上尾市長選の第二の分断者
第二の分断者となった秋山かほるさん
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秋山かほるさんが第二の分断の担い手となる可能性は、畠山氏が出馬の意向と聞いた頃から同時的に感じていたことでした。
11月12日、上平地区のタウンミーティングに出席していただいていたので、その後に懇談の場をと願っていましたが、その時は都合が付かないとのことで、翌日13日に議員控室へ訪問することになりました。
かほるさんは、まず畠山氏の出馬に対する批判の弁をさまざま語りました。
畠山氏は、もともと新井弘治元市長の支援を受けて県議になれた人、畠山氏が県議を降りて市長になれば、県議の席に尾花あきひとを推すということで父親の尾花正明氏のところへ頼みに行ったという話、大島敦代議士も新井弘治とつながりがあること、民進党の3人の市議は、大島氏に楯突いたら次の選挙で対抗する候補を立てられれば当選できないので従わざるを得ないこと、などで、新井弘治、大島敦の両氏が手を組んで畠山の擁立をしたという構図を説明していました。
私たちは、それならば、そうした悪しき策謀を跳ね返すために鈴木さんを推して私たち市民と一緒に頑張ってほしいと要請しました。
しかし、返す刀で、鈴木茂さんについては、清水義範県議と盟友の関係にあり、清水氏の縁で上尾の建設業界の支持を得ることになるから、利権構造から離れられないと述べ、第3の候補を擁立しなければならないというのがかほるさんの回答でした。
これまで、市議会で市民と意見交換をしながら、島村、田中両氏と闘ってきたことなどは全く評価しない(自民党の内部対立としか見ない)見解でした。
それでは私たちは納得できない、かほるさんが出馬するということは、畠山氏を利することではないか、再考してほしいと述べましたが、鈴木さんと畠山氏を同列において、だからどちらも支持できない、鈴木さんを推して連携するということはできないという意見は頑なでした。
その後、かほるさんから、仲間と相談したら外部から候補者を公募することになったということが伝えられ、立憲民主党の枝野代表の所へ協力を頼みに行くということが分かりました。
結果として公募に応じる人は見つからず、かほるさんは、夫が背中を押してくれたので、自分が自ら出馬することを表明することになりました。
あまりにも急なことですので、公募に応じるような人物を得ることは困難なことは分かり切ったことで、元々自分が出たいのだが、支持者からもあまり賛同を得られないので、迂回作戦を取り、公募してみたが見つからなかったからかほるさん本人が出るしか選択肢がないという状況を作って了解を得ることにしたものと推測されます。
公募のことからして、それに批判的な人が出て、かほるさん自身による出馬の意向の表明については、なぜそこまで、という疑問が支持者に広がり、これまで支持してきた人たちの中でも今回は動かない人がたくさん出ているという情報がこれまでかほるさんを支持していた数人の方々から入ってきました。
かほるさん自身、図書館の運動に参加した人たちが支持してくれていないと漏らしています。
さらに見逃せないのは、ある人へのメールの中で、かほるさんは「私は新政クラブの議員からまず挨拶しています。公明党にもね。彼らが畠山さんの選挙にどのように関わっているのか調べています。私も議員なので、議員活動を通じて私への評価があります。それが大事と思っています。」と明け透けに語っていることです。
新政クラブ、公明党や無会派の議員の支持を当てにして折衝しているということですから、市長になったら、その人たちからの注文に応えなければならなくなることでしょう。自らしがらみをつくる行為です。
そうした表れの一つが、「上平の図書館は分館としてつくる」ということで、これは深山議員が12年前から取り組んできたことだからと述べています。深山議員からの支持を得るためのサービスということです。
選挙に入ったら、「自民党Aと自民党Bのどちらも利権構造から逃れられない」と鈴木さんと畠山氏を全く同列において罵りながら、自分もしっかり新政クラブや公明党の一部の支持を求めていることは何の問題もないと主張していることには驚かされます。自分は何をしても正しいということなのでしょうか。
自分を支持してくれている人は、元々鈴木さんを支持する人ではないから、鈴木さんの票を奪うことはないので心配するなとも言っています。
自分も含めて鈴木さんを応援することで新政クラブの島村、田中の腐敗体制に打ち勝つことを考える姿勢は見られません。自分の支持者には、自分への投票以外のことはさせない、典型的な「自分ファースト」の姿勢です。
そのことが、市議を自発的に辞職せず、自動失職の道を選択し、市議補選の枠を増やすことを妨げることを正当化する思想にもつながっていると思います。
2年後にはまた市議繊に立候補するつもりと思われます。
なんのために市長選に立候補するのか、理解できる人は少ないでしょう。
かほるさんがベターを選択する立場で立候補せず、鈴木さんを自主的に支持することを呼びかければ、県議選でかほるさんが得票した5000票のほとんどは鈴木さんの支持につながる(一部熱烈なかほるさん支持の人は棄権するかも)と考えられます。
かほるさんがいかに訴えても、県議選での得票数より大幅に上積みできるとは思えず、当選する見込みはありませんので、客観的に見れば、鈴木さんの得票数を減らすための役割を担うことになり、第二の分断とみなさざるを得ません。
私たちとしては、かほるさんには当選の見込みはなく、第二の分断の担い手として鈴木さんの足を引っ張る役割を果たすだけに過ぎないことを訴えて、鈴木さんへの支持を呼び掛けることで対処するしかなくなっていますが、それは、かほるさん自身が導き出した結果であると受け止めていただくしかない(身から出た錆)と考えるものです。
昨日(12月13日)駅頭宣伝のおり、かほるさんの支持者が、しばらく話しかけてきて、鈴木さんのことを小池百合子と同じと言っていたと聞いて驚きました。私から見ると、かほるさんこそが小池百合子氏と似た役割を果たしていると思えますし、個性としても「自分ファースト」という点でかほるさんと小池氏は似た者同士と感じています。
かほるさんが自分の支持者たちに、デマ宣伝を吹き込んでいることがよくわかり、今まで公表を控えてきた真実の情報を、遠慮なく公表しなければならないと思うようになりました。
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コメント
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かほる氏はいかにも市民派でしがらみが無さそうな感じですが、微妙な感じですね。普段は市政に批判的で協調性が無く一匹狼的な人ですね。常に自分は
正しいと思っていているような人にも見えます。市の為に孤軍奮闘して頑張っ
ている姿はとてもパワフルで尊敬に値するんですけど。市長選に自らが出た
理由や自動失職を選択した理由もだんだんとブレてきているような。市議には
必要な貴重な人なんでしょうが、市長の器なのかと。市長になったら、敵の?!
多数派の新政クラブと戦うわけですから市政が停滞するでしょうね。水と油の
ような関係ですから。専決処分というのがあるから…と言っていましたけど、そ
れを行使するのもどうかな?と思います。結局それでは何でも自分ばかりで、
周りの声を聞けないという事になりかねない。それでも新政クラブの議員も
市民には変わりないはずです。確かに常識が通る相手ではないと思いますが、
この人たちの言い分もあるわけですから。上尾を良くしようとお互い歩み寄れ
れば良いんでしょうけど、誰が市長になっても解決は難しいでしょうね。
次の県議に尾花あきひと氏ですか・・・。他に相応しい人はいないんですかね。こういう感じの人?!が次々出てきて、お腹いっぱいですよ。この方のお父様
もちょっと怪しいというか。上尾は政治家の人材不足に見えますね。
畠山氏が抜けて空いたイス取りは新政系と共産党だと思います。民進は崩壊
ですから
投稿: りらっくま | 2017年12月17日 (日) 02時12分
こんな遅くに、よくこんな(大友氏に失礼ですが)記事読めますね、熟睡できますか・・・
県議選は3枠なので5000票まで伸びたのでしょうけど、一人区の市長選はよくて3000票。今回は信頼を失った面もあるので減ると思いますが、出たからには新政(上平地域票)と公明票を少しとればイイと思います。上平分館と25億円の建設費そのまま継続というのが彼らへのリップサービスです。効果は疑問ですが…。
後半は駅や街宣に遭遇しないので、疲れたかなという印象です。「何のために」が簡単に理解できないと、周りは離れます。
投稿: 私役所 | 2017年12月17日 (日) 11時15分