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2018年8月22日 (水)

4-上尾市のラスパイレス指数が高い理由と対策のゆくえ

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追記2019/4/9 上尾市が初めてラスパイレス指数高いことへの言い訳を書く(103.4で県一位が目立ったからだ)。


指数が高い理由は名前が「あげよ市」だから。

ではなく、「なれあい」だから。

(1)上尾市のラスパイレス指数が高い理由

値が高くなると、HPで釈明する市もあるが、上尾市はそれを怠るから想像を交えて書く。

過去に高卒大量採用した人達が管理職や高齢職員となったためと思っていたが、年齢人数グラフをみれば違う。そもそもラスパイレス計算式では市側の年齢構成は関係なく、給料(単価)の方である。
 確実なのは、国家公務員の高卒には出世限界がある(課長職は稀)が自治体には学歴制限が無いから早めに出世でき、同年齢なら地方公務員のが給料は高くなりやすいこと。

上の要因は他自治体も同じだから、首長の姿勢がキモだ。高卒で入職し部長、議員、市長へと登り詰めた前任者は、周囲に甘く接することで自分への求心力を得てきたと思う(だから昔このグラフを政治曲線と呼んだ)。前記事のように「指数公表→順位化→下げ圧力」で多くの首長が受け入れてきたのに、"彼"は守る側だったと思う。

次に八百長式二元代表制が自律性を抑えた。市幹部達はコスパの低いT食堂を渋々と会合に使い、「美味しかった」とお世辞を言っていれば与党が黙認することを、更には花火や電飾へ協賛金をだせば世間(商工会?)は好意を持つことを知っていた。一方、政策フォーラムや共産党は労組や職員の顔色を気にして見ぬふりを決め込んだ。

そんなの邪推だ(笑)。と言う人は「能力に相応しい待遇」をデータで説明すればよいのだが、とんと現れない。

でもそれらは序の口、ここからマジで書く。市文書(HP含む)を読むにつけ、誤り(誤字脱字の些末なことではない)の多さに呆れ、定量的よりも情緒的な、具体的よりも抽象的な、簡潔よりも長く延ばすことに腐心した文書を多く目にしてきた。更には上平お粗末計画では”能力”どころか”人格を疑う例も見せられた。よってかれらの報酬は「分不相応」だと思う
 さらに初めは有能であっても、上司や地域エゴ代表者へ従い過ぎて、僅かな問題提起ないしは抵抗を怠り、出世の階段を昇りつつ能力を退化させる面もある。

ラスパイレス指数は若い層は100未満だろうから加重平均された指数103.5の意味は、特定階層の者たちの給料が全体値を相当引き上げている

(2)やっと55歳以上の昇給停止を決めた、が

給与・定員管理等につい」の年次報告p.1では、ラスパイレス指数が高いときは理由や対策を枠内に書かねばならない。上尾市は毎年のように言い訳を書くが、それが、不動産の重要事項みたいに小さくて読めね()。直近二つを引用、色のみ付与。 

H28/4/1 = 103.3

③国では採用時の職種により管理職への登用が限定されてくるが、上尾市の場合は採用時の学歴を問わず、本人の能力等により登用をしているため、国に比べ高校卒の平均給料月額が高くなっている
平成27年4月に人事院勧告に基づき
給料表の見直しを行ったところである。今後とも人事院勧告を 尊重しながら適正な給与水準としていく。

H29/4/1 = 103.5

③国とは異なり、採用時の学歴を問わず本人の能力等により管理職に登用している。また、高齢層職員対策の未実施により高齢層職員の平均給料月額が高くなっていることから、平成30年4月1日より55歳以上の昇給停止を開始したところである。今後も給与水準の適正化に努める。

H28で「国よりも高卒給料が高い」とハッキリ書く。理由の「本人の能力により」は当たり前だが、そもそも「人事考課をしていない」のだから、人柄や年齢を要素にした仲間内の評判”だとしたら説得力は弱く、空いたイスへの補充である。最後に「給料表の見直しを行った」とあるが中身を具体的には書かない(見せられない)。

結局、翌年が+0.2となりメスを入れるハメになった。「55歳以上の昇給停止」とは55歳が給料ピークを示すのか?、経過措置(現給保障)が有るのか否かは不明である。つまり、もっと詳しく二ページに渡って書くべきなのに、ここでも説明"能力"に欠ける(実際は公開できないからだろう)。そして、この対策は本年4/1の指数引き下げにどれだけ寄与するのか、或いは経過措置により遅行的になるのか、など疑問は尽きない。

一位市(越谷)も下げに乗り出し、最大1.5%の給料減額を宣言した。実は、その上を行く市だってある。

つづく  ラスパイレス指数日本一の市の報告書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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