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2017年9月11日 (月)

現本館の後利用について、保坂了教育総務部長の答弁

橋北議員の質疑にみる勘違いと公益VS私益
 
9/12 一部追記。図書館を追い出し、地域住民用スペースの拡大を目論む?
巷でしまむら図書館と揶揄される上平新図書館が完成すると現本館の本はごそっと搬出される。その後リニューアル工事を経て狭分館として再スタートする運命だ。
 
現本館の行く末は、廃止、残す、133㎡、1Fの一部と説明が二転三転しており霞がかかったような状態だったが、先日の9月議会の橋北議員の質疑で少し明るみに出た。島村市長派与党系議員による予定調和の成果なのだろうと思う。
 
事前打ち合わせをした下手な朗読劇を見に行く暇はないものの、本日、録画を見ての筆記に苦労した(聞き違いの場合はご容赦を)。
 
「お二人さんよ。あんたらの原稿をpdf公開すれば高コスト議会なんかイラネ」。
生産性と言う言葉を理解できない人達と付き合うのは忍耐がいる・・・。ビデオはこちら(9/8 本テーマは頭12分まで。全体は約35分)
 
1 地元、上町を代表する議員としまして地元の要望をふまえて…
 S_2
 冒頭、耳を疑った。
 橋北富雄議員は上町選出議員ではない。選挙区は一つしかない議員であることを忘れている。「公明党を代表して」というなら話は通ったかもね・・・
 重ねて問うが、上町住民に対し「現本館後利用の件」を全戸訪問でヒアリングしたりアンケートをしたと言うのか!
 
 やるわけないよね。
 よって「上町代表としての要望」と言うのは誇大であり慢心である。
 地元の要望と言うなら定量的な裏付けで言うべきだ。
 
 たぶん、彼が聞いているのは「支持者」とか「図書館を利用しない人」なのだろう。「本館を守る会アンケート」には上町利用者は移転反対が圧倒的である。こんなことは図書館を利用していなくても分かるFactである。わざわざ遠くなることを喜ぶ人はいない。
(最後の午前開館しない分館事情のエピソードは、今頃知ったみたいで何とも心もとない。後ろの人は三年間議論したと胸を張っていたが…)
 
 残念ながら、傍聴席や議場の人達はこの発言をごく自然な言葉として聞き流したようだ。しかしこの後の地元利用化の話からして「現本館1F」が地元占有化されてよいのか?
 
 他地区代表(!)議員や他地区市民はクレームを付けないのか?
 公益性をこれほど狭くしか理解できない自治体ならば、上尾市は解体すべきだろう。
 
2 保坂了教育総務部長の答弁
 S
  1. 2Fは教育センター、1Fの一部に分館機能を。公共施設等総合管理計画との整合性により面積240㎡程度になる。地下室は市の文化財(民具?)や資料の保管庫に。
  2. 平成30年度中にリニューアル計画の検討をする。平成31年に設計し、平成32年に工事。
  3. 検討には今年度実施したアンケートと市民会議の意見をできるだけ反映する。
  4. リニューアル計画の基礎資料とするためのアンケートでは本の種類や量の充実、学習室を作れ、交流スペースなどの要望があった。
  5. 平成30年中にリニューアル計画案を作り、その後パブリックコメントをとる。
  6. お話の部屋は残す。
  7. 地域住民の方が利用できるスペースを可能な限り検討したい(橋北議員が「地域の方が活用できるスペースあってもよいと思う」への満額回答である)
    この要望と回答には、ともに理由や根拠がないと言う点が本質である。
------------------ 
 
●(やや専門的になるが)図書館部が240㎡の根拠に「総合管理計画・・・」をあげるが、その根拠は薄弱である。
その前に、当初は「公共事業最適化債の面積制限」を根拠に狭くなるとしていたが、それは自分たちの理解力不足による間違いであったことが6月議会で井上議員に指摘されて今回は言わなくなった(成長の跡が伺える)。
 
だから、残ったのがこの「管理計画根拠説」である。でも、その文書(下)を読めば「狭くしろ」とは書いてない。たったこれだけの文しかない、どうにでも取れるお役所得意の表現である。極端に言えば全館利用もOK。
 整合性などと言うもっともらしい言葉は、権力者が恣意的に解釈できるから市長が替われば手のひら返しになる。
Photo_2
 
●今の子供室空間に児童書と一般書を入れることになる。親子連れで気兼ねする人が現れることを、彼の部長には想像できない。閲覧机や学習机数は一体何席置けるというのか(ゼロかも)。高齢者に人気の新聞コーナーはどうなる。これを知った彼らの怒りは…。
●市民はぜひアンケートを見て欲しい。と言っても集計結果ではない、設問様式の方だ。そこから上尾市行政の能力や品質が見えるだろう。この質問議員はその是非を判断でき無いようだ。
●1階870㎡から240を引いた残り630㎡が地域住民用スペース(非図書館)になる。つまり図書館を減らして単なる地域集会室を作ろうと言うわけだ。この立地が持つ公益性にかなうか?。 1F面積で分館28%、地域住民用(公民館か?)72%
 
つまり図書館を遠ざけ、図書館使わない住民達の意見を採用するらしい。これが(     の)戦利品か或いは交換条件だな?・・・かっこに最も当てはまる用語を書きなさい(3点)。
 
●さて議員や行政担当者は次の設問に対して、合理的な返答ができるか?
 
  • お話の部屋を残す理由は何だ。説明なしはダメ、説明を明確にすることで、排除された機能との不公平性が露わになるだろう。なぜ現集会室(=学習室)を残さないのか。前者と後者の平均利用人数と稼働時間数(稼働率)を用いて、残す残さないを説明せよ。
  • アンケートを反映すると240㎡で本の種類や量を今よりも増やすことは無理。アンケートを活かすなどと言うのはウソになるだろう。
  • 新政クラブ斎藤議員の言う「今までと変わらないサービス提供」をどう実現するのか(2016/12/8文教)。
  • 幾らでもあるけど最後にこの質問はどうだ。
    一体、図書館は誰が使うのか? 一体誰が建て、維持費は誰が負担しているのか? その「誰が」こそが図書館のあるべき姿を決めればよいだろう。
 
 
3. こんな狭い分館を許すのか
 
 最大の大石分館は面積480㎡だが大石地区の人口は56000人。上尾地区64000人の88%である。なお駅前分館は上尾地区用ではない。これこそ上記計画書の「規模の最適化」を額面通り受け止めねばならないだろう。
 
参考 年間稼働日は302日。
2014(H26  来館人数  一日平均 2013年比 2012年比 延床面積
本館 439,239 1,454 -4% -8% 2,337
駅前館 90,102 298 -4% -11% 242
大石 96,138 318 -2% -15% 479
合計 625,479 2,071 -4% -10%  
増減人数     -23,992 -67,048  

上平新館は年90万人目標と保坂部長は宣言し賛成議員は無邪気にそれを受け入れた。
一日平均3000人。
休日なら4~5千人来ないと達成できない数字だ。今と同じ9時~19時の10時間営業とすると休日400~500人/時一分間6~9人の入場
 
図書館の前に「市」ができる。
 
イヤ~、上平で一体どんなショーをやるのだろうか・・・
 
 
 
 

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