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2017年7月14日 (金)

上尾市の放置自転車の撤去台数の推移

 
1.上尾市の基本方針のいろいろ
 
上尾市の自転車問題への姿勢の例
  1. 上尾市都市計画マスタープラン2010 p61 
    放置自転車対策を進め、自転車のまちの拠点として安全で利用しやすい駅空間とします。
  2. 第二次上尾市環境基本計画 p53
    歩行及び自転車の利用しやすい環境づくりのため、放置自転車対策を進めます。市民の自転車利用を促進するため、事業者との協働による計画的、効果的な駐輪場の整理方法を研究します。
  3. 2003年、新井市長へのはがきの返答 (以下要約。原文こちら)
    ・・・ 上尾駅の改修計画を現在検討しており、駐輪場も検討します。今後も・・・警告回数や撤去回数を増やし、放置自転車に費用負担をしていただくことや駐輪場確保として駅前広場の一部を有料駐輪場として整備・・・
  4. 2005年さいたま新聞  前記事
    市交通防災課は「撤去自転車を鉄クズにするだけでなく、有効活用を図り、さらに今後は放置自転車そのものの撲滅を考えた取り組みも行う必要がある」としている。
 最近は自転車レーン(これ自体にも問題あるらしい)が整備されつつあるが、肝心の駅まで来たら置くところがない。放置自転車問題を長年ホウチしてきたことが上記の例でわかる。真剣になるためには、政策担当者の名前を明記することから始めてほしいものだ。
 
2. 撤去自転車数の推移
 もえブログ(議事録)のデータを使って加工。警告札を貼って、しばし様子を見てから実際の撤去をした数の推移。  Photo
 月1回2駅で撤去通知書の白札を撤去日の前日夕方に張り、翌日朝に撤去しているとあるが、実際は「ある一角」に移動させるだけで、トラックに積み込むのは後日のはず。 市民の自主撤去率とは、貼り紙されてから自分で撤去した比率。6%~41%と差があるが、その理由は分からない。
 返還(引き取り)台数については、罰金(引き取り)二千円で返還されたのは2015年度210台、30%弱(市の収益として42万円)とあるだけで、他年度は不明だ。たぶん聞かない質問には答えないという行政の生産性の低さ(問題解決に向き合おうとしない)を感じてしまうのだが・・・。
 2012年に撤去が多いのはゼクシスオープンによる放置自転車増加によるものだろうか。
ちなみに、民間駐輪場でも放置自転車がかなりあり、代金未収かつ勝手に処分できずにスペースを浪費する被害がある。丸広駐輪場で見かけた・・・
 
 所有者が判明したものはハガキ送付。引き取りのない自転車は2カ月保管後にリサイクル分を除いて処分するという。引き取りによる収益は2015年でたった42万円にすぎない、費用割である。  
 
スケールの違う草加市の撤去台数…2010(h22)年度実績 (議事録読売新聞より)
延べ撤去回数398回、市内4駅合計の撤去10,132台(うち草加駅4100台)、返還6,061台、返還率60%。(罰金は2千円)
 
上尾市の返還率が低いのは、月に一回だからと思う(返還手続きの難易度もあるだろう)。草加市は週に数回もやっている。罰金を高くする効果は不明だが、撤去回数を増やす方が有効と思える。
 
 
つづく

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