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2018年1月17日 (水)

島村前市長と田中前議長の初公判の記事に想うこと

事実を告げる埼玉新聞、深く掘り下げる産経新聞

■ 2018116() 埼玉新聞

<上尾入札汚職>前市長と前議長、起訴内容認める 地裁で初公判、予定価格などの漏えい経緯が明らかに

 上尾市発注のごみ処理施設業務を巡る汚職事件で、官製談合防止法違反罪などに問われた前市長島村穣被告(73)と、あっせん収賄罪などに問われた前市議会議長田中守被告(72)ら3人の初公判が16日、さいたま地裁(守下実裁判長)で開かれ、起訴内容についていずれも「認めます」と述べた。公判の中では、予定価格などの漏えいに至った経緯が明らかになった。

 贈賄罪などに問われたさいたま市の設備管理業者「明石産業」社長の被告(82)も起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、社長の被告が同市のごみ処理施設「西貝塚環境センター」の運転管理業務を落札するために、島村被告らを接待して便宜を図ってもらおうとしたと指摘。議会での発言力や島村被告に影響力がある田中被告に近づき、2011年から接待を繰り返し、島村被告との関係も深めていったという。

 社長の被告は、12年の同業務の入札でも田中被告を接待し、予定価格などの情報提供を受けたが、不十分だったため落札できなかった。島村被告を直接接待するようになり、15年2月実施の同業務を落札したが、審査で不合格になり、受注できなかった。

 その後、同施設のペットボトル処理業務の最低制限価格を引き上げた上で、価格漏えいの働き掛けを強めるようになった。島村被告と田中被告に対して、同社に落札させて受注させるなどの趣旨の誓約書を署名させたという

 社長の被告は16年12月から昨年1月、さいたま市内のホテルで、田中被告に予定価格などを教えてもらえるよう島村被告に働き掛けてほしいと申し入れた。島村被告の入院する日高市の病院で、島村被告から最低制限価格など記された封筒を受け取った。

 島村被告は社長の被告から現金60万円を受け取ったとする受託収賄罪でも起訴されているが、次回公判で審理される。

 起訴状によると、島村被告は昨年1月、同施設のペットボトル処理業務の一般入札で、社長の被告に予定価格などを漏らし、公正な入札を妨害したとされる。

 田中被告は16年12月~昨年1月、社長の被告から予定価格などを教えるよう島村被告に働き掛ける旨の請託を受け、見返りとして現金50万円を受け取ったとされる。


●議会傍聴よりハラハラしそう (^-^?)

 島村への最初のカネ(接待)が何年何月なのかを知りたい。最初のカネと最後のカネは一連の受注工作なのだから、最後のカネと価格を教えた(利益供与)その短期だけで罪に問うのが腑に落ちない。贈賄期間を長く解釈すれば、一期目から彼はアウトになると思うけど、どうなんだろうね・・・

 それと二人の人間性が見ものだと思う。ここの記事では田中議長は「心の弱さ」としおらしく語るが、その実、鉄面皮なことを平気で言っている。そもそも島村市長は田中議長を本音では嫌っていた、という人の話もある。市民から見たら同じ穴の狢なんだけどね・・・

 さらに浦和ホテル内の高級料亭で某連中がぎちょーから接待受けて、感激したらしい、との場外秘話もあるようだ。それは議会工作みたいなもので、支払い資金源は明石でしょう。聞くところによれば彼はケチだから自腹のはずはないとか・・・


■ 2018.1.17 産経新聞埼玉

 元上尾市長ら初公判 3者の癒着浮き彫り 接待で蜜月…誓約書も

 上尾市の入札情報漏洩(ろうえい)事件で、公契約関係競売入札妨害などの罪で起訴された元市長の島村穣被告(73)ら3人の初公判で、入札情報を漏らすことなどを盛り込んだ誓約書を業者側と島村被告側が交していたことが明らかにされた。あっせん収賄などの罪に問われた元市議会議長、田中守被告(72)も同様の誓約書に署名。同市の行政と議会の両トップ、業者の3者による癒着の構図が浮かび上がった。

 検察側の冒頭陳述などによると、贈賄などの罪に問われたさいたま市浦和区の設備会社「明石産業」社長、山田明被告(82)側は平成23年ごろから、田中被告に対して接待などを繰り返すようになった。山田被告は田中被告を通じて島村被告とも関係を構築。26年12月には直接接待をするようになり、両者の蜜月関係が築かれていった。

 同社は27年にあった同市のごみ処理施設「西貝塚環境センター」の運転管理業務の受注に失敗。その後、29年1月の同センターのペットボトル処理事業の入札で、最低制限価格を引き上げた上で入札情報を漏らすよう働きかけを強め、島村、田中両被告が了承。28年11月中旬、誓約書に署名した。

 起訴状によると、28年12月~29年1月、さいたま市のホテルなどで、山田被告側が、同センターのペットボトル処理事業の入札情報を島村被告から教えてもらえるよう田中被告に依頼し、見返りとして田中被告に現金50万円を提供。島村被告が予定価格などを教え、入札を妨害したとしている。 

 ■再発防止策に問われる本気度 「まだ利権で食っている者が…」

 「市議会の雰囲気は多少良い方向に変わっていると思う。以前は議長のやりたい放題だったから」。ある上尾市議は実感を込めてこう話した。島村、田中両被告の初公判が行われた16日、同市議会12月定例会が閉会した。先月17日の出直し市長選で当選した元県議、畠山稔市長にとって初の議会だった。

 畠山市長は、事件の原因究明と再発防止策として、第三者による調査委員会の設置、談合防止条例の制定などを選挙公約に掲げた。10日の一般質問でも「上尾市は市民からの信頼を失うことになった。今後、しがらみのない公正な政治を推進し、公平な行政運営を行っていく」と改めて決意表明を行った。その上で、第三者委員会を平成30年度早々に設置する方針を明らかにした。

 「できるだけ早く」とのただし書きが入ったものの、市長などの特別職にも適用されるコンプライアンス規程や、職員の責務を定めた条例の議会への上程を職員に指示した。コンプライアンスに関する研修の実施、官製談合の防止マニュアルの作成も検討するという。

 16日の初公判で島村被告が起訴内容を認めたことについて、畠山市長は「事件は市民の期待を裏切るもので、誠に残念なことと受け止めている。今後は一刻も早い市民の皆さまの信頼回復に向け、全力で取り組む」とコメントし、スピーディーな対応を強調した。

 畠山市長が議会で独自色を出そうとする中、ある市議は「議員の中には、まだ市の利権で食っている者がいるのも事実。再発防止策をいろいろ制定するのは結構だが、実効性のあるものにしないと意味がない」と指摘。その上で「畠山市長が本気で『上尾を変えたい』と思っているかが問われている。八方美人的な対応では結局、島村前市政と変わらないだろう」とくぎを刺した。


 産経の大楽記者は骨太な記事を書く。で、利権で喰う人の名前は、○○関係者なら「みーんなしーっている」。昨年末、W逮捕の後の次は誰ですかって聞いたら間を置かずに○○と応えた・・・

■ 朝日新聞より

・・・島村前市長は・・・守下実裁判長から起訴内容に間違いがないか問われ「特にありません」と答えたが、生年月日を問われ「上尾市……」と答え始めるなど不自然な様子も。田中前議長ははっきりした口調で「すべて認めます」と答えた。

・・・島村前市長は・・・閉廷後は報道陣が取材を求めたが、呼びかけには応えないまま、市民への謝罪や説明をすることなく地裁を後にした。次回公判からは、別の入札を巡り受託収賄罪にも問われている島村前市長、山田被告の2人と、田中前議長は別々に審理されることになった。

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