国の役人も地方の役人も、能力よりは誠意の有無という事例
お粗末な管理能力や理解度で「政府」や「行政」を名乗る恥ずかしさ
一部再送。
国会では「働かせ方改革」の残業データ改ざんがバレた次は財務省の森友文書改ざん大問題へ発展してますが、上尾市でも似た例があります。
一年前に"はるか氏"と重要文書を作り公開しましたが、「こんな長文は上尾市民は誰も読まない」と一笑に付した人がいました。問題指摘以外にも或る目的があったのですが、それすら理解できなかったようでした・・・
Fact(事実)で考える上尾市民のための図書館問題
時節柄、その中からリバイバルです。2013年末に2300人の大規模な図書館利用者アンケートをし、2014/11月の基本構想案にその報告があります。その中から少し指摘します。
問5 全館に対する図書館の利用満足度を聞いています。
満足系 |
2087 |
91% |
不満系 |
155 |
7% |
未記入 |
52 |
2% |
驚きますが図書館利用者の91%が満足です。これでは建設とか建替えという要求は顕在化しませんから、結果は当局に心外だったと思います。これを不都合な真実と呼びます。
問6 前問で満足・どちらかと言えば満足と答えた人に、満足と感じた理由は何?(複数回答可)。
…最も多かったのは…「手続きが簡単で利用しやすい」で合計1210件、つづいて・・・「近い」831件の順となった。 少なかったのは「くつろげる場所が多い」であり、施設に対する満足度は低い結果となった。
問5の満足人数と回答4109個により平均二個/人を選んでおり違和感は有りません。問題は最後の一文(下線)。本問は満足度の高い理由を選ぶのであり、「数が少ない=不満」とは成りません。
これをh28/6/22 教育総務部長(保坂了)は次のように答えた。
・・・満足の内容を分析しますと、施設面で満足としているのは14%にしかすぎません。・・・施設の充実を望まれていることから、なるべく早く事業を進めてまいりたいと考えているものでございます。
本館の事を回答してますが14%の根拠が不明。仮に89÷654としたら分母は問5の「本館の満足系人数」、分子は複数回答だから、この割り算は禁止されます。
なお下線部の視点は、問5と関係なく要素(問6の選択肢)別に満足度を問えばよいのです。
問7 問5の不満系の人にその理由は何? (複数回答可)
全体の不満の人は7%しかいないのに、解説文では
「・・・施設に対する不満が多い結果となっていることから、今後、施設・設備を改善し、誰にでも使いやすく、くつろげる場所のある環境づくりに努めなければならない」
アンケートの解説文は「上平移転ありき」で書いたと思います。でなければ、人並以下の能力の人間が「行政」を名乗っており迷惑です。どちらにしても人事”移動”すべきです、雇用主たる納税者としては・・・
実はアンケート回答者の住所別があり上平地区の人は7%。人口比は13%ですから、これも不都合な真実…。相対的に熱心だったとは言えません。
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