韓国の老人宅配便にみる高齢化と格差社会の一面
NHK-BS1「地下鉄に咲く小さな花 韓国 老人宅配便」
たまたまチャンネル回したら、ウーンと唸るような感じで最後まで見入ってしまった。
韓国では高齢者の貧困率が50%だとか。
年金制度の歴史が浅くうまく機能していないらしい。
高齢者は地下鉄がタダなので、ソウルでは運び手に高齢者を使う宅配ビジネスが生まれたという。
スマートフォンを使って集荷と配達をしているが、単純なビジネスだから新規参入が多く、しかも運び手の高齢者も多いため、スマホの着信画面を素早くタッチすることで仕事にありつけるという。
なんとも刹那的な光景だ。
一件を数時間かけて配達し、一日数千円の稼ぎが年金を補って生活する術だという。
仕事場の人たちの会話、仕事を求めてくる高齢者の様々な事情、離れ離れの家族、分かれた子供への想い、僅かな行き違いにトゲトゲしながら振る舞う人、およそ日本人と変わらない。
しかし日本以上に格差が激しく、生きづらいように見える。
仕事一筋がたたって家庭を失った社長は、贖罪のように困った高齢者に仕事を差配し温かく見守り続けている。室内の鉢植えに水をやりながら語る姿が印象的だった。
日韓関係が政治的に冷え切っていて、ネガティブな韓国事情を売り物にするような悪意的マスコミもいるから、よく日本側のテレビ取材ができたなと、少し安堵しながら見ていた。
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