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2018年6月24日 (日)

桶川市図書館の貸出統計の分析にみる改修効果

その前に…

「上平の新図書館計画(複合施設)」には反対をしてきた手前、先日の畠山市長の中止決定により決着を見た。これで足かけ4年の懸案事項がやっと消えたわけであり、反対運動は終わった。 言ってみれば、これ以上、反対論を張ったようなブログ記事を書く必要が無いわけで、喪失感にさいなまれて最近は書く気になれなかった。

 は全くのウソで用があって書かないでいると、書くのがおっくうになる。先ずは溜まっていたネタから出さないと便秘に近いものがある、と感じる梅雨時の今日この頃・・・

 桶川市の図書館の最新2017年度の貸出統計による駅近、新図書館効果を見る。棒グラフは人数、赤線は貸出数、緑は蔵書回転率(右軸)を示す。

Photo

2015(H27)に桶川マイン内にリニューアルオープンしたために、H28年度がフル稼働となる。比較可能なH26年度比で利用人数(来館人数ではない)16万人台へ48%、貸出冊数は42%も増えた。改修前の駅西口館のデータが分からないが、それとの比較ならもっと大きく変化したはずだ。

上記期間中、蔵書数は1万冊減らしている。蔵書回転率は1.5から2.0へ急上昇した。なおH29年度は東口の市立図書館がリニューアルオープンのために通年稼働とならないから比較はできない。H31年には坂田に新分館ができる。

円グラフはH28年の分館ごとのシェアである。

Photo_2 以上から桶川マイン内図書館の改修効果は十分にあったと言えるだろう。 

追記 上のような一館集中が良いのかは別だ。財政が弱い地方都市は中央館一つに絞らざるを得ないが、桶川市は坂田に分館出店(!)策もありサービスの機会均等を図るように見える。駅西口館は今後は高止まりか微減と予想する。

桶川市立駅西口図書館

開館時間 :10時~21
休館日  :11日~13日、及び館内特別整理期間
施設面積 :1511平方メートル 年間賃料4000万円。
閲覧席数 :約120
蔵書数  :115千冊(収納可能冊数)

隣の丸善桶川店
営業時間 :10時~21
休業日  :(桶川マインの休館日)
売場面積 :1252平方メートル
取扱商品 :和書50万冊

 なお貸出冊数÷人口でみた比較では、上尾市5.5に対して桶川市6.2冊と12%多く借りている。

 前、桶川市の矢継ぎ早な公民連携事業の記事で行政能力として桶川市の方が上尾市より優れているのではと書いたけれど、上の統計元となるはずの図書館要覧は桶川市にはない。全市統計書の中に一部のるだけであり、その正式発表も遅い(他部門の最終締め切りデータに引きずられるのだろう)

 図書館行政の白書的に上尾市は前から図書館要覧を発行している。何年か前には「そろそろWeb開示してよ」と伝えたら数日で図書館サイトにぶら下がっていた、ということを記しておこう。組織と言うよりも担当者の資質という印象を受けた。

 蛇足だが、あのツタヤ図書館の元祖、武雄市も図書館要覧が無い。指定管理を導入すると市職員が作るのが大変になるのだろうか、と勘繰ってしまう。

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