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2018年6月16日 (土)

上尾市図書館問題の経過、そして第三ステージへ

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(内容再・再々送…ヽ(^o^)丿)

 今までは本館機能の移転に反対でしたからその点は満足な結果です。しかし一夜明けで拍手から疑問へと熱が冷めた人が多いと思う(誤認する市民も多いでしょう)。それは、その後の公明党や新政クラブ議員氏の上平関連質問を聞けば分かります。手放しで英断とほめるのは「お人好し過ぎる」。功罪相半ばする決定かもしれない。取引的に両者に良い顔をしただけなら結局コストは増えざるを得ない(=中止理由の財政立直しと矛盾) 
 そもそも第一理由の維持費の55倍化表現は粉飾効果をもたらし「数字にからきし弱い連中」への目くらましに過ぎない。

 議会ビデオはこちら

 上平新分館、青少年センター(これは広域性有)、文化財展示場(多くの人は何の事か不明だが、古い農機具が主なら教育現場のが適切では)、飲食できるスペース、滞在性ある空間ならば「見直しに反対しない」と予定調和のおねだり声も聞こえる。

 島村案が文教を餌にしたハコモノだという証拠は既にでている。建設始まっても政策フォや共産議員がずーと反対し続けたのとは裏腹に、新政クや公明議員が畠山案に一発で猫なで声を上げ、反対意見や怒りを示せない。

 38億円-回収不能コスト(設計料等)で36億円-規模縮小効果=15~30億円か、その辺りの腹案は市には既にあると読めた。「広域視点から再利用を白紙で検討する」と予想したので、明け透けな腹案にはガッカリ(畠山氏の市民の声を聞くとは相いれない)。

 初めから第二複合施設案ありきの回答が庁内から生まれたならば逮捕市長時代と変わらない(本件にケリをつけたい気は分かるが落としどころが行儀悪すぎ)、或いは無知な連中の圧力ならば第三ステージへ舞台を替えることになる(縁故入職以外ならそう願うだろう)。

 

 簡単に書くが、上平の現図書室は確かに狭い、しかし地域民の利用度をコンピュータで地域集計して相対的に読書量を比較公表すべきだ。また跡地の新分館、空床目立つPAPA内に広い分室、北上尾駅前にミニ複合館化の選択肢で特定方面全域でアンケートすればよい。申し訳ないが、跡地派は読書利用ではないと見ている

 それとも畠山市長の再度の豹変に期待しようか、ワールドカップも始まったから全日程終了までまちたい・・・。


 さて、節目なので今までの経過を羅列しました。一般に知られていないことも書いてあります。

●第一ステージ・・・敗北の経緯

2012/2   2期島村氏の選挙ビラに図書館建替えを明記

同年/12   上町の凍結マンション跡地を模索するも断念

2013/4   K社が(後に建設地となる)土地の一角を購入

同年/8     庁内で上記の上平を候補地の一つに

同年/12   移転に一言も触れぬ図書館アンケートを実施。満足度は92%と圧倒的多数。市民は無欲である。

2014/1   庁内の政策会議で上平確定(島村ヨイショ会議)
O
教育長「街中の狭い環境より、自然の中でゆったりと読書に集中できる環境が理想的と思われる」

同年/3    市指名委員による協議会や建設懇話会を開く

同年/9     O部長「立地について市民要望を聞くことはなじまない」と答弁。 ← 誰が使う施設だ、と市民は怒る

同年/10   パブリックコメント募集。反対意見多数だが答えにならない回答で形骸化。

同年/10   建設費は20億円をスタートに、その後323538

同年/11   世にも怪しい基本構想案を発表。床面積5000㎡、駐車場100台、蔵書47万冊(開架28)の単館案。現本館は朝から満車のウソ、さらに後利用をどうするか一言も書けない教育委員会のお粗末案。

2015/4   国税支援が入るからと複合館化に豹変。図書館は2200㎡の半分へ、全体は5千のまま(ハコモノ不変)。当初から狙っていた可能性もあります

2016/3   5年後の貸出冊数を0.2%増予想(サービス計画書に)

同年/9     H部長「新館には90万人来館し、野球に来た人は全員が寄る」と迷答弁。
 ←上尾市政の劣化極まる例
K
2400万仕入を市は9500万円で買上げ決定

同年/10   住民投票で決めようの署名活動14000名集めるも

 

同年/12   議会で否決。少ない署名の推進派請願が採択
新政クラブと公明党の与党体制で島村氏を支える

 

同年/12   住民監査請求起こすも市の監査役は棄却

 

2017/1   土地取引は不当として島村氏へ住民訴訟(進行中)

 

同年/2     県提出資料に、現本館の分館化案は150㎡と記入

 

同年/4     本館を守る会の利用者アンケートで移転反対が83%と判明

 

同年/8     新施設に意見を反映する市民会議開くも、公募は2名のみ。学者委員は「設計完了後に聞いてどうする、アベコベ」と呆れる。

 

同年/ 上平の建設工事開始

 

同年/10   本館を守る会は分館案の上申書を市長へ説明実施、7日後の10/30に衝撃的な島村市長・田中議長W逮捕。事件の本質は上尾の「行政と議会がグル」

 

●第二ステージ

 

同年/11   建設工事を一時停止

 

同年/12   市長選にて畠山稔氏当選(投票率35%)

 

2018/2   畠山市長は側近、副市長、部長人事を刷新

 

同年/2     建設派住民と面談、本館を守る会の説明会、図書館を考える会の説明会を受ける。ただし聞き置くだけの姿勢に徹する。庁内で再検討始める。他市、市内図書館視察に精力

 

同年/2,3  逮捕二人に懲役2年半、執行猶予4年の有罪下る

 

同年/3     新施設の年間維持費をやっと計算、3.9億円なり

 

同年/4     本館を守る会は側近の中島室長と資料面談、後に松澤副市長とも資料面談を図る。良識派だが熟慮中と回答

 

同年/5     工事停止から半年経過し無条件解約期間を過ぎる

 

同年/5     図書館を考える会が7400筆の簡易署名を提出。

 

 

 

6/14      市長決断。本館は今のまま。汚職市長の計画を破棄したのは良いものの、腹案が公益と広域性の薄い妥協の産物となってしまえば「八方(美人)館」とか「Wみのる館」と言われかねない。

 

第一ステージは敗北です。

 

第二ステージは痛み分けとみます。

 

しかし、上尾の図書館問題はさらなる広がりを得たという視点に立てば、

 

第三ステージは上尾の市政改革へと水準訂正します。

 

第三ステージの評価は2019年12月になる。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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