« 上尾市長選は、畠山稔さんが当選 | トップページ | 年末恒例のこの話題、「今年、長野市が消滅しました」と書けばよいのに »

2017年12月21日 (木)

上尾市長選の分析-1_敗軍の将は兵を語らず、岡目の参謀は戦を語る

だれが勝ち、誰が負けたのか
 
市長選挙の分析記事メニュー
1. 本記事
8. ツイッターアナリティクス
9. マーケティングの4Pと選挙
.
 

追記 3 バブルチャート

勝ちは畠山、負けは鈴木、果たしてそうか。そんな単純だろうか。この市長選がなぜ発生したのかを考えると、本当の決着はもっと先にある。上尾の腐敗政治を辞めさせるのが目的のはず。三者は共にそれで戦った。畠山新市長が「公平な政治、公平な行政」とうたった事が実現して初めて、彼は勝者になれる。

 それでも選挙戦の勝敗については、弾の当たらない岡目八目の立場から、少しずつ書いてみたい。結果論であっても振り返りが大切であり、そこから発見が得られるかも知れない。もちろん面白い、というのもあるが何回書くかは気分次第

●鈴木茂氏の敗戦の弁 FBより

多くの市民の方に応援を頂きながら、私の力不足で当選できなかった事、大変申し訳ありませんでした。やはり組織力の差を感じました。ただ、市民と共にという選挙スタイルは貫けたのかなと思っています。相手候補の選挙上手には感心します。改めて選挙は難しいと実感しました。応援していただいた方々に心より感謝申し上げます。

当人は兵を語らずだが、本当に市民と共にと言うスタイルだったろうか?、相手が選挙上手だったか? 選挙上手とはどんな意味なのか?、それに秋山候補はなぜ8500票も取れたのか? いろいろ疑問がつきない。

運動員の感想も良いけど、生の声は情が入ったり散漫になりがちで普遍性に欠けることもある。そもそも集められないので、恣意性の入らないデータとか文書や活動形式を主体に見てみたい。データは前記事参照。

1.バラツキの激しい投票率

直近の三選挙での投票所別投票率である。赤がこの市長選、大きい順に並べてある。青は前回、緑は衆議院比例区。棒グラフは今回と前回の投票人数の差(右軸)。クリック拡大。

1_2

まず他の二つの選挙と比べて、今回は投票率のレンジ幅(最大-最小)が大きい。右端の低い方は同じなのに、左の高い方のフレが目立つ。他二つは15差だが、今回のレンジは24ポイントになる。標準偏差でみても前回30%時が3.7、今回5.9と大きい。つまり全体投票率は5%増えたけど、多くの地では数ポイント程度である。

上平地域が市長逮捕を受けて大きく落ち込み、替わりに畠山・鈴木候補の地元周辺部が40%を超す。一目で広域の市長選挙になっていないことから、政策や人物対抗ではなく、相変わらず所属地を争うような村型選挙に見える。両陣営共そのような選挙戦から抜けられなかったのではと思う。

向山地域は2か月前の衆院選も高いので、運よく市長選に流用できた面もありそうだが、その突出ぶりは戦術効果だろう。大島議員系の電話作戦によると言われるが、前回との増分15%600票となる。これを大きいと見るか否かはどんな選挙戦略を取るのかによるだろう。

ところで、上平地区の減少を政治不信の表れなどと奇麗ごとで語るべきだろうか。地元に係る人が居ないからどうでも良いという投げやりな棄権はないのか。つまり増えても減っても狭い地元意識こそが上尾の選挙ではないのか。真に政治不信への反省ならば投票率は上がるはず。

原市や瓦葺方面は市長選への関心が薄いが、国政選挙では平均的であり政治意識が低いわけではないから、住民のニーズを把握すれば開拓余地がある。

(参考、偏差値は向山君73、大〇中50、○○小31・・・ヤバ!、民度ではありませんよ)

2 散布図で見る、有権者数と投票率の分布

2

試合は凡戦、というのが今回の選挙だと思う。民意を目覚めさせるという事は誰もできなかったのだから。

図は縦に投票率、横に有権者人数の散布図である。真ん中に黄色は平均的な投票率地域を示す。土地勘のある人や地域性を知っている人はなにかコメントして下さい。例えば投票所が意外と不便な立地だからとか、駐車場が混むからとか。

3. バブルチャートでプレイス貢献度を見る

3投票率、有権者数の散布図にさらに投票数を加えて各地の選挙パワーを見る。円の大きさは投票数を示す。値は非表示にした。35%ラインが投票率平均値である。当方は土地勘無しのため、次ステップに行くにはコメント氏(誰でも)の情報提供次第となる。

●全40カ所の投票区番号順に、次の区分を入れて欲しい…

1 東西区分 東か西

2 支配区分 鈴木・畠山・中立・やや鈴木・やや畠山・不明・秋山

Excelでどこかにアップロードしてほしい、表組の例

1 上尾市役所 東 中立
2 東小学校  東 中立

つづく…

決戦メニュー

« 上尾市長選は、畠山稔さんが当選 | トップページ | 年末恒例のこの話題、「今年、長野市が消滅しました」と書けばよいのに »

上尾市2」カテゴリの記事

コメント

投票率に関係するか分かりませんけど、高齢者だけの家だと病気や歩行困難などで
投票に行きたくても行けない、というのはあると思います。私の両親、義父母もみんな
高齢で自宅では生活してるが、投票に行くのは困難というか、大変な思いまでをして
わざわざ投票に行かなくても、みたいな感じです。投票所まで微妙に距離があったり
投票所に段差があったり

市内の住んでいる場所によって、温度差があるのは他市ですが私も経験済みです。
実家は桶川市ですが、道を隔てれば上尾市という場所で生活は99%上尾市内です。
桶川市内に用事があるのは市役所に用事がある時くらいです。上尾市内の住宅地と
一体化しているような住宅地ですが、市の端だから見捨てられているような感じでした。
だから市政や市長選などに興味を持てないというか。上尾の原市地域も同じだと思います。原市地域は沿線も違うので余計に興味を持てないと思います。
瓦葺在住の友人は同じ市内なのに上尾駅も丸広もアリオも行った事が無いと
言っていました

投票率のグラフは興味深かったです。選挙にかかわってきた身としては、実は率よりも実数で見ていることが多いのでこういう分析はしたことがなかったですね。
投票実数のトップは大石公民館ですが投票率だと14位です。2位は浅間台会館ですが、率は6位です。
確かに地域対抗〇合戦的な要素は強くありますが、それが中心要素で当選できるかどうかわからないですね。
散布図は「やっぱりな」という印象です。黄色より下はほぼみんな東側ですね。鈴木さんが勝つためにはやっぱり東側を重点的にやるべきだった。言ったんだけどなー
これが鈴木さん曰く「選挙がヘタ」の意味だと思いますが、実際のところ市議補選も含むどこの陣営もけっして東側に強く働きかけてなかったと思います。そこは知名度の差ということなのでしょうかね。投票率下位12か所はすべて東側ですね。

リらっくまさんの指摘に深謝。
70代がピークで80代は30%へ急落は投稿名リンクに。外出そのものがリスクですから、投票して骨折って寝たきりじゃ、割に合いませんよね。現世への未練も人それぞれでしょう。(^-^?)
段差の次は温度差ね、洒落ですな・・・。複数路線で隣市が生活圏というところは他にもありますから、何が不満かを把握したり、特定世代中心に絞るのかもしれませんね。次出る人は。

みんな東か。つまり西口市長選だったわけだ。どうりで打ち上げ式も西口だったな。
実数が欲しいならそれを入れたのがバブルチャート。上尾政治の地勢的な区分があるのなら、その区分で見る方が好いかも。東西二分、村と町の合併前区分、歴史を知らないので分からないけど。
40カ所を単純に5区分(東西に駅前通りで南北に分けて四象限と市中心部に円形)はどうかな
文末に書いたように、コピペで済ませられる形で提供してもらえるなら…見てみます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 上尾市長選は、畠山稔さんが当選 | トップページ | 年末恒例のこの話題、「今年、長野市が消滅しました」と書けばよいのに »

無料ブログはココログ

上尾市政をみつめるサイト

  • 上尾オンブズマン
    市民的視座から上尾の教育行政&市政を考えよう。 (情報公開請求により市政に斬り込むサイト)
  • はるかさん_かまちょ図書館
    上尾市民として市政とりわけ図書館問題を熱く語っています。ぜひ飛んでください。 かまってちょうだいの意ね。