島村第二体育館構想が図書館に化けた頃と今
(1) 体育館が図書館に変わった時期
島村第二期選挙ビラには第二体育館建設構想があり、庁内や上平地域に話があったことは確かだ。しかし中身不詳のままとん挫した。後に行政上「第二体育館」との呼称は運動公園の県施設移管を指す言葉として使われているが、建設案とは違う。
その前2010年には現本館の老朽を理由に第二図書館を建てる案もあったが、その後単館の新築案に切り替わり場所を模索した。上町の凍結マンション用地、西口大駐車場、文化センター敷地内など中心部が検討された。民地である上町物件には遠藤教育総務部長が三菱地所に出向いて交渉するも、先方に売却意思が無く断念した。
ちなみに「1-2階公共施設、3-13階を分譲、敷地一部ミニ公園化買取」のような提案をして欲しかった。新図書館構想は2012年末には暗礁に乗り上げていたことになる。ここまでの経緯は島村市長了解であり、上平と図書館を結ぶものは何も無い。
結局、2012/12月~翌/3月までが二つの構想の空白期となり、島村市長が体育館から図書館へ切り替えたと思われる。
(2) 幸運なストーリー
市長友人のク社は利用の難しい市街化調整区域の物件を2013/3月に買収に乗り出し売値のまま購入。自社利用のはずが看板すら直さないという使用実態である。その後、あれよあれよという間に公有地候補化のストーリーが続く。
翌年の確定後においても、各種委員会における”指名”市民の公平さと適否性、形式的PB、構想案の誤りの多さなど問題が目立ち、市長案件を無理やり進めたことを物語る。
(3) 建設を望む声は公益性に耐えられるのか
第二体育館構想の頃、当該地域の人々は体育館よりも図書館が良いと陳情したのか。H25/12アンケートにどう答えたのか(満足度90%だ)。H26/10のパブリックコメントにどんな提言を幾つしたのか(批判が多数だ)。H28/4の説明会にどれだけ参加し意見したのか(皆無に近い)。H29/7の市民会議に何人が応募したのか(皆無に近い)。
美しい言葉で工事再開を促す前に、どんな地道な努力をしたかやどんな知見があるのかを語らねば恥ずかしいだろう。仮に、(旧村長家)前市長からの降って湧いたような”図書館案”に夢を抱いたとしたら、気持ちは分かるが広域市民の共感は得られない。つまりは公益性と合理性のある論拠を示せなくては地域エゴと誤解されてしまうだろう。
なお、ク社用地を除いても図書館建設は可能なのに市は9500万で買い上げた。3割増し位なら誰も訴えなかったろう。
表末尾は、同じ人物がその頃に密室でやっていたことであり、主文では「私利を優先し」とか「ルールを捻じ曲げた」と断罪された。彼も『知の拠点』と賛美していたが、それを信ずるほど上尾市民はお人好しではない。見過ごしたら「恥の拠点」になる。
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コメント
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さすがですね。
まったくもって「おっしゃる通り」です。
例の用地買収について、
明石産業との事件を考えると
建設予定を「お友達」のク社に伝えてないわけがないな
と思っちゃいますね。
「建設」情報は予定価格を漏らすよりも犯罪性は薄いし、
「罪の意識」もないでしょう。
また、2013年4月頃ならば、きっと金をもらうことに
慣れていた時期だったんだろうなとますし、
ク社から金を還流させることに何ら罪の意識もなかっただろうということが
この「時系列表」から想像できます。
投稿: 上尾未来つくり研究所主任研究員 | 2018年2月19日 (月) 13時07分
こんばんわ。
表の価値が分かる人には好いんですけれどね・・・
もう少し判明すると思ったけど、三菱の物件を二度訪問した事が分かったのが収穫ですが、その先は密室みたいね。
記事で一番語りたいのは三番のこと。矛盾していることに気が付けない姿に知性が感じられないし、賛否論争ではそこを突くのがよいかと・・・。
投稿: 私役所 | 2018年2月19日 (月) 22時25分