回答が先にあるような一般質問
大室議員の一般質問を聞くのは『そのまま眠っちゃわないように』から丸二年目だ(意味分かる人はツー)。と言っても今回はビデオ。
細切れ質問や窓口で聞けば済むも混じるために早送りしたくなる。結局、質問者よりも行政回答文の方が長くなり、その定量分析はかまちょ図書館の議員別の文字数分析にもあったと思う。
ストーリーを持って質問するのはいいけど、回答が先にあってそのための質問をしているような、つまり行政の提供材料から質問を作ったような印象がある。だから頻繁なやり取りの朗読劇のわりには中身は短い。もっと主張を優先しながら質問(提案)する方式にした方が良いと思う…。
---公共施設についての質問---
●今年始まると予想された上尾市コミュニティセンターの大規模改修の設計予算が入っていない、と質問した。
参考)古いネット記事では2018-19年に設計し翌年度に着工とある。1983年建築、延床5007㎡。
石井孝浩・市民生活部長 改修中は館内の消費生活センターを青少年スポーツセンターの場所(警察斜向かい)に移すつもり。その青少年セは(上平の)複合施設に入居させる予定だが、建設計画が一時凍結なので動きが取れない。
大室 コミセンは改修しなくても大丈夫なのか
市 優先的にやるべき施設だ。特に空調機が古くて修繕部品が無いから、壊れたら数か月の閉館もありうる。
大室 近年、氷点下の気候や真夏の猛暑とか空調機が稼働しなくては、極端に市民サービスが低下することが予想されます。・・・身の丈に合った対策を要望します。
●続いて、大室議員は青少年センターの駐車場の狭さを質した。
柳真司・子ども未来部長 北側駐車場はH29/9、地主の要請で返還した。南側は30台分ある。
大室 満車時は狭いために中で5回以上切り返し、反転して出る。駐車場が足りない。
市 満車時は本庁舎の駐車場を案内している。青少年センターの建物は市庁舎建てる時に仮庁舎として作った。築30年、老朽化が進行しており長期利用は難しい。
大室 上尾市公共マネジメントで新図書館は総合計画の最上位であり、コミセン、青少年センターは新図書館建設の行方に左右されています。議会でも議決されたことに鑑み、一刻も早く建設再開を要望する。
質問の目的はコミセン改修の遅れで空調壊れたら使えなくなる、青少年セの駐車場が足りないという前置きをして、その解決のためにも上平の工事を促すというものだ。
市に替わって回答しよう。
・消費者センターは約100㎡なので文化センター(10,395㎡、1971年建築)に仮入居させる。文化センター改修中は市全体の貸室サービスは片肺状態であったからコミセン改修中も同じこと。
・利便性のよい所と駐車場はトレードオフ。ピーク需要に合わせるのは難しい。なぜか肝心の青少年セの時間帯/曜日別の会議室稼働率や何台不足するのかも明確ではないという素人質疑だから不満を述べただけで問題解決にならない。
本庁駐車場から約500m(6分)離れる。図書館や中央小の臨時利用というやり繰りを検討しよう。そもそもなぜ文化センター内か外に吸収か増床を検討しなかったのか。
逆立ちしても、コミセンと青少年センターの問題は上平の工事再開の理由にはならない。「限られた資源を有効活用する」というのが他人のカネの使い方として正しい。議員や圧力団体みたいのが、あれもこれも要求し、誰もが無責任を決め込んで肥大化してきたのが日本の公共なのだろうと思う。
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