さすが島村穰氏への求刑ニュースは市長だけに田中議長よりは多い
行政トップと議会トップの蜜月があったからこその犯罪です。ホンネの人間関係は知りませんが、収賄額も、裁判回数も、ニュースの扱いも、追徴金も田中議長を上回りました。「島村は田中を嫌っていた」との一部報道が正しいとすれば、今回は市長職として留飲を下げたかもしれません…。

・・・検察は「多額な現金に目がくらんだ悪質な犯行で市民の期待に著しく背いた」と指摘し、島村・前市長に懲役2年6か月と追徴金60万円、山田社長に懲役1年6か月を求刑しました。
これに対し被告の弁護士は「前市長は、今後、政治活動を行わないと誓い、社会的制裁も受けている」と述べ、執行猶予のついた判決を求めました。
テレビ朝日 動画
(テレビ朝日より)・・・検察側は「島村被告は飲食の接待の際に受け取っていた現金に目がくらみ、犯行を重ねた」「自ら市職員に指示して機密事項を入手し、漏洩(ろうえい)した」と指摘・・・
TBSニュース 動画
毎日新聞 2018年3月2日 前市長汚職、2年6月求刑 受託収賄罪などで
・・・検察側は「競争入札制度や公務員に対する社会の信頼を失墜させた犯行で悪質」などとして懲役2年6月、追徴金60万円を求刑した。贈賄罪などに問われたさいたま市の設備会社社長、山田明被告(82)については懲役1年6月を求刑した。ともに判決は今月23日。
時事通信社
・・・検察側は論告で「長年にわたる癒着の中での犯行。両被告とも積極的かつ主体的で、責任は重い」と主張した。・・・
産経新聞
・・・起訴状によると、島村被告は昨年2~6月、発注予定だった同センター運転管理業務の一般競争入札で、同社が受注できるよう入札参加資格を設定してほしいとの請託を山田被告から受け、さいたま市内の飲食店などで現金60万円を受け取ったなどとしている。
日本経済新聞
・・・検察側は「島村被告は、山田被告から接待で渡された高額の現金に目がくらみ犯行を重ねた」と指摘。「強い利欲目的で業者と結託しており悪質」と非難した。・・・ 起訴状によると、島村被告は2017年2~6月、発注予定だった上尾市のごみ処理施設「西貝塚環境センター」運転管理業務の一般競争入札で、明石産業が受注できるよう入札参加資格を設定してほしいという請託を山田被告から受け、さいたま市内の飲食店などで現金60万円を受け取ったなどとしている。
●傍聴記、糟谷議員ブログより (贈賄側の山田明被告の報道が少ないため引用)
・・・社長はこんなことも言っていた。
「平成27年のペットボトル結束機管理業務の落札は、あやうく受注できた」
「虚偽の最低制限価格と言わざるを得ない」など島村被告や田中被告を非難するような言い方もしていた。
警察が取り調べをした昨年7月以降も、市長に入札できるようにと働きかけをやめなかったのはなぜか、と聞かれた山田被告は、「自分の意志を貫きたい」「冷やかしの部分もあった」などある意味、金で何でも動かせると勘違いした金権腐敗にまみれた典型的な古臭い社長像でしかなかった。
その一方で、今の心境は?と問われると、「まともに外を歩けない」「恥ずかしい、自責の念、犯罪者、逮捕者で影の陰で暮らしている」と殊勝な面も見せた。・・・
●後書き
検察は「現金に目がくらみ」と言いますが、それは間違い。2011年からカネを伴う接待を繰り返しつつ入札失敗を繰り返し「念書」まで書かされた負い目から、何としても受注させたかった」が真相でしょう。
島村氏は今後、政治活動を行わないと誓ったことは健康面からもうなづけます。しかし、もう一つの図書館用地を巡る裁判は長く続きます。
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