そこに迫る景色-郊外百貨店撤退のお話と尾花議員
一か月に何回、丸広上尾店でお買い物しますか?
百貨店と言う業態の存続が問われて久しいけど、そろそろと思ってしまった記事。でも考えてみたら、市中心部に百貨店があるってなかなかのもんだ、とも思います。
以下要約
伊勢丹松戸店は1974年開業、市内唯一の百貨店。都内の競合百貨店や郊外のSCに押され売り上げ低迷。松戸市の9月定例議会で市が急提案したのが、同店の4階に市の施設を整備し、伊勢丹に10年間で約21億円の家賃を支払うというもの。伊勢丹は地下1階から4階までに大幅縮小して存続を図る。売り場面積の縮小と市の施設導入を存続の条件に挙げているという。これに議会側が猛反発。なんでそんなに手厚い支援をするのか、と。「社長交代を機に、三越伊勢丹の雰囲気がガラリと変わった」。今3月、三越伊勢丹では大西洋・前社長が電撃辞任し、後を受けた杉江俊彦社長は企画畑出身で、「成長より構造改革に軸足を置く」というが、同社内も一枚岩ではない。
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委員会で否決され月末の本会議も難しいらしい。なお周辺相場の最高額で見積もっているって、ネット市民の試算がありました。ここで驚いたのは、常識的な判断をする地方議会があるという事。これが上尾市議会だったら問題先送り、何も考えることなく「ハイ、可決」と想像したわけです。
仮定だけど、その差は何?と問えば、議員の差ではない、と答えます。
上の記事は、撤退を競合都心店や郊外SCを挙げますが、ホントの脅威は違います。FFの台頭、ネット通販で衣料品を24時間、(面倒な)店員抜きで自宅から安く買える時代なんです。その結果が高額ブランド離れ、アパレル離れでしょう。
他業態よりも高価格帯品を扱う高コスト体質のために、所得が先細る顧客の高齢化と若者人口減は他業態よりもきついはず。だから祖業ではなく、テナント業に堕するのです。面積を維持できないのです。
ところで、丸広上尾店の建物は元はと言えば上尾市の第三セクター(上尾都市開発)の所有でした。第三セクと言っても民間なら連結子会社です。
「ボンベルタ上尾」の撤退により、次期キーテナントとして「丸広百貨店」に60億円でデパート館の大半を売却し、不足金24億円の負債が発生した。尾花議員は…「上尾都市開発(株)」の経営に対する甘さを強く指摘した・・・ 尾花正明議員のWebより。
不思議な巡りあわせです。
ボンベルタ(イオン系)撤退し1992年に丸広百貨店が資産取得、そして2019年イオンモール上尾店が開業予定です。客層が違うなんて呑気なことは言えません。 まだ、来る来るサギみたいですが・・・開店したらイオンの呪いか
さて今の上尾駅周辺を見渡して、目まぐるしく変わるテナントの中にあって安定感があるのは美容院です。物売りや飲食ではなく女性向けサービス業と医療系ビジネスです。しかし、上尾町から上尾市に至る50年以上にわたり、成長・拡大してきたのは『上尾中央病院』だけ、と以前書きました。
もう一つ書き忘れていました。
『上尾市役所』
そのココロは、何があっても最後まで残れる組織。
まぁ、三位にベルーナを挙げても間違いではないのですが、話としては面白くないので・・・。
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