上尾市長選の選挙公報を評価してみます
決戦メニューより ネットを使った選挙運動(総務省pdf)
追記 2018/1/6 広報は政治山へ
追記 12/12 朝9:30公報pdf公開できない上尾市役所の仕事ぶり…市政刷新で変えないとダメ。ラスパイレス指数は全国8位(総務省資料)。公報はWebサイトの深い階層の中にひっそりと掲示。本来はTOP表示です。
ビジネスレポートを書いたり他人の書いたものにケチを付けたり、編集者からケチを付けられたり、そのケチにケチをつけてきた経験から勝手に評価します。苦情なんか受け付けません。有権者とは、市長職にエントリーしてきた四人への面接官なのです。以下はエントリーシートへの評価です。
1.畠山稔さん
先日の一次面接を途中退席したために、悪い心証を与えました。
太ゴシックで強調するのは、知事との連携、22年間の経験と実績です。他の人より目立つのはプロフィールの面積が大きいこと(権威や情に訴えるには重要です)。鈴木氏との対比ではメッセージ文があることが違いです。次のように読解しました。
… 上尾市はこれから高齢化で大変、子育て環境の整備も問題と訴え、それを考え実行することが舵取り人に求められ、と問題提起し、自分が県議のキャリアを背景に舵取りする ・・・ と結びます。
で、どうするの? 何やるの? それが左側に箇条書き5個と思います。その内容は他市の市長選にも使えるような紋切り文であり、記憶に残りません(選対本部の力量が問われます)。
つまり何をするか書いてありません。実はその具体策が、下の鈴木氏の中に書いてあるのです。『畠山氏が現状問題点と市長の役割を書き、鈴木氏がその対策を述べる。』上尾市選管の粋な計らいです(こんな読み方する人はいない?)。
追記 図書館とパークゴルフ場問題を書かないのは工事継続を意味します。
2.鈴木茂さん
畠山さんの問題提起への、自分ならこうするという回答です。人となりを示す文が無いのが物足りない方もいるでしょうが、対策に目的特化しています。その書き方で、具体的な固有名詞を上げているのが良いです。一般論で書くとダメ。「改革保守」という言葉は意味が深いと思います。自民党を離党して、古い表現だと右から左までカバーする姿勢です。イメージ的にはリベラル保守という印象を与えます。
独自候補を立てない共産党が支援していることを、守旧派から非難されたようですが、自民党の県議や国会議員も応援しているのですから、政党視点で見るのは間違いです。浅間台生まれ、を強調するのは他の三人との差別化でしょう。
3.石山勝朗さん
すみません、省略します。
でも旧帝大出身者です。誰が当選しても、上尾市は20年ぶりに大卒市長誕生となります。20年前に出れば良かったと思います。お達者で。
4.秋山かほるさん
鈴木さんと同じく、黒地に白抜き文字で強調したのは「利権VS市民の力」。週刊誌の中刷り広告を連想させます。図書館問題を比較的大きく取り上げています。縦書きと横書き混在は構成としてうるさい印象を与えます。
なんと、プロフィールが書いてありません。後援会の人は誰も指摘しなかったのでしょうか、致命的です。利権との対決が”自己PR”ですが、自動失職は誰の利権でしょうか、という面接官の鋭い指摘に耐えられますか。
●市議補選は6人です。
知名度の無い人が多いため、選ぶのは公報の出来栄えが影響するかもしれません。当選したかったら、コピーライターやグラフィクデザイナーに頼むべきだと気が付かなとダメかも。
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コメント
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選挙公報の石山氏の手書き部分が何とも素朴・・・
昭和の時代だったら良かったかもしれないけど、もうすぐ平成も終わろうと
しているのに。
畠山氏は「上尾市の舵取り役」とか書いているけど、間違った方向に舵を取って
沈没するのでは?と思いました。沈没をしたらセウォル号の船長の如く、真っ先に
市民を見捨てて逃げていくんじゃないですかね。知事と連携できるとも書いてありますけど
上田知事は更にもう1期やるつもりなのかな?と。そうでなければ、あと2年も無いですよ
投稿: りらっくま | 2017年12月12日 (火) 14時34分
仕方なく読みしたが、自主的に退職金返納?、禁固刑確定不明なのに支払われるはずないはず。畠山さんが船長を比喩とは、埼玉県民進党県議はお前がそれを言うか、となるよね。
当選しても、豚丼の元で満足に舵なんか握らせてもらえません。ネットは鈴木派圧勝ですが、リアル戦は全く見えません。無関心層が岩盤みたいですから、外でやらないとね。
投稿: 私役所 | 2017年12月12日 (火) 21時19分
畠山さんの文章には図書館の図の字も書かれていません。
上尾市民の関心の的であることをしっかり認識できていないとしか思えません。
それとも、もともと本気で取り組む気がなかった地金が表れたのでしょうか。
以前のチラシには図書館建設は凍結、見直しと書いてあって、同じことを言っていたので、区別がつかない分かりにくい選挙と感じていましたが、これで違いが分かりやすくなりました。
急いで市民に伝えること、市民が市民に伝える輪を広げるよう呼びかけましょう。
投稿: 上尾の図書館を考える・事務局 | 2017年12月13日 (水) 05時43分
ネット上では畠山さんの能力不足は誰でもわかっています。
問題は地上戦、リアル選挙ですね。こちらの活動は公職選挙法の制約をかなり受けますから、志のある方は、候補者事務所に問い合わせて、お手伝い(駅頭とか)が良いです。
あるいは身近な人に対面でお願いすることを、連鎖する以外に無いでしょう。
電子メールで政策情報のあり場や評価記事を伝えるのは良いですが、投票依頼は禁止されています。近々、総務省のガイドラインを貼り付けておきます
投稿: 私役所 | 2017年12月13日 (水) 09時14分