程度の予算となる。
 
市長
西日大駐車場用地は(現在でも多くの駐車場利用があるため、仮に(仮)新中央図書館を建てた場合においては、代替えの駐車場を確保する必要がある。
 
■大竹総務部長:
 いくつか意見があるので、述べておきたい。
1点目は、大谷北部第四区画整理用地、上平公園西側用地は上尾市の中心からは遠い印象があること。
2点目は、平成24年度から土地開発公社用地の買い戻しを行っており、買い戻した用地の活用の課題があるため、その用地を候補地として考えてはどうかということ
3点日は、先の政策会議(平成25年11月19日)において、文化センターの改修や移転は、耐震診断の結果を待って最終決定していくこととなっていた。図書館との複合化についても考慮するのであれば、文化センターの耐震診断結果を待ってはどうかということ
4点目は、(仮)新中央図書館を2館構想で進めるのであれば、人員や経費の観点から、直営ではなく、指定管理などの民間活力の利用を前提としていただきたいこと。とくに直営となれば、定員の増加に直結する。
5点目は、現上尾市図書館本館の後の利用については、(仮)新中央図書館の建設にあたって併せて結論を出しておく必要があるのではないかということ。
 
市長
総務部長からの意見について、
3点目については、文化センターの耐震診断結果を待たずに単独で検討するものである。図書館サービスは既に不足しているため、文化センターの耐震診断やその後の手続きを待つことのデメリットが大きい。
4点目については、確かにそのとおりであり直営は難しい。民間活力の利用を考えることする。
5点目については、現図書館本館を壊すとしても相当な費用が必要となる。建物は残して例えば、蔵書の施設などの活用もあるのではないか。現在も平方北小学校の余裕教室に書架を設置して閉架図書を置いている状況もある。図書サービスについてはブックスタートや新たにセカンドブックスタートなど、力を入れているところであるから、基本的にはいろいろなことを待たずに、先行して建設していく必要がある
 
 さて、本題である図書館用地についての、1点目、2点目の意見についてであるが、2点目は当然考慮すべきであると思う。大谷北部第四区画整理用地は、当該区画整理組合からも要望もあがっている。選択に当たっては、全体的な視点から考えて、単に距離や要望の有無に限らず、公共交通網など市民のアクセスの利便性なども考慮する必要があるだろう。市内循環バスぐるっとくんの交通体系の見直しも視野に入れている。しかしながら、大谷北部第四区画整理地区は図書館としては中心市街地から遠い印象もある。
 
教育総務部長:
前回の政策会議において図書館の建設を検討することになり、今回挙げた候補地の地権者にあたってみたところ、おおむね問題がないような印象を受けている。
上平公園西側用地では、近隣に上平公園の臨時駐車場もあり仮に図書館で図書館祭りなどのイベントを行つた場合においても融通して利用できるメリットがある。
 
農業委員会事務局長:
建設にあたっては、西側大駐車場用地、大谷北部第四区画整理用地は市街化区域であり問題ない。上平公園西側用地は市街化調整区域であるが、上平公園建設時農振農用地域の制限を外しており、図書館であれば農地転用も不要であるため上記用地と変わらない。
 
市長
建設スケジュールにおいてはどの候補地も遜色がないことが分かつた。
 
教育長:
新中央図書館をイメージしたときには、街中の狭い環境よりも、自然の中でゆったりと読書に集中できる環境が理想的と思われる。
 
都市整備部長:
環境や交通アクセスを総合的に勘案すると、上平公園西側用地が良いのではないか。ただし、大谷北部第四区画整理用地については都市整備の観点から何らかの支援は必要であると考えている。
 
市長
大谷北部第四区画整理用地は、上尾バイパスに近接していることなどから、誘致や何らかの公的利用を検討していかなくてはならないと考えている。
 
図書館長:
市民サービスを考えたときに、新中央図書館の規模としては現在の図書館本館の約2 倍の5,000㎡にしていきたいと考えている。詳細については当然これからの検討となるが、現在の課題となっている開架図書の蔵書数を増やすことや、開覧スペースや学習スペースを増やすことを考えると5,000㎡を目安としていきたい。
 
市長
これまでの議論からは上平公園西側用地が有力候補地と考えられる。
事務局や担当者席の職員にも意見をいただきたい。
 
総合政策課主任:
新中央図書館の建設を検討するにあたつては、図書館サービス網全体の視点で考えることが大切である。よつて、本会議により新中央図書館の建設場所が決まった場合は、図書館サービスの地域差が生じないように、すでに整備されている。
図書館分館の開館時間の延長や蔵書数の増加など、サービス全体の向上を併せて議論することが必要である。これにより、どの候補地となつても特段の問題は生じないのではないか。
 
教育総務部長:
先ほど総務部長からのご意見の中で、経費のご心配をいただいているが、現在の図書館運営において既に窓口業務の民間委託によリコスト削減が実現されている。仮に指定管理者制度を導入したとしても現在のコストよりも大幅に削減できるということはないのではないかと考えている。
 
市長
候補地についておおむね意見が出たと思う。上尾市は市街化が進んでおり、候補地以外にはなかなか5,000㎡の床面積を確保できる用地は見つけられない。
現在の図書館サ―ビスを考えると、閉架図書が多いという課題を解決して、たくさんの蔵書に陽の目があたるようにする必要がある
上平公園西側用地とした場合は上尾駅や北上尾駅からの距離も考えて妥当ではないだろうか。自転車のまちづくりも進めていることから中心市街地でなくても自転車によるアクセスも可能ではないか。
(仮)新中央図書館を建設したとしても、現在の図書館本館の建物は大規模改修や建て替えを検討しなくてはならない。
 
教育総務部長:
上平公園西側用地であれば、上平公園に近接していることからスポーツと文化の拠点として、利用者が使いやすく、相乗効果があるのではないか。
 
都市整備部長:
確かに互いの施設利用者が行き来出るため使い勝手はよい。
 
市長
上平公園西側用地の場合はJR高崎線西側地域の利用としても、公共交通等によるアクセスができる。また、西側の図書館サービスを検討することで図書館サービス機能には問題ないであろう。現時点での地権者の状況は如何か。
 
教育総務部次長:
上平公園西側用地の地権者の意向としては、図書館建設においての問題は無い状況まで来ている。
 
市長
これまでの議論から(3)上平公園西側を適地として選定したい。本会議で出された課題については、各所管課で解決に向けて対応していただきたい。市議会においてもしっかりと説明していく必要がある。
 
6 結論
建設予定地は(3)上平公園西側用地 とする。
本会議で出された課題については各所管課で解決に向けて整理する。
 
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議会の傍聴経験からすると、やけに市長の発言が多いことに不自然な印象を持ちます。一時間、しかも初めに詳細説明があったようですから、実質討議は少なくて「手続きの場」に過ぎません。
肩書だけ立派な幹部の多くは現本館の利用実態を知らないということが伝わります。図書館がこの場所に相応しいのか、どんなユーザーが居てどんなアクセス性が良いのかという問題を語ることができず、建築条件という自分たちが語れる範囲で議論しています。岡野教育長の発言は時代錯誤と言うよりも世間知らずです。
このような会議をパーキンソンの凡俗法則と呼ぶのに相応しいです。
 
ところでこれは重要資料ですが、熱心なソースから「もらった人」がみんなで共有するという発想(集合知)に欠けていましたから、二年近くも遅れて公開です・・・。
 
 
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