市長選分析-6 果たしてネットは無力か-1/2
昨秋の衆院選では、できたばかりの立憲民主党のフォロワー(読者)数が13万件を越して、一気に自民党を抜いたと話題になった。演説場所の案内や動員呼びかけに威力を発揮したらしい。フォロワー数は発信者の社会的影響力を測る指標とみられるために多い方が好まれるがそれは自然に増えた場合だ。意図的に増やす場合もある。
立憲民主党 18万3631自民党 12万8925公明党 7万5804日本のこころ 3万9774共産党 3万9557自由党 2万8928民進党 2万6270社民党 2万3186日本維新の会 1万4582希望の党 1万2708
お世辞にも、一桁足りないと思う。
今回のように市町の狭い選挙区では対面的な接触が重視され、ネットの存在感は小さい。やる前はもっとあると思っていたが、実態はネットも蛸壺だった。
ツイッターは秋山氏(実質は代理人か?)のみフォロワー数は139。政策ビラが撒かれない市議補選の候補者ですら誰も使っていなかったように思う。
市長選の三人はHPを持っていたが比較的更新していたのは秋山氏、鈴木氏は名乗り後に大幅リニューアル、畠山氏は市長選用には一番遅れてHPを立ち上げた。その当落結果からもネットは関係なかったと言える。彼らHPのアクセス数は非公開だから分からないが、更新頻度や情報の乏しさから見ても多いとは思えない。
結局、ネットで市政や選挙情報を得たい市民は、個人サイトに立ち寄らざるを得ない。ましてコメント欄で意見や質問を共有したい人の数は20人もいない。投票数66千人。
●参考)上尾市民のインターネット利用度
市民のネット利用の公的調査があるのか分からないが「本館を守る会」調査を引用する。60代以上の値に注目だが、図書館に来る人々なので高めに出ているかもしれない。世代別投票率は当方推定。ネット利用と投票率は逆相関である。
●衰退する紙メディア
身近なはずの地方選挙は投票率30%台と低いように、政治に無関を持つ層とは少数派なのだ。そしてオールドメディアである紙の威力が衰えていることを実感する。
新聞を取らない世帯の増加。取っていても、高齢世帯の消費意欲は低いために(選挙ビラの)折込チラシを丸ごと捨てないだろうか。しかも一紙のみだから「埼玉版」に上尾記事がのる頻度は限られ、見落とすこともある。結果として、年配者でも公示までは誰が立候補しているのか知らないという人が多かった。
政策ビラを積極的に撒いたのは二陣営のみと思うが、郵便受けに投げ込まれた政策ビラはDMと一緒に捨てられたらしいことは投票率にも伺える。何よりも、駅頭では50人に一人くらいしか受け取らない。
上尾市長選におけるネット利用は冴えない話になったが、次回はブログの記事別アクセス数とツイッター・アナリティクスを使った報告予定。逮捕日のツイートは、15156件のインプレッション、680のエンゲージメント。
« 誰がアパレルを殺すのか。その前に振袖を殺すのか | トップページ | 大雪だけど遠くから想うこと »
「上尾市2」カテゴリの記事
- 上尾市の参院選分析-候補者魅力度と次の県議選へ(2022.07.14)
- 埼玉県議選_上尾市伊奈町の南13区は三位争い(2019.03.04)
- 上尾市長選分析-8 ツイッターは有効か(2018.02.26)
- 市長選分析-7 ブログ記事とアクセス数(2018.01.27)
- 市長選分析-6 果たしてネットは無力か-1/2(2018.01.21)
コメント