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2018年2月22日 (木)

市長と議長の犯罪を止められない公務員が支配する世界

疑惑の上平図書館建設もボツにすべき--魚は頭から腐る。

前記事、傍聴感想記のつづき 

2/23 内調等との整合性、リツイート埋め込み、アクセス多いため追記等

昨日の島村穰の公判で聞いた検察の証言読み上げの一部が出ています。生々しく、実態が伝わりやすいカ所です。改めて怒りがこみ上げる上尾市民が多いはず。

222 起訴内容や事件の経緯は省略して、証言などの引用です。記事はクリック拡大

さいたま新聞 2018/2/2 から 

・・・島村市長は昨年春ごろ、田中議長抜きで山田社長に会いたいと持ち掛け、現金を受け取ったという。2018年に発注予定だった環境センターの運転管理業務を「何としても明石産業に契約させて義理を果たしたい」と供述した。

2月ごろから市長は市職員に対し、山田から現金を受け取ったとする内容を話した際、職員から「(現金)を返した方がいい」と促されていた。別の場面でも、現金を受け取っているのではと疑った市職員から「返した方がいい」と進言されていた。

受け取った現金は、他人に小遣いとして渡したり、自分の財布に補充したという。島村被告は被告人質問で「市民や市職員に謝罪の気持ちはあるか」との問いに「はい」とうなずき、政界復帰については「これからはありません」と否定した。

読売新聞 2018/2/22  記事はこちら(pdf)

・・・公判では、市職員の供述調書も読み上げられた。島村被告が2017年2 月頃に、市役所で明石産業へのものとみられるおわび状を印刷していたところをこの職員が発見。「出しちゃだめですよ」 と言ったが、島村被告は「俺も業者からお金をもらったことがある。議長の方がもらっている」と漏らしたとされた。

朝日新聞 2018/2/22

 ・・・検察側の冒頭陳述や島村前市長の供述調書によると、二人はこの業務の契約が一般入札で決まると考え、入札で同社に便宜を図るとして昨年計60万円の賄賂を授受したとされる。だがその後、入札ではなく随意契約の方針となったと部下から報告された島村前市長は「大変なことになった」「明石産業に契約させてあげられなくなる」と思ったという。

Photo TBS系(JNN2/21() 22:44配信
映像はこちら 

・・・受け取った現金について、「他人にお小遣いとしてあげたり、財布の中の現金を補充するため使ったりした」などと供述したということです。

テレ玉 2/21() 22:38配信

・・・証人尋問が行われ、島村被告の長男は「いろいろな人に迷惑をかけたことを反省してほしい。自身の健康状態を考え、残りの人生をしっかり生きてほしい」と話しました。
そして、島村被告に対する質問も行われ、弁護人から市民や市の職員に対して謝罪の気持ちはあるかと問われると島村被告は「はい」と答えました。
次回の公判は来月2日に開かれ、検察側からの求刑や弁護側の弁論が行われ、結審する予定です。

東京新聞 2/22 扱いは小さい

・・・1月の初公判では官製談合防止法違反を認めている。・・・起訴状によると昨年5~6月に明石産業山田被告(贈賄罪)からの・・・見返りにさいたま市ホテルで3回計60万円もらってた。


この程度の人が上尾のトップだったと嘆く人もいれば、こんな人を選んだ支持者がいる方が恐ろしいと思う人、緊張感の無い上尾市役所だったと怒る人もいるでしょう。

金をもらったと職員に話すのもビックリだが、返したらと言われても、返さずに使っている。証拠となる「おわび状」を市長室で印刷するとか、職員に見られちゃうとか、田中の方がたくさんもらっている、と言ったりとか、目に浮かぶような光景です。

本件のみでは議長は5回で50万円、市長は3回で60万円だから「差をつけたな。アイツの封筒は二倍かよ」となる。小心でずるいとか、悪事を働く人ってやっぱり頭が悪い人が多いって思えるわけです。これが年間630億円予算、1000人?の市役所のど真ん中で行われていたのです。

これ以外にも、田中・島村は念書を書かされていて、そんなもん書いたら証拠になると思わなかったのか、と田中公判の時には問われていた。

貰った金は他人に小遣いであげたとあるが、それは誰? 議長が浦和ロイヤルパインの料亭で議員をもてなしたと聞くがそれは誰のカネ。議会対策ではないのか。事件の一年前の三月議会で告発文書が出て紛糾した時に与党新政クラブはどのような態度をとったのだろうか。

結局ばれなきゃいいという連中だ(市長も職員も)。上尾市職員は公益よりも保身を優先したわけです。カネの授受を知った職員の一人は真相究明の前にさっさと辞めた遠藤副市長さんですかと聞きたい。彼は議会ではそんなことは言っていませんでしたから。

NHKニュース2017/11/1より

市長から漏れ聞こえるものに対し、もう少し強く進言しておくべきだったと率直に思う」と(遠藤副市長は)述べた。

人事権を握られたり庁内の目を気にして内部告発できなかった、という点を考慮しても、二人が失脚したのですから自浄作用を出さないと、上尾市役所では犯罪が行われても見て見ぬふりという体質です。さあ、どうする。 

 H27/2頃の唯一の内部告発文書 (今回の検察資料にも入っている)

「市長がカネをもらったと話した」ことを直接、間接に知った職員は複数いることになる。わび状を見た職員はだれ。これらは、事件後の議員による調査でのヒアリングと一致しないと思う。嘘をついていないか。
市長室に山田社長が出入りしていたという報道に対して、誰も見ていないとの調査結果もある。仮に日曜日とした場合、守衛に記帳もせずに入れたのか、顔パスで中に入れたのか(としたら指定管理を外すべでは)。
読み上げられた上記事実は、いつのできごとなのか(先日は聴き取れなかった)。当該職員達は防げなかったし外部通報もしなかったのだから、必然的に島村からは身内同然の扱いを受け、公平な人事が行われるはずが無い。裁判が結審しても上尾市役所内の体質を裁くのはまだ終わらない。ようは「正直であれ」というだけなのだが…。

こんな体質の行政が企画した上平図書館建設はボツにすべきです。それでも進めたいなら、公開討論会をせよ。

島村市長は、市民への「おわび状」を出す必要がある。そこに「上平は中止にしてください」と綴れば少しは救われるだろう。

参考 2/1の人事異動により市長室関係から他へ異動した人。回覧資料より

山田 良平 市長政策室長
畑 健二 市長政策室秘書政策課長
野口 恵美 市長政策室秘書政策課副主幹

3月末の人事異動がリトマス試験紙になる。教育総務部の人事異動によって建設中止か続行が分かるだろう。


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