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2018年7月21日 (土)

コンパクトシティは掛け声だけでコンパクトランド化する日本

国は本気でコンパクトシティ化をする気が無いのでは
 
 コンパクトシティ化が良いと言われて久しいものの、都市を新しく作るわけではないし、住民の移住が伴うためにそう簡単ではありません。平方から駅前の中古マンションに移住した老夫婦がいました。病院や買い物の便を求めてというのが理由ですが、住居の売買を伴うので稀な例かもしれません。
 
 先日来、日経新聞で京都大学諸富徹教授のコンパクトシティを考えるという連載がありました。
 前記事で去年は37万人減と書きましたが、この連載によると2020年代は毎年50~70万人、30年代以降は70~90万人の人口減少とあります。つまり中核都市レベルから県単位の消滅へ進みます。
 だから広く伸びきった公共施設やサービス網を狭くまとめないと維持ができませんよ、というわけです。でも実際は、2000年に大店法を廃止して市町村が大規模店進出の規制権限を失ったと指摘するように(中心部の空洞化)、コンパクトシティ化を巡っては国は逆方向の政策を同時に進めたと厳しく指摘しています(第5回)。
 
 良い例として富山市では公共交通機関による一局集中ではなく多局型を目指し、成果(居住エリアへの人口集積)が出ていることを紹介しています。中心部への移転にはプラスの経済的インセンティブ、郊外開発にはマイナスのそれを与えることが必要だと説きます。
 
 その最終回が↓。さいたま市の事例があります。それは上尾市でも同じ問題なのですが、果たしてどう対応するかが問われます。
Photo
 
 実は、ある方から10回分のスクラップ記事をもらったので、お礼も兼ねて書いています。
 で、思ったのですが自治体行政はとかく無責任になりがちだから、静かに衰退・消滅していくしかないだろう、国も 『住民エゴでできないよね』と承知しているのでは、と。
 
 なぜなら、止めるつもりの無い東京一極集中を見れば分かること。これこそ国の政策、コンパクトランド構想ではないかと思います。だから議席が一つ残ったことに安堵するレベルの地方有権者意識ではムリです。
 
 感想もコンパクトにしたかったのですが、ダメでした。
 
 そして、みもふたもない感想は暑さのせいです・・・

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