魚は頭から腐る
八百長式・二元代表制が行政の劣化と用心棒議員を生む
前記事の続きですが、前置きは辛辣なのでR60指定とします。井上質問の図書館計画の瑕疵例は次記事にします。偶然かまちょ図書館とシンクロするテーマです。
前置き
行政トップの市長は職員人事を握り、監視役トップの議長は議員人事を握る。与党議員はたまに一般質問をしても、回答が先にあるQ&A集みたいな予定調和だったりするのはましな方。
委員会報告の担当議員は事務方が書いた(?)原稿を必死に読む。そこの漢字はフリガナ付きというと田舎伝説もある。さらに何も語れない議員が加わり千秋楽に「立ったり座ったり」で存在感を示す。その姿は、行政に文句をつける野党から二人(行政)を守る無口な用心棒である。
このあり様は、議案が定常的なものなら気にならないが、政治的案件の時は問題になる。
議案を出す前に結論がある。市答弁が曖昧であっても「そりゃーへんだよ」と追及すべきだが用心棒は黙っている(そもそも聞いていないか理解すらできていない風)。
一方、事前通告の質問に対して、行政幹部は噛み合わない回答原稿を平然と読み上げて時間消化を待つ。それが分かっている議員は時には無力感を漂わせる。長演説の自己陶酔で発散する議員も以前いた。
たまにトラブルがあっても「それは予定された質問か」と田中議長は口を挟み、行政を”守る”。ことほど左様に、自分たちの仕事や答弁は否定されない、という緊張感無き議会が行政能力の劣化をもたらす。
用心棒たちには、いずれ付け届けをするのだろうか。普通に実施される政策でも「○○先生のおかげです」とヨイショしたり、そっと優先順位を上げてやるなどの手法があるのだろうか、分からない。
行政サービスが通信や電力のように自由に選択できれば、行政組織はもっと鍛えられるはずだが、競争の無い所では人も組織も劣化する。
結局、ツートップ逮捕の本質とは『上尾の二元代表制は八百長』ということ。だから瑕疵だらけの島村案件の上平図書館計画や田中案件のパークゴルフ場計画が見直されるのは、必然である。
「市民の意見を聞く」という一番面倒な手続きを省く行政手法を上尾方式と呼ぶが、投票率の低さが裏付けるように、当の市民までもが飼い慣らされているところが根深い問題である。
『魚は頭から腐る』とは、腐敗は上層部から始まるという諺だが、もはや胴体まで進んでいるのかもしれない。次記事からほんの一例をどうぞ。
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コメント
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> 『魚は頭から腐る』
語源はロシアだそうですね。組織は上からだめになっていく。
まさしく上尾で起きたことで、日本でも起きている。
頭だけでないことは、よく分かっていますが、胴体までは、
信じたくはないが、どうでしょうか。
投稿: はるか | 2018年3月27日 (火) 09時19分
内部告発は二年前の一通のみですよ。
管理職の中には今でも知らん顔がいるはず。
先日の島村裁判調書にはそう書いていますよ。
公益性を語れないハコモノ誘致の市民は最たるものでしょう。
と言う意味では、腐るのは内側からなんでしょうね。
投稿: 私役所 | 2018年3月27日 (火) 21時11分