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2018年6月の16件の記事

2018年6月30日 (土)

畠山、中途半端ない。上尾市6月議会のビデオから

見直し案への関係者や会派の態度から見えるもの

 ●はじめに

上尾市の図書館問題は、20134月の汚職市長の友人K社による上平の用地買収から数えて足かけ6にも及び、その間に住民投票請願運動、議会陳述と否決、建設開始、笑劇W逮捕、工事停止、選挙、新市長誕生と目まぐるしい展開を経て、6/14の畠山市長答弁により決着した、と捉えられています。

内心は、あと四年やって足かけ十年も揉めていれば当事者の多くは(体力気力が)失せてフェードアウトするので、早すぎる決着に憤る市民です…
 ちなみに「市を二分した問題」と言う人がいますが、正しくは「議会を二分」であり、推進派による広い公然活動はありません。強いて言えば「市を8:2に分けた」です。

●誰のおかげ!

結局、現本館は温存されましたが、最大の功労者は誰れでしょうか?
 畠山新市長、新人事による常識派幹部、反対派市民団体、議会の反対派(政策フォーラムや共産党)、はるか氏本ブログ主でもありません。

答は埼玉県警。
 さらに言えば告発文書の方です。汚職野郎を排除しなければ今ごろ躯体工事も完了、と思いつつ6月議会の質疑答弁をまとめます。正式には議事録をみて下さい。それはいつできるかって?
 人の噂と同じく市民の関心が失せた
75日後に決まってます。詳しくはかまちょ図書館(なぜ遅い)へ。

 ●市長案への関係者の見方

図書館を考える会…過去の計画は事実上中止と受止め、市長判断を支持する等

本館を守る会…市長判断を59%支持する等

上尾が誇れる図書館を創る会…不明(いずれ分館要望に舵を切るだろう)

・共産党のビラ…「市民の声が市政を動かす」の見出し

・議員ブログ系 リンク一覧はかまちょ図書館へ

・糟谷たまき議員FB6/14… あきらめず声を上げ続けた市民とその声に応えた市長に感謝

・秋山もえ議員6/17…やはり、市民の声が、市政を動かすのだということを実感するとともに、歴史的瞬間に立ち会えたことを嬉しく思いました。

・深山孝議員…6月議会報告(58号)を誰よりも早く出すも、新聞引用と市長答弁の議事録のみで自分の意見をまるで書けず。

・井上議員…今議会は会派代表の浦和氏に質問機会を譲り、議会レポートでも会派としての賛同に徹して私見は無し。

・建設業者…知っている人は教えてください(笑)。今更やれるかって感じかもしれませんが、次はもっと(㎡単価)高値は最悪シナリオです。

 畠山市長の「建設でも中止でもない見直し」という判断は建設派と反対派の両方に良い顔をした(畠山さんらしい)妥協案のため大岡裁きに見えます。ですから手前味噌な賛辞には鼻白むものがあります。
 そもそも八方美人と財政立て直しは本質的に両立しませんから、跡地の新プランによっては高くつくかもしれません。それは長くなるので(>_<)、次回へ…。

 しかし「畠山さんはこれで再選ね」、「これからはうち(会派)と仲良くね」という安直な空気も漂うのが、下の議員達の賛意です。賛否に関わる発言のみ抜粋。 

●小林議員、新政クラブ団長6/14 一般質問の一番手、最後の発言より

新図書館構想の考えをお聞きしまして、畠山市長の進むも地獄、戻るも地獄の状態で苦渋の決断をした事は一定の理解をしたいと思います。今後はしっかり検討して市民の望む施設の建設を要望します。

●嶋田一孝議員、新政クラブ6/16 一般質問のしんがり、最後の発言より

しかし私は今後、市当局において図書館用地への新複合施設の建設計画、現本館のあるべき姿を求めるにあたり上尾市の将来のため多くの市民の声を聞き議会と密接な連携を図っていくことが最も大切であると認識を致しました。

二人ともアレコレ注文は付けていますが、たった一回の答弁を聞いただけで、西野ジャパン評のように手のひら返しです。事前取引の有無が気になります。

●公明党

 前島議員が質問をしていますが、今までも独自見解が薄くて多数派の新政クラブへ追随と思われるため省略します。全員ブログを持ちますが、一言も書いていませんから関心が無いことが伝わります。

●深山孝議員・・・6/15 一般質問の冒頭で

昨日の畠山市長の図書館の答弁について、長年取り組んできた私としてどのように解釈すればいいのか困惑を隠せずにいます。今回はあえて質問をしませんが地元と相談し対応して活きたいと思います。

ある意味、正直な反応ですが、なぜか反論できません。怒りも悲しみもなく「困惑」とはヘンですが、内部情報が全く入らなかった裏返しならば、現市政は前よりまともです。そもそも質問が何番煎じであろうと、(無会派なのだから)この局面で図書館問題をパスしたことを真面目な待望派にどう申し開きするのでしょうか。既に諦めていたと感じます。

それは今回の質問内容が上平地域の市街化調整の緩和や道路計画の要望等だからです。都市整備部長が「10年後の将来人口を重要根拠として市街化の面積を求めている。本市も人口減少が見込まれ、市街化区域内に宅地化されてない土地も数多くある、コンパクトシティの考えもあり住宅用途として市街化区域を拡大するのはムリ」。

と一蹴したのは保坂部長であることは、なんとも皮肉です。(解放されて)ようやくグローバル(全市)視点の公僕らしい模範回答を述べる姿に、よい人事異動だったと思います(保坂さんご苦労様。次は小林さんね )。

地元の本意はソコですか?。最後に「地元と相談して対応」と言いますが、アノ新本館計画は広域利用施設だったんですよ。有権者が地元視点しか持たないと市長が替わってもアゲオはムラのまま…。

 ●浦和三郎議員、政策フォーラム代表者・・・6/18

私たちの考えに沿う内容でもあり、大いに賛同いたします。そして、前市政からの脱却で新生上尾の第一歩となる決断であると、高く評価するものです。 14日以降、大勢の方から「図書館は作らないんだよね」と聞かれました。『いや見直しです、目を離すとですね、2000㎡の分館ができるんかもわかんないんだよ』と返事をしております。

皮肉交じりの警句を入れて慎重な見方を隠しません。この内容はこちらへ

●糟谷たまき議員、日本共産党・・・6/19

日本共産党は市長の判断を評価しています。

 続く質問から「64日と7日に政策会議を開き、市長、副市長、教育長、行政経営部長、総務部長、教育総務部長、市長政策室長で議論した」と得ています。新複合施設については既定路線みたいな答弁ですが・・・上平の土地活用について市民の意見を聞くのかと尋ね、市長は「ただしゼロベースでどうですかと聞くことは考えない、検討した構想をたたき台として示した上で意見を聞く」と。

 この政策会議資料は公開請求者(有料)により公開されますが、自主的に公開すべです。だって北川さんがそうアドバイスしたじゃん、もう忘れたか(笑)。

つづく

2018年6月27日 (水)

また見つけた。上尾市役所のバグ(笑)

有るのに、無いものな~に、という上尾市役所のホームページ
 

前記事の後日談になる。

最新の『広報あげお7月号』が紙で配布されているのに、ホームページには無いじゃないかと言う苦情の続きである。
 
確かに今夜でも下記のあるべき位置に無いのだが、編集元の広報広聴課のページには新着で昨日付けでアップされていた。
 7
 
 
結局、バックナンバー一覧からのリンクが張られていないということだ。が、それだけではない。担当課は6/26にアップしたのに、上図ページには

『広報あげお』の発行に合わせて、毎月1日前後に更新します。

と固定的に書いてある。つまりもっと早くできるわけだが、1日と固定表示にすることは無いはずだ。「できしだい随時更新します」が正しいだろう。
流石に元知事の北川氏は「もっと早く、もっと正確に」とは忠告しなかったようだ。 
 
まぁ、当方は長年の付き合いなので、この程度のお役所仕事ぶりには驚かない・・・ヽ(^o^)丿 
最近では昨年末の選挙の開票速報も似たようなものだったが、それを言うと傷口をほじくるようなものかも。
ただ、常々思うことだが、上尾市役所のホームページの構造化とアクセス性には問題が多い。見直すべきだ。
 
 
以上

2018年6月26日 (火)

「上尾市すごいね」の第一歩?、改革派の元三重県知事北川氏と畠山市長の対談

広報あげお7月号、北川正恭教授と畠山市長の対談記事

追記6/29 この件、表紙はもとより目次にも北川氏の名前がない扱いは、民度ではなく行政の水準が問われると思う。北川氏に贈呈しただろうから、たぶん「えっ・・・」じゃないかな。良い企画だったが、猫に小判みたいで寂しい 
 

 
 Photo
 
改革派の三重県知事として有名だった北川さんは今は早稲田の教授だが、時事問題などでテレビ出演し、豊富な実務経験と理論的な見解でコメントをすることで有名だ。
 
広報あげお7月号の表紙にも書いていないのに、中の写真を見てびっくりした。月並みな広報とは場違いなビジネス雑誌を開いた感じすらしたが、凄い人との対談で驚いた。
 
どんなつてなのだろう「やるじゃん上尾市」と思ったが、記事中の北川氏のコメントを借りれば「上尾市すごいね」の第一歩なのかもしれない。
 
対談は5/16水に行われ、畠山市長は北川氏からアドバイスを頂きました、と言う。
 
浮ついたタレント系の人を呼んで耳目を集めるよりもよっぽど良い。というか、北川氏クラスを呼ぶのはよほどインテリジェンスが無いとムリだと思う。市長と議長ツートップ逮捕劇が自治体行政に関心のある北川氏には相当気になったのだろうか・・・
 
詳しくは広報へどうぞ、と言いたいが、なんと本日のWebにはまだ開示されていない!
 「上尾市まだまだね」だったワ  
 
次のリンク先にあるのだが・・・ 『広報あげお』PDF版 (7月号p8-9)  
毎月、1日前後に更新するとある。紙より遅いネット発信に「上尾市呆れたわ」。
仕方ないから二頁分をアップした。ただし容量が各1.5Mb。
 是非とも北川先生のアドバイスを実現して欲しいけれど、心配なのは北川氏の具体的なアドバイスの意味が議会の旧与党勢力には難しすぎて馬の耳に念仏じゃないのかということ。
 もう一つ、どうせなら北川教授の講演会を開いてほしかった。地方自治は市民の選択から生まれるのだから、市民への啓蒙的なメッセージが欲しかった、独り占めはずるいよ畠山さん・・・。
 
参考 北川氏の最後の一文の意味・・・登庁初日に7時間の激論。職員3名を味方にしたんです

武雄市ツタヤ図書館の5年間-3 他市を笑えない

図書館の満足度はフツー、高いのが当たり前だよね。

前記事 1-ツタナイ話し  2-誰が為に図書館はある

武雄市におけるCCCの指定管理の契約が更新されたのは、満足度アンケートで安定的に高かったのが理由らしい(80~85%とか)20162017年のアンケート集計がネットで見られる。少し疑問なのは有効回答数が554件ということ。募集期間が短いとも思えないし、来館が70万人もいるのに少なすぎると思う。
 図は2017年度から引用Photo_2

 グラフを見ると、高満足の理由は年中無休、夜九時まで等々、商業施設的なサービス視点で高評価し、不満点はその裏返しのように見える。

しかしそもそも図書館の満足度は高いのが当たり前だと思う。利用が(直接的に)タダなので不満を先に述べる人は少ない。当市にもいるが「借りたい本が無い」という人は広域利用を知らない(ネットスキルの無い)少数意見だろう。

空調が効いて清潔に保たれ、新聞・雑誌までタダで読める施設は図書館をおいて他にない。そして高齢人口の増加、長いデフレ、単身者(世帯)の増加などを背景に時代の需給が噛み合う施設だと思う。そこで飲食までできたら・・・ 

人口5万人の武雄市より4倍の我が市でも、本館は築37年超で二千㎡の単館で自販機も喫茶もなく、イスも粗末だ。学習室も会議室にあるような長机とイスで他の目的と兼用型である(が利用度は高い)。地方と違ってレールサイドで発展した首都圏郊外市なので駅歩5分の市中心部にあり45万人の来館だ。中小の分館が8つあり満足度は92%と高く、回答数は2300人だった。
 なのに38億円で新図書館を市長の地元(郊外)に建てると決めたもんで街中が騒動化した。最近その計画は中止となった(火種は残る…笑)。 

●目標の無い仕事では成長できない

武雄市図書館は来館者数を公式目標にしているわけではないと思うのに、来館者数が注目されて評価されるのはヘンだ。多分どの自治体の図書館行政も人数や貸出数を目標にしていない。正しくは「したくない」と思う。

今の図書館利用は滞在型・リピート客利用の多さに依存しているから、貸出以外の新指標として「椅子や席の数」が良いと思う。文教だけではなく、社会的居場所の提供である。だから今の新図書館はイスを増やす傾向にある。

その成果を測るため、職員は日に数回、施設内を巡回して座っている人、学習している人を数えるとよい。10分でできる仕事だ。このように施設の活動量を定量的に捉える努力くらいはすべきだと思う。ということで最後に言いたいのは

 実利用者数の把握
一年に一冊以上借りた人の数のこと。ほとんどの自治体は利用者カード登録人数の多さを上げるが、それは名目数であり死蔵退蔵カード市民が多い(つまり粉飾決算みたいなもの)。本当に借りた人数を明らかにして人口比率を出すべきだ。埼玉県ではさいたま市はそれを公開している。
ぜひ実利用者数を把握すべきだ。たぶん市人口の15%前後が普通かも知れない。少ないと思われるが、それでも二番の公共施設(たぶん体育館)の利用者数をグンと引き離しているだろう。貸出総数よりも、この値を1ポイントでも増やした方が「みんなの図書館」に近づくと思う

 セグメントごとのURB分析もお勧め
一年間に何人(Uユーザー)が、何回来て(Rリピート)、一回当り何冊(Bブック)借りるか、という分析だ。これを年代セグメントでやることで利用実態が分かる。この考えは商売における、客数や平均客単価、買い上げ点数、来店頻度と同じことである。

オシマイ。

関連

知っておきたいURBとは-7

埼玉県7市の図書館比較-8

2018年6月24日 (日)

桶川市図書館の貸出統計の分析にみる改修効果

その前に…

「上平の新図書館計画(複合施設)」には反対をしてきた手前、先日の畠山市長の中止決定により決着を見た。これで足かけ4年の懸案事項がやっと消えたわけであり、反対運動は終わった。 言ってみれば、これ以上、反対論を張ったようなブログ記事を書く必要が無いわけで、喪失感にさいなまれて最近は書く気になれなかった。

 は全くのウソで用があって書かないでいると、書くのがおっくうになる。先ずは溜まっていたネタから出さないと便秘に近いものがある、と感じる梅雨時の今日この頃・・・

 桶川市の図書館の最新2017年度の貸出統計による駅近、新図書館効果を見る。棒グラフは人数、赤線は貸出数、緑は蔵書回転率(右軸)を示す。

Photo

2015(H27)に桶川マイン内にリニューアルオープンしたために、H28年度がフル稼働となる。比較可能なH26年度比で利用人数(来館人数ではない)16万人台へ48%、貸出冊数は42%も増えた。改修前の駅西口館のデータが分からないが、それとの比較ならもっと大きく変化したはずだ。

上記期間中、蔵書数は1万冊減らしている。蔵書回転率は1.5から2.0へ急上昇した。なおH29年度は東口の市立図書館がリニューアルオープンのために通年稼働とならないから比較はできない。H31年には坂田に新分館ができる。

円グラフはH28年の分館ごとのシェアである。

Photo_2 以上から桶川マイン内図書館の改修効果は十分にあったと言えるだろう。 

追記 上のような一館集中が良いのかは別だ。財政が弱い地方都市は中央館一つに絞らざるを得ないが、桶川市は坂田に分館出店(!)策もありサービスの機会均等を図るように見える。駅西口館は今後は高止まりか微減と予想する。

桶川市立駅西口図書館

開館時間 :10時~21
休館日  :11日~13日、及び館内特別整理期間
施設面積 :1511平方メートル 年間賃料4000万円。
閲覧席数 :約120
蔵書数  :115千冊(収納可能冊数)

隣の丸善桶川店
営業時間 :10時~21
休業日  :(桶川マインの休館日)
売場面積 :1252平方メートル
取扱商品 :和書50万冊

 なお貸出冊数÷人口でみた比較では、上尾市5.5に対して桶川市6.2冊と12%多く借りている。

 前、桶川市の矢継ぎ早な公民連携事業の記事で行政能力として桶川市の方が上尾市より優れているのではと書いたけれど、上の統計元となるはずの図書館要覧は桶川市にはない。全市統計書の中に一部のるだけであり、その正式発表も遅い(他部門の最終締め切りデータに引きずられるのだろう)

 図書館行政の白書的に上尾市は前から図書館要覧を発行している。何年か前には「そろそろWeb開示してよ」と伝えたら数日で図書館サイトにぶら下がっていた、ということを記しておこう。組織と言うよりも担当者の資質という印象を受けた。

 蛇足だが、あのツタヤ図書館の元祖、武雄市も図書館要覧が無い。指定管理を導入すると市職員が作るのが大変になるのだろうか、と勘繰ってしまう。

2018年6月19日 (火)

盟友畠山氏への皮肉も混じる浦和三郎議員のユニークな質問

目を離すとですね、2000㎡の分館ができるんかもわかんない。

浦和議員は政策フォーラムを代表して図書館問題への市長決断を質した。畠山市長は14日に小林議員へ一番に回答し、その後の前島氏に続き三番煎じ扱いとも見える。元々は同じ政党人なのだからメンツが潰されたわけでもないけど・・・小声で(議事録には載らないだろう)、・・・四日たって、考え変ったかもしれないので・・・また聞くわけですというジョークとも愚痴ともつかないことを言った(笑)。

Photo

以下要約

・新生上尾の第一歩である、と高く評価します(と宣言したが手放しではない)

(私は)14日以降、大勢の方から「図書館は作らないんだよね」と聞かれました。

いや見直しです、目を離すとですね、2000㎡の分館ができるんかもわかんないんだよ』と返事をしております。

皮肉交じりのジョークだが、否定できない市政の過去があるから辛いね(面積5千といって半分にした例とか)。今後も使える警句だから、私的にもっと悪乗りして「本館よりも立派な分館」だろう()

 ・これまでの進め方から学んだことは議会と執行部でキャッチボールしながら時間をかけて進めていくことが大事だということです。くどいようですが市民の声を聞いていただくことそして時間をかけて進めていくことをお願いしたいというふうに思います・・・(この文はGoogle音声認識バッチリ)

 最後に

政策フォーラムの他議員からの意見を述べた。一つの問題に対して会派の他メンバーの意見を取り入れて提言するという形式は良いと思う。他会派も見ならうべきだ。以下要約。

  1. 今回の決断は政策の変更だから公報でHPで詳しく説明して欲しい
  2. 初めから建築用途を限定すると夢のある意見が出ない
  3. 民活の活用や、県や国の施設を誘致する
  4. 東側にも体育館が有っても良いのでは
  5. 施設建築や図書館行政についてビジョンを明確にしてほしい

 先日の前島議員のローカル視点が多い一般質問よりも、全市的な視点を前面に出して具体的である点で優れていると思う。

2018年6月16日 (土)

上尾市図書館問題の経過、そして第三ステージへ

昨日の記事 畠山市長の答弁  もっと前の記事 中止と決定

(内容再・再々送…ヽ(^o^)丿)

 今までは本館機能の移転に反対でしたからその点は満足な結果です。しかし一夜明けで拍手から疑問へと熱が冷めた人が多いと思う(誤認する市民も多いでしょう)。それは、その後の公明党や新政クラブ議員氏の上平関連質問を聞けば分かります。手放しで英断とほめるのは「お人好し過ぎる」。功罪相半ばする決定かもしれない。取引的に両者に良い顔をしただけなら結局コストは増えざるを得ない(=中止理由の財政立直しと矛盾) 
 そもそも第一理由の維持費の55倍化表現は粉飾効果をもたらし「数字にからきし弱い連中」への目くらましに過ぎない。

 議会ビデオはこちら

 上平新分館、青少年センター(これは広域性有)、文化財展示場(多くの人は何の事か不明だが、古い農機具が主なら教育現場のが適切では)、飲食できるスペース、滞在性ある空間ならば「見直しに反対しない」と予定調和のおねだり声も聞こえる。

 島村案が文教を餌にしたハコモノだという証拠は既にでている。建設始まっても政策フォや共産議員がずーと反対し続けたのとは裏腹に、新政クや公明議員が畠山案に一発で猫なで声を上げ、反対意見や怒りを示せない。

 38億円-回収不能コスト(設計料等)で36億円-規模縮小効果=15~30億円か、その辺りの腹案は市には既にあると読めた。「広域視点から再利用を白紙で検討する」と予想したので、明け透けな腹案にはガッカリ(畠山氏の市民の声を聞くとは相いれない)。

 初めから第二複合施設案ありきの回答が庁内から生まれたならば逮捕市長時代と変わらない(本件にケリをつけたい気は分かるが落としどころが行儀悪すぎ)、或いは無知な連中の圧力ならば第三ステージへ舞台を替えることになる(縁故入職以外ならそう願うだろう)。

 

 簡単に書くが、上平の現図書室は確かに狭い、しかし地域民の利用度をコンピュータで地域集計して相対的に読書量を比較公表すべきだ。また跡地の新分館、空床目立つPAPA内に広い分室、北上尾駅前にミニ複合館化の選択肢で特定方面全域でアンケートすればよい。申し訳ないが、跡地派は読書利用ではないと見ている

 それとも畠山市長の再度の豹変に期待しようか、ワールドカップも始まったから全日程終了までまちたい・・・。


 さて、節目なので今までの経過を羅列しました。一般に知られていないことも書いてあります。

●第一ステージ・・・敗北の経緯

2012/2   2期島村氏の選挙ビラに図書館建替えを明記

同年/12   上町の凍結マンション跡地を模索するも断念

2013/4   K社が(後に建設地となる)土地の一角を購入

同年/8     庁内で上記の上平を候補地の一つに

同年/12   移転に一言も触れぬ図書館アンケートを実施。満足度は92%と圧倒的多数。市民は無欲である。

2014/1   庁内の政策会議で上平確定(島村ヨイショ会議)
O
教育長「街中の狭い環境より、自然の中でゆったりと読書に集中できる環境が理想的と思われる」

同年/3    市指名委員による協議会や建設懇話会を開く

同年/9     O部長「立地について市民要望を聞くことはなじまない」と答弁。 ← 誰が使う施設だ、と市民は怒る

同年/10   パブリックコメント募集。反対意見多数だが答えにならない回答で形骸化。

同年/10   建設費は20億円をスタートに、その後323538

同年/11   世にも怪しい基本構想案を発表。床面積5000㎡、駐車場100台、蔵書47万冊(開架28)の単館案。現本館は朝から満車のウソ、さらに後利用をどうするか一言も書けない教育委員会のお粗末案。

2015/4   国税支援が入るからと複合館化に豹変。図書館は2200㎡の半分へ、全体は5千のまま(ハコモノ不変)。当初から狙っていた可能性もあります

2016/3   5年後の貸出冊数を0.2%増予想(サービス計画書に)

同年/9     H部長「新館には90万人来館し、野球に来た人は全員が寄る」と迷答弁。
 ←上尾市政の劣化極まる例
K
2400万仕入を市は9500万円で買上げ決定

同年/10   住民投票で決めようの署名活動14000名集めるも

 

同年/12   議会で否決。少ない署名の推進派請願が採択
新政クラブと公明党の与党体制で島村氏を支える

 

同年/12   住民監査請求起こすも市の監査役は棄却

 

2017/1   土地取引は不当として島村氏へ住民訴訟(進行中)

 

同年/2     県提出資料に、現本館の分館化案は150㎡と記入

 

同年/4     本館を守る会の利用者アンケートで移転反対が83%と判明

 

同年/8     新施設に意見を反映する市民会議開くも、公募は2名のみ。学者委員は「設計完了後に聞いてどうする、アベコベ」と呆れる。

 

同年/ 上平の建設工事開始

 

同年/10   本館を守る会は分館案の上申書を市長へ説明実施、7日後の10/30に衝撃的な島村市長・田中議長W逮捕。事件の本質は上尾の「行政と議会がグル」

 

●第二ステージ

 

同年/11   建設工事を一時停止

 

同年/12   市長選にて畠山稔氏当選(投票率35%)

 

2018/2   畠山市長は側近、副市長、部長人事を刷新

 

同年/2     建設派住民と面談、本館を守る会の説明会、図書館を考える会の説明会を受ける。ただし聞き置くだけの姿勢に徹する。庁内で再検討始める。他市、市内図書館視察に精力

 

同年/2,3  逮捕二人に懲役2年半、執行猶予4年の有罪下る

 

同年/3     新施設の年間維持費をやっと計算、3.9億円なり

 

同年/4     本館を守る会は側近の中島室長と資料面談、後に松澤副市長とも資料面談を図る。良識派だが熟慮中と回答

 

同年/5     工事停止から半年経過し無条件解約期間を過ぎる

 

同年/5     図書館を考える会が7400筆の簡易署名を提出。

 

 

 

6/14      市長決断。本館は今のまま。汚職市長の計画を破棄したのは良いものの、腹案が公益と広域性の薄い妥協の産物となってしまえば「八方(美人)館」とか「Wみのる館」と言われかねない。

 

第一ステージは敗北です。

 

第二ステージは痛み分けとみます。

 

しかし、上尾の図書館問題はさらなる広がりを得たという視点に立てば、

 

第三ステージは上尾の市政改革へと水準訂正します。

 

第三ステージの評価は2019年12月になる。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年6月15日 (金)

通り一遍のマスコミ報道に少しがっかり

悪いニュースは大きく、良いニュースは小さく
 
 

昨日の畠山稔市長の、上平 新図書館計画の中止決定を伝える報道

二社がWeb版で見られる。
 
さいたま新聞  二週間で削除される
 
 
 
朝日と毎日は紙面ですがあっさり報道かな。
 
信頼落ちた上尾の回復として、もう少しプラス報道して欲しかったね。
 
 
? そりゃあムリ
 
 
だって、こんどは分館ありき、建設ありき、の新施設だから

2018年6月14日 (木)

畠山市長は新図書館計画を実質中止と決断し新政クラブの了解を得る

維持費不明の件で島村市政を暗に批判、図書館本館は市中心部が自然と明言、上平の土地には分館などの新複合施設を示唆しハコモノ推進派へ配慮か

基本 上尾市の図書館問題はひとまず終息へ

以下は市長回答全文。google音声入力に手を入れたが誤植アリ、夜のビデオ再開と三か月後の市議会議事録公開を待つとよい。

Photo

2018/6/14 畠山市長の答弁より

議会に身を置いてきた経歴を持つ私といたしましても議会の議決は大変重いものであると感じております新図書館建設に関わるこれまでの議決はは大変重く受け止めております

つぎに検討内容とどのような判断をしたかについてのご質問のうち

まず検討内容についてですが私は主は主に行こうこれまでの経緯や現状を把握するため庁内でのヒアリングを実施してました不明な点の解消に努めてまいりました

また市内の図書館本館や分館 公民館図書室を巡回するとともに他市の図書館を視察するなどしてまいりました

このほか現整備事業の推進を要望する団体の方々や見直しを求める団体の方々からのご意見を伺ってみました

さらに市全体の財政状況を踏まえた上で新図書館を含む今後の様々な施設の整備や維持管理の経費見込みなどにも気をはいして参りました

以上の検討をふまえまして私はこの事業につきましては 工事再開でもなく中止でもなく現在の計画を見直しさせていただきたいと考えております

図書館本館は上平ではなく当面現在の本館のままとしつぎに上平の土地は地権者の方々にご理解をいただき過去において市がしゅとくしたものでありますからこれはしっかり活用させていただくべきと考えております

このような判断に至りました理由ですがまず第一点としては市財政に与える影響でございます

具体的にはランニングコストが現本館年間2.3億円であるのに対して新館複合施設では1.6億円増の年間約3.9億円と現在見込んでおります。

複合施設の耐用年数を55年といたしますとその間の維持管理費の費用は単純計算で約210億円となりますまた現段階での総事業費の見込みは38億円ですが事業を再開するにあたっては資材価格上昇などにより約1億円の経費上昇が見込まれ 39億円という総事業費が見込まれています

建物費と維持管理費をあわせました建物のライフサイクルコストはおよそ250億円となりますなおこの金額には途中の修繕費は入っておりません

私は選挙公約の中で市財政の立て直しが掲げさせていただきましたがこの250億円、とくにに毎年度の維持管理費3.9億円は市債など特定財源の活用が期待できる施設整備とは異なり一般財源により賄うこととなりますことから大きな負担になると考え見直しが必要ではないかと判断したところでございます

これまで新複合施設のランニングコストを議会にお示しできなかったことにつきましては説明責任が十分に果たされてこなかったと 受け止めています

理由の二点目ですが上平の土地については地権者の方々にご理解をいただいたうえで市が取得させて頂いたものであります これを活用せずそのまま放置しておくという選択肢はありません

他市の特性をあごめんなさい地域の特性を踏まえ市民の方々に喜んで頂けるような施設を検討していただきたいと考えて検討していきたいと思います

理由の三点目ですが他市の図書館を視察しましたが図書館本館は街の中心部にあるのが自然であると考えたからでございます

以上私自身が今回の判断に至った理由を述べさせていただきました冒頭に申し上げました通り新図書館建設はそれまで議会のご決済いただき勧められてきたものであるこのことは重いものであると私は認識をしております

私の判断につきまして何卒ご理解を賜り心からお願いを申し上げる次第でございます以上とさせて

 

●小林議員の再質問への回答

工事業者への対応についてです工事の期間が6月を経過しておりますので契約約款に基づき受注者側からの損害賠償の請求が可能となっておりますいたしましてもこのことにつきましては市側は受注者側の双方の協議の上で合意を図っていくことになりますので誠意を持って対応してありたいと思います

それをそのまま放置しておくということはできないのでしっかり活用したいと考えております この土地には上尾市の公共施設マネージメント南た上で図書館分館機能を含む市民の方に活用していただける複合施設として整理をする方向で今後検討していきたいと考えております具体的には今後議会でのご意見を聞きながら検討していきたいと考えております

上尾市の図書館行政のめ非常明確なビジョンにつきまして図書館本館は当面現在の位置ということでお答えさせていただきましたが今後図書館は

他に図書館全体のサービスの中で幅広く検討していきたいと考えております以上です

●小林議員再々質問

進も地獄もどるも地獄・苦渋の決断・・一定の理解を致したいと思います。

このあと、ものすごくたくさんの要望を上げていた

関連 上尾市中央図書館移転に反対する108の理由

2018年6月13日 (水)

中野サンプラザ・公共施設の建築で思い出したこと・・・

中野サンプラザの解体問題などが争点になった区長選は、見直し派が当選した。
開票結果
当落候補者名所属党派得票数
酒井 直人 無所属 36,758
田中 大輔 無所属 27,801
吉田 康一郎 無所属 14,534
市川 みのる 無所属

12,064

 新人で元区職員、酒井直人氏(46)=立憲民主、国民民主推薦が、5選を目指した現職の田中大輔氏(66)を破った。投票率は34%。
あの建物は遠くからも目立ってイイ感じだったけど、壊して一万人のアリーナ構想という。
 昔、あの地下のプール教室へ通ったことがあるが、冬場になると帰りが寒くて長続きしなかったことを思い出した・・・相当古い建物だからどうするんだろう、と他人事ながら心配する。
 
どこの自治体も悩んでいることだが、無責任な政治屋が新しいハコモノを建てたがるから困ったもの。で、もう一つ思い出したのが「もうハコモノ作りません」と宣言した市のこと。はたの市ではなく「秦野市(はだの)」と読むのだった 

分権時代の自治体職員より引用

・・・はっきりと、もう新しい箱物は作らないということを、真っ先に掲げています。これは、学校も建て直さないとかそういう意味ではないんです。必要なものはきちんと、建て直していく。要は、新しい何とかセンターとか、何とか館とか、そういうものはもう造らないという意味です。

 なぜ、そう言うのか。今あるものは、もう持ちきれないという計算の結果が出ているんです。今あるものを持ちきれないのに、なぜ新しい物を造ることができるのかということです。ですから、・・・

要するに維持するだけでも難しい時代になってんだよね。秦野市のこの宣言は有名らしいけれど、その後本当にどうなったのかは分からない。地元の建築業者が干上がった・・・のニュースは無いと思うが・・・

秦野市 103.76km2  総人口165,560人 一般会計520億円


関連 上尾市公共施設の現状と更新費用の40年見通しの警告書

2018年6月11日 (月)

武雄市ツタヤ図書館の5年間-2 誰が為に図書館はある

来館多くて、読書少なし図書館物語~♪

前記事のつづき。2017年度データを二年前の表に追加した(過去記事)。

Photo_3

データ元: 佐賀新聞5/25、蔵書数の2015-17は市(巡回図書含む)。それ以外は過去記事参照。前年比%は見やすさ優先して端数省略。
 表はクリック拡大だが、見にくいために折れ線グラフを用意。

1.来館人数は再び開館バブル

Photo_2 2017年度について佐賀新聞は「来館者3割増」と大見出しを付けたが、それはヘン。昨年10月に子供館を隣に作った効果で来館人数が増えたものの、新聞によると本館は73万人で前年比6%増と伸びは低い。子供館が無い場合は過年度の傾向から-5%とすれば65万人台となるから差8万人/半年が開館効果だろう。

(想像になるが)子供館に親子で入ってから本館へ移れば(その逆も)別々にカウントし、二館合計していたらもはや比較にならない。しかも児童書が本館と子供館に分散しているのはダブルカウントを誘発する。それを除いたら上記増分と行政の心はもっと凹む(笑)。この施設は図書館と非図書館が同居しているので「来館人数」とは商業者の視点でしかない。あと、館外の屋台も気にするかな… 

2.貸出マイナスは避けられない

図書館として重要な貸出の人数と冊数が四年連続マイナスである。子供館が無ければもっと減った。マイナス幅は縮小したので半年間の子供館効果はあったが、本館と子供館を分けて報告しなのは何故、と聞くのは野暮か。

児童書数は本館から16千冊を子供館へ移し、二館合わせて2016年度比で6%(3千冊)増やしている。例年3%なので前倒ししたようだが、肝心の子供の貸出数の伸びが分からない。しかし「F 一度に借りる冊数」を見ると、(狭い調査では)子供は一人4~5冊と多く借りる傾向にあるのに全体は3.0冊の微減であることから絶対数としての子供貸出シェアは小さいと思う(少子化が現れる)。よって、お子様効果は限定的かな。

なお表のマイナス()が多いのは、実はどこの自治体も似たようなもの。(集客性の高い)駅前や商業施設内に作っても数年もすればマイナス圏へ入る。武雄市は開館バブルが凄かった()から目立つだけで、(日本人の)本を読まない傾向は止まらないから、図書館関係者がどうあがいてもムリ()。マンガ本に頼るか人口増の外国人向け本を増やすしかないだろう()

3.気になるBefor After

ツタヤ図書館になる前と後との変化倍率(2017÷2011)が次のグラフ。
 来館3.6>稼働時間1.86>貸出人数1.7>貸出冊数1.2

Photo_4 来館3.6と貸出1.7の人数落差は、他市までを広域商圏としてとらえた商業者と図書館としての差だ。稼働時間数は12時間/日、365日として直営時の1.9というトンデモナイ値になる。ざっくり二倍、これを直営で運営するコストは恐ろしくて見積もれない。

失礼ながら力づくで開館しているように見えるが、低賃金労働に依存しているなんてことは無いと願いたい。コンビニ、いや失礼スーパーストア並み開館時間でも貸出数は2割増である。時間効率が低下している。9時までが良いサービスなのか、過剰なのかが問われる、と遠い市民は余計なことを書く()

Photo_7 4.市民シェア55%は寛容か、無関心か?

直営時の79%から大幅低下し「誰がために図書館はある」と言われかねない水準まで落ちた。遠くから喜んで来てもらえる姿は、昼夜人口差の大きい都市図書館を連想するが、お帰りに武雄名産品が売れた効果はあるのか。

3のグラフのように直営時よりも貸出人数と冊数が多いのは、他市民で面目を保った姿である。しかし近隣自治体の人々の読書量が急増するわけはなく、彼らが納税地の図書館へ行かなくなっただけだ(笑)。

その結果、新刊の人気本を買っても他市民が先に借りて自市民は順番待ちという笑えない風景もあるはずだが、コンピュータ上だから誰にも見えない。よって近隣は図書館費を増やす必要が無い()体育館や会議室などの公共施設は、他市民には割高な利用料を取るのに、図書館はタダだからせめてお隣さんに水光熱費くらい請求しても罰当たらなくね()

武雄市民の 利用人数1.1>貸出冊数0.8

市民に限定した変化率は全体統計×55%の推定計算による。利用人数は正確には1.148だ。貸出冊数の2割減はショックだが、地元民ではないので理由は分からない。武雄市は1館主義で分館がないようだね。程度の差はあれ他市も減っているから凹むことは無い(笑)。伊万里市も直近五年比較では-8%だった。

で、タイトルの答えは、「スターバックス」

ジョークです  つづく


2018年6月10日 (日)

こころの健康まつり2018、伊奈学吹奏楽チャリティコンサートの美の前の醜

池の中のクジラ 

追記等あり。

2018/6/9 文化センター、PM1:30  一般1300円、中学生以下700円…
 伊奈学園の吹奏楽部の演奏があるので出かけました。と言っても急にチケットもらったわけですが…。新装なった文化センターの大ホールというのも理由です。

Simg_1499 何も知らないで出かけたのですが、会場は「心系」の障がい者福祉のイベントでした。物産展もありお土産を買いました。知っている人は居ないと思っていたのに、意外な人にバッタリ。他にEさんにも。スーパー帰りの主婦みたいに野菜抱えてたな。

主催はあげお福祉会後援会。開演前にいろいろ話があって、ちょっと不快なことも有りました。それは末尾に記しましょう。

Simg_1503  話しによると、社会福祉法人)あげお福祉会は市の建物に入居しているものの、築40年と古く耐震性が無いから2020年に取り壊すため、建物を建てるための資金作りに困っているとのこと。

S ネットで見たら三千万円目標の寄付募集中、その建物の上尾医療センターは、隣の新しい東保健センターとは対照的でした。自分に関りが無いと近くを通っても全く視野に入りませんね…。

この話で直ぐ思ったのが、「それなら畠山市長に言えば」。38億円の上平新図書館計画止めて、100分の一だけでこんなに大勢が救われますよ、と。現本館は耐震性OKなのに新図書館を作る計画でしたから、皆さんから見たら理不尽でしょう。

●伊奈学園の吹奏楽

日大アメフト部みたいという喩えは相応しくないけど、全国大会金賞の常連校だから伊奈学の看板部活です。何度か聞いたことがありますが、いつも底冷えする体育館だったから今日来たわけです。

中学部も合わせたら300人位の大規模なので今回のステージも、メンバーの入れ替わりをしながで窮屈に見えました。伊奈学レベルになると大宮ソニックシティの大ホールクラスでしょうね。これだけブランド確立した部活なら統一ロゴやキャラクターデザインがあっても良いと思いましたね、もったいない。Img_1525 何がしかの部活動を熱心にやりたいならこの高校は良い公立高校です。
追記 5/31朝日新聞に、指揮者で顧問の宇畑知樹先生の起稿がありました。過去19回出場し通算15回、只今三回連続金賞とのこと。部員は307人(中学46、高校261人)。方針は「生徒が主役、生徒が教師の道具にならないように」と語ります。時節柄、日大アメフトと比較しますワ…。高校部員は生徒数の一割超、専門校化しましょうか!。そして上尾伊奈学園にしませんか、是非(^^♪

関連 (乃木坂が聞く!)名門吹奏楽部、好成績続ける秘密は?

 

ここから下は、ドビッシーのである調へ 

●開会前に、議員達の氏名を読み上げ、議員は立ち上がって顔見世し、拍手をもらう、という演出はダメ。

例年は読み上げしていないと言っていたのに今回やったのは、建設事情への配慮かな。「汚職事件」を、不祥事と言い繕ったのも彼らへの遠慮に聞こえた。(聞き間違えかも知れないが)新政クラブKS、公明党MT、政策フォーラムE議員と思う。その前に国会議員のNが紹介された。なんとN本人は既に他用で退席だろ!。売名目的がミエミエの厚顔無恥とはこのこと。

議会で質問や要望してもらうのは良いが、建設土木だろうが福祉だろうが教育だろうがカネの話には首を突っ込み、それが「公正な公金の配分だった場合」ですら「私のおかげ」と吹聴する奴が現れるのがこの世界。

議員が各種会合や披露に嬉々として来るのは、決まって選挙対策だ。今回も招待状で来たと思う。彼らに純粋な動機があったとしても、思惑との区別は一般人には分からない。だから読み上げ無しの伝統を守るべきだ。

 議会が無くても月給出るから、有料招待かボランティアとして招くことを勧めたい。例えば物産店の売り子とか。

口上手だから

しかもWin-Winだろう (^-^?)

そして人目に付かない所でも活躍してくれ・・・頼むから


2018年6月 8日 (金)

武雄市ツタヤ図書館の5年間-1 ツタナイ話し

我が街上尾の図書館問題も落着ですが、この図書館については指定管理が更に五年継続したり、前年の貸出統計も発表されたばかりというタイミングです。二年前の記事の手前、と言うか乗りかけた船なので書いて終わりにしたいがための、ツタヤ図書館に関するツタナイ話しです。

見かけとは裏腹に経営的に苦戦した五年間の累積赤字とは

五年前の開館時はマスコミの注目を集め、全国から地方議員達が見物(半分は慰安旅行でしょう)に押し寄せて一時は「成功モデル」とまで言われた。天井まで書籍を陳列して見る人を圧倒するインテリアは写真映えするが、空箱(ダミー本)だということも伝わってきた。

郷土資料を廃棄したり、フツーの図書館ならば除籍するようなゴミ本を系列会社から仕入れるなどの裏技も露呈した。確か「ラーメンマップ埼玉」とかの本は埼玉県民として印象に残ってる( ゚Д゚)。個人的にはこの辺りから、派手な装いをする奴ほど品が無い奴という印象に落ちていった記憶がある。
 指定管理に
CCCを推した樋渡市長は辞職しただけでなくCCC系列に天下りしたとか、幹部が「武雄市図書館の時、僕たちはド素人でした」とあっけらかんに言うに至っては外部の評価は冷めてしまったはずなのに、まだ「あそこはスゲー」と言うような情弱な地方議員もいる。なお私的には、水と油みたいな図書館と飲食の関係を「それもアリ」と先入観を取っ払った点は評価する。

早いもので契約五年が終わり今年、更新をした。市民アンケートで毎年、満足度80%以上などが評価されのが理由らしい。隣接する子供図書館と合わせて上限1億8千万円の契約だという。

そして先日、2017年度の貸出統計が発表された。武雄市は小中学生に一人一台のタブレットを持たせICT教育の先進として胸を張るのに、教育委員会は図書館の活動実績をWebで報告できないのは矛盾だ。図書館のHPにも蔵書数は分からない(笑)。

「武雄市の教育」という冊子で知らせるアナログ広報だという。PDF化してアップロードするという個人のスキルでやれることが、高コストな人たちにはできないのかと思うとそうでもない。並び評される隣の伊万里市図書館はweb開示しているから、行政能力の差は大きい。

或いは、この図書館は"ツタヤ"という事と来館人数だけが注目され、本来の活動実態には関心が薄い証拠かもしれない。今年も佐賀新聞のニュース配信を待ったが、今年は会員化により見られない。でもツイッターには当該記事があったので、低コストな方が役立つという皮肉になってしまった。

しかしその前に指定管理について触れてみたい。

佐賀新聞(2017/8/14)を引用すると、2016年度までの指定管理の決算は四年連続赤字である。

Photo

四年間の累積赤字6500万円は初期の損失が大きいためで、直近は▲800万円内まで抑えている。委託料はほぼ固定だから想定以上に来館者が増えてその対応が費用増となったらしい。本来は来館人数の増加こそ民業部分の売上に寄与すると見込んだはず。つまり同施設内のツタヤ書店、スターバックス店、DVDレンタル店のこと。記事では「民業部分を勘案しても黒字ではない」(14年度収支)、「民業は黒字だが全体では赤字」(15年度収支)、今回は「指定管理運営部分に限定したい」と明かされない。

どこの街でもレンタル店は苦戦しているようにここは17年5月に閉店した。だが本が売れない時代にあって、ここの書店は館内で自由に読めてしまうという太っ腹な運営らしい。また雑誌類は書店販売優先のためか図書館には少ないらしい(利益相反かな?)。

いろいろ苦労はあってツタナイ経営になったけれど、全体でトントンにするには利益800万円を民業で出さねばならないその売上高は利益率10%なら年商8000万円。一日22万円だ。薄利な本屋と暴利なコーヒーの組み合わせで果たしてどうなのか…。仮定から導く答えほど恐ろしいものはないが()、全部スタバで客単価500円として何人分? ちなみに一日1900人来館である(前年)

僕たちはド素人でした」と言うように新規参入のハンディもあるが、無料の本や居場所で客を釣って有料施設で儲けようとしたが苦労しているようだ。そもそも来館者を増やすと、応対する人件費が増えて赤字になるという構造ならば民業には適さない(客が来ない方が儲かる)。セルフサービス化などの生産性の改善が必要だが、受託側に立つと変動的な契約もアリかなと思う。

結局ツタヤの持ち出しで運営しているわけだから、市民や行政は文句を付けられないと思う。「皆さんお世話になりました」とさっさと撤退しないのは、ツタヤ図書館の一号店としてのメンツなのか、正念場の二期目へ入った。

参考) 少し古いが公立図書館の指定管理は430館、導入率13%である(2015日本図書館協会)。賛否ある中でも新規導入と撤退(直営戻り)を差し引いても少しずつ増えている。しかしツタヤは武雄市、海老名市、多賀城市、高梁市、周南市のみ(来年は和歌山市が予定)でその展開ぶりは遅い。館数では祖業との親和性が高いTRCがかなり多かった(これは出典を忘れました)

2018年6月 5日 (火)

畠山市長は上尾市の新図書館複合施設計画を中止と決定!

総合的に判断して中止、跡地利用はゆっくり考えます。\(^o^)

前記事: ジレンマ-3 ジレンマ-4の続き

S2 議会や市民よりも先にマスコミ発表と言うのはあり得ないので、その機会の6月議会となりました。しかし本日の開会日でも畠山市長は図書館は口を閉ざしたままのようです。(本日はセレモニーが多かったようですが、クローズアップしないため顔が見えませんよ)。

さて6月議会の一般質問には奇妙なことが目立ちます。初日6/14の一番手は新政クラブ団長の小林議員です。彼は去年1回しか質問していません。その前の年はゼロ。その人がわざわざトップバッターで「公共施設について」と問います。

最終日のラストを紅白歌合戦のトリみたいに拘る人がいましたが、今は自動失業していません。そのラストは嶋田議員です。彼は去年ゼロ回です。その前の年は1回ですからこれまた珍しいわけです。データはこちら

図書館問題では毎回、井上議員が担当のように反対論の質問をしていましたが今回は見送り、代りに浦和三郎議員が「新図書館について」と質問します。浦和氏は政策フォーラム代表だったと思います。

議員は質問書を出し、その事前の回答により知ることができます。最大会派の責任者だから一番先に結論を知らせる(形にする)、という敬意なのか、義理なのか、ゴマすりなのか、出来レースなのか分かりません(笑)ただし実務的には6/12の文教経済委員会がありますから、そこでは何をやるのでしょうか存在意義が問われます(○○委員会なんて2000円の日当欲しさに出席するのさ、と呆れる市民もいます)。

●中止決断はニュース価値があり評判落ちた上尾にはプラス

『逮捕市長が地元に誘致しようとした私物化計画を選挙で誕生した新市長が中止決定。跡地利用は時間をかけて市民の声を聞きながら進める』に近い文脈の報道ならば価値があると思います。「アゲオはまともになったんだ」って他市には聞こえるでしょう。また図書館問題って日本中の自治体で結構賛否分かれて揉めるテーマですから、その点でも上尾の中止決定は注目されます。

●上平の跡地利用に腹案はありますか

と尋ねると白紙と市は答えますが、小林議員の次の質問は「市民が楽しめる場所確保」とか「子供達の利用できるキャンプ場」だってさ(笑)。ついこの前までは「本を置く場所がない」とか言ってたのにさ。どうせ次もハコモノ発想でしょうけど、地元の反対運動が起きたりして。
 さてトリの嶋田氏はどんな役回りなのでしょうか。事情通なら想像できますか。

いずれにしても、逮捕されたあの二人にはもう義理を"建てない"ということ。建設業者も首都圏はたくさん仕事があるので痛手はないとか、東京五輪後までとっておいた方が安全、と素人ながら想像します。

なお「総合的」と言う理由を使ったら、必ず個々の明細まで発表して欲しいものです。政策会議で決めた場合は情報公開を急いでください。会議録に行政の知性が読み取れますから・・・。むしろ請求しなくても自主的に公開してください。市が変ったというこれまた証拠です。

関連 上尾市中央図書館移転に反対する108の理由

2018年6月 4日 (月)

上尾市ワンポイントはメニューが100種類以上と豊富

4月頃、日本テレビで紹介されたレストラン・ワンポイント

上尾のテレビ報道と言うとあまり良いことが無かったために、この時の放送を偶然見て驚きました。という事で、ずーっと気になっていたので食べに行きました。こちら
 Img_1485_2
中妻4丁目の住宅街の中にある個人経営のレストランです。外観も中も清潔で明るいお店。夕食に行きました。近所の人でない限り、殆どの人は車で行くわけですが、駐車場は七台分です。
 Simg_1486
 
確か、テレビでは"メニューがやたらと多い"と言うのをセールスポイントにして5分以上も長々と紹介されていました。そのメニュー表は字が小さくて読めません・・・
 
洋食、和食、中華何でもござれという感じ。近所の扇屋さんもそうですが、街の食堂は単品経営よりもメニューを増やすことが必要みたいですね。それと出前需要が大きいようですから、見た目だけでは店の繁盛ぶりは分かりません。
 
上尾に来て9年ほど。前は大宮で長く営んでいたらしく、やはり住宅街立地だそうです。人通りの良い立地でなくても固定客を掴むことが秘訣のようです。
メニューからはサラリーマンの昼食にはもってこいの感じですから混むようです。外に椅子がありました。
 

Img_1488

 ミックスフライを頼みましが、エビが二本、カキ二個、白身魚、それにポテトやサラダ、スパゲッティ付き、汁物はなし。
 重かったな・・・。
持ち帰りとして生姜焼き定食も頼みました。 
 
この間のテレビ報道の影響はやはり大きかったらしく、一か月間は出前を断る状態だったと言います。一見の客や食べ歩きの客が話題を追いかけて遠征してくるようです。
 
上尾市の飲食店で最近テレビで紹介された店にキセキ食堂がありますが、なんと予約制なので二度手間してまで行くのがおっくうです。
 
 
 
 
 

2018年6月 2日 (土)

スーパーバリュー上尾緑丘店に想うよしなしごと

ロジャースももうじき上尾進出、ディスカウント競争は続きます

 

先日、郵便受けにSV緑丘店開店(リンク先にチラシ)案内とタオルセットが三組も入っていて取り出すのに苦労しました。ポスティングする人が手抜きで消化したな、と思ったのですが、顧客管理の反映かなとも考えました。冬場は灯油を買うついでに愛宕店をよく利用してましたから。やっぱり前者かな(^-^?)

 

SV2006年に上尾に進出して以来、本社まで移してヤル気満々です。小泉店(2015)とは近い感じもしますが、緑丘店は典型的なドミナント出店でしょう。配送ルートは単純で楽です。

 

近いので出かけました、車で。

 

Img_1454

 

 

 

 

 

 なお中山道を右折入場は断られます。
 良い天気に恵まれてお店の人は喜んだことでしょう。混雑する売場で「買い物したいけど、する頃には特売品は売り切れで買えないのよー」と苦笑いするパートさん。

 

この場所はNTT施設があったところ。裏は線路ですが商圏を分断するようなものではないと見れば、半径500m内に5店が競います。いなげや春日店、ヤオヒロ浅間台店、ベルク春日店、papaのマミーマートです。人口が増えているわけでもないのに、近年、空き地があるとこれでもかって感じでスーパーが"生え"てきます(^-^?)

 

 

 

勢いは続いていて、8月には小泉の鴨川橋近く(徳樹庵跡地)にロジャース・マイカイマート上尾店というのが開店です。意味不明な名前ですが募集チラシには食品から日用品や衣類・家電も扱うとあります。なんとSV小泉店の近くですから小売業の仁義なき戦いは疲れますね。

 

 

 

Img_1460

 

 

 ロジャーズと言う久しく聞かなかった名前に、はるか昔に東大宮の丸ケ崎の売場を見てビックリしたことを思い出しました。たしかボウリング場の景品販売から業態を替えたディスカウンターの元祖と言うことで有名でした。募集の時給はレジ係で平日昼間1000円、日曜1200円です。駅前のヨーカドーはそんなに高かったかなーと思います

 

先日、ヤマト運輸のチラシでは最高1800(2t)とありましたが、夕方から夜の時間帯でしたね。再配達需要が多いのでしょうか。共働き→昼間留守→再配達需要が増→ドライバー募集というサイクルでしょうか。そもそもネット通販で一個口程度のモノまで翌日配達とかって過剰サービスだと思うのですが・・・。

 

開店セールがそのお店のピークになることもあるので、「今後の健闘を祈ります」。とか言ってどうでも良いのですが、一番の真打登場はイオンモール上尾店でしょう。はよ工事!

 

で、その後は閉店競争の景色だったりして・・・。

 

 イオンモール上尾はいよいよ工事開始へ

 

ヤオヒロとベルク上尾春日店の商売のゆくえは

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