上尾市の三井金属の銅箔工場は世界シェアNo1の高収益工場
スマホ用に極薄銅箔のマイクロシンで大幅増益へ
上尾市のはずれに古びた素材工場がある。
時々送迎バスを上尾駅で見かける。
という認識でしかなかったけれど、もっと尊敬の念で見るべきだったかも・・・

東洋経済の「三井金属「極薄スマホ材料」の知られざる実力」の記事で上尾工場が取り上げられていてビックリ。
昔、日産ディーゼル時代にキャパシタハイブリッド実用化をテレビ東京WBSで見たことを思い出したくらい、個人的には珍しいことだった。
記事によれば、プリント基板に使われる極薄銅箔が、今までのパッケージ単位の小さい基板からスマホのマザーボードへと用途拡大しており、消費量(面積)が急激に伸びて業績に寄与しているとのこと。
そして世界シェア一位という。

マイクロシンと呼ぶ製品で、1.5~5μm厚の極薄銅箔。超高精細回路形成が可能で極薄銅箔のグローバルスタンダード、と同社サイトでは誇らしげに書かれている。
三井金属銅箔事業はここ。
記事には損益が書いてないから、同社IRサイトで決算資料をみた。
2017/3は売上高4360億円、経常利益310億円。減収黒字回復という微妙なものだったが、黒字幅は過去5年で最高だ。
事業別セグメントの経常利益が下記。緑の「機能材料159億円」が上尾工場で作る稼ぎ頭の極薄銅箔が含まれる事業と思われる。
当該事業の経常利益率が11%と非常に高く、会社利益の半分を稼ぐ。モノは銅箔でも、株主から見たら金箔に見えるはずだ。

少し見ていたら、やはり素材産業のために非鉄金属相場の下落に伴う在庫評価の影響を受けるのが悩みのようだ。
1967年 埼玉県上尾市にて銅箔製造会社設立とある。現在は複数施設があり、銅箔上尾事業所223人、基礎評価研究所112人(過年度有報より)。
かつて製造業は雇用の受け皿だったが今は装置産業化したり海外移転で上尾市も非常に少なくなった。県下二位の工業出荷額を誇ったのは、忘れられた過去である。
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