上尾市長選の世にも不思議な討論会
上尾市長選(10日告示、17日投開票)の立候補予定者公開討論会(主催・オール上尾市民活動ネットワーク)が8日、市コミュニティセンターで開かれ、立候補を表明している市議の秋山かほる、元県職員の石山勝朗、前市議の鈴木茂、前県議の畠山稔の4氏全員が参加し、争点になりそうな汚職事件の原因と対策や、図書館移転問題などについて意見を述べた。
討論会前半は、主催者からの「汚職事件の原因と対策」「新図書館とパークゴルフ場の工事について」などの3問に4氏が答える形で進められ、後半は聴衆からの質問に答えた。畠山氏は「所用のため」と事前に主催者に届け、前半のみで退席した。
汚職事件の原因などについて、石山氏は「おごりの心と市民への意識欠如だ」、鈴木氏は「一部の人々により物事が決められ、議会がチェックできなかった」、畠山氏は「執行部と議会のなれ合いが問題で、緊張感ある議会運営が必要」、秋山氏は「他の市なら通らないことが通ってしまう上尾市の体質の現れ」=発言順=などと述べた。
この手の会議は受け身でいると、本当のことが分からないまま満足してしまうことがあります。いわゆる不都合な真実を伝える義務があると思うのですがね。記事にあるように事前に退席予定があるのだから、主催者は冒頭にそれを伝え、畠山氏も市民に挨拶すればよいのだ。おもんばかったと見える。
感想1
最初、二分間スピーチを四人がした。意気込みを語るだけの単純なものだが、原稿を読まないと話せない人が、二人もいた。
1人目・・・石山さん。高齢でしかも政治家ではない、初の選挙だから、原稿用意したのは当然だと思う。
2人目・・・畠山稔さん。市議3期、県議も3期目途中までの約20年のキャリアがあるが、原稿に目を落として聴衆の顔を見ない。話すことが苦手と言う印象を与えた。
当方が審査したら、プレゼンテーションとしては、はい君、もう帰っていいよ。
だから帰ったのかもしれない。
畠山氏は自分を売り込む気が無い。出席するという約束の企画だった。次の質問コーナーでは政策能力があることが分かるのに、それを逃げたわけだ。つまり有権者からの突然の質問には耐えられない、もしくは政策を語る力が無いということ。就活ならば一次面接で落第。
ところがこれは就活ではない。有権者がまるで無関心だから、もしくは政策なんかいい、オレたちの言うことを聞くやつなら軽い方がイイ、という人々があの市長や議長、その取り巻きを政治家に押上げたのだ、逮捕されたのは神輿である。担ぎ手は無関心多数の中に隠れて知らぬ顔、これが上尾の病巣なのだ。
畠山氏は新政クラブではないが、市民にまともに質疑答弁できない政治家と言う点では、彼らを彷彿させる。公開討論会に出なかったことを、いずれ後悔するだろうか。
感想2
実は討論会とは名ばかり、質問と回答だけなので正しくはQ&A会である。
質問(意見)-回答や反論-再反論-反論。このように二回転させないと質が深まらない。候補者間討論もやらない。あるテーマでは内容的に間違った事実認識で質疑が進んでいることもあった。
この街は議会も議会の外も討論が苦手みたい…(^-^?)
集まっのは200人弱と思われる。ご苦労様でした。
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コメント
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動画を見ました。愚痴が思わず出る事ばかりですよね・・・。
文句ばかり言っているのもアレですが。ブログ主さんが討論会主催されては?
その方が期待できます。
投稿: nako | 2017年12月10日 (日) 00時30分
nako様の初のご来訪に深謝。
二日合わせても300人未満らしいですね。主催者には、プログラム4構成別の出席欠席一覧表を公に配布する義務があります。近日中に埼玉新聞記事が良質なのでご紹介します。
アタイが主催?
二日目からアガサクリスティです。
そして誰も来なくなった・・・(^-^?)
投稿: 私役所 | 2017年12月10日 (日) 13時15分