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2018年8月の14件の記事

2018年8月30日 (木)

5-ラスパイレス指数の日本一を達成した芦屋市と越谷市の言い分と対策

一位争いと掛けて、ダチョウ倶楽部と解く。その心は 文末に…

シリーズ最後。アップするの忘れてた・・・m(__)m 

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ラスパイレス指数の高い自治体の中には原因や対策をHPで説明している所もある。良いことだが内容は弁明に近く、ある意味、罰ゲームに見える。悪いことは言わない、上尾市職員課は指数高い=全国三位で国家公務員よりも全員が3.5%給料高い」との誤解を解くためにも説明すべきだ。指数が仮想的な加重平均値であることなど、一般市民には分かりようがないから。そして「職員が輝く街か」って… ('ω')

(1)芦屋市の今の説明 

 「高級住宅地だから職員給料も高い」との誤解を解くためではない今は102.5で全国18(h29)へ後退したのに、まだ説明を続けるのは2012年から4年連続日本一というトラウマかもしれない。以下、簡略に引用(こちら)

 「新規採用者数の抑制」と「団塊世代の退職」による管理職の昇任年齢の引下げにより、最速昇任は課長級40歳(以前比▲9歳)、係長級31歳(▲4歳)のように若い管理職が増えた。「職務給の原則」により同年数の国家公務員と比べて早く昇任(昇給)することが指数を押し上げる。

 昇任制度の差。国家公務員では高卒が課長以上になることは稀、本市にはその制限はなく高校や短大卒職員の値が国より高くなる。

と原因を述べ、この後に続く「本市の対応」では「採用抑制や業務委託化」など当節フツーのことだけである。委託(外注)化とは「同一労働、低賃金利用」にすぎないので、多くの自治体では(職員)人件費という勘定科目の値は減っており表面的なものだ(上尾市の例)。 

(2)芦屋市のなりふり構わない即効策

Photo_4  実は芦屋市の本気度を込めた対策は、最新年の報告文に更新されて消えているのかも知れない。それは古い給与定員管理について(27年度)」にあり必見だ。

・・()・・給与制度の総合的見直し時には国以上の引下げを実施し,人事院勧告でプラス勧告がされても改定しないなどの措置を行ってきました。

 しかしながら,ラスパイレス指数を平成19年以前の100未満の数値まで漸減させていくには,これまでの取組だけでは時間を要することから,即効性を重視し,平成28年4月1日から部長級については給料月額の5%,課長級については給料月額の3%の減額措置を実施しています。

 その結果を翌年に書いている。大幅下落だ。

・・()・・平成28年4月1日から・・・減額措置を実施しました。その結果,平成28年は,前年から2.1下がり,102.6となりました。

(3)越谷市・・・h2829年、全国一位103.7

四月にNHK埼玉の地域ドラマ「越谷サイコー」が放送された。佐久間由衣と佐藤二郎のひょうひょうとした演技がユニークだった。越谷の歴史と街を再発掘するような風変わりなドラマだったが「給料サイコー」とは紹介していない。
 越谷市HPから要約すると、芦屋市と同じく早めの昇進と高卒者の出世をあげる。指数を下げるために次の職員の給料減額をした。

・管理職員=給料月額の1.5% 、主幹級職員=0.75
  ・減額期間 平成304月から平成333月(3年間)

芦屋と比較すると越谷や(前記事の)上尾は手ぬるいように見える。でも、「それって大都市近郊の人口減がゆるやかで豊かな市のお話しでしょう」とか、「マジ102~103で大騒ぎかよ」という地方の声も聞こえるのだ。
 福井市は100.9なのに県内の他市平均は97.1、100超は自分一人となってしまったから市長は「
引き下げの議論が必要」という

(4)まとめ

気になる順位は、103.6の二位・宇治市(京都府の給料表採用)は問題意識が薄いようなので、103.5の上尾市より上位のままかもしれない。
 二市の例で見たように、自治体の仕事や給料体系は似ているから指数が上る原因も説明も似たものになる。そして年齢階層別の値を開示しない点も共通だ。つまりラスパイレス指数などと言う間接表現ではなく、自治体ごとに年収か賃金カーブそのものを示せば済む話だと思う。でも丸見えは嫌なんだろう。

Photo_5

人件費の削減には、行政サービス等の総点検・見直し・作業改善は当たり前、セルフ化・IT化などによる工数(人員)削減と縦割りの垣根を低くして多能工化・民営化などを更に進めるべきだ。そのような自律的な改革・改善能力がある組織であれば、有能な人材を集めるために相応の待遇でも良いと思う。

とまあ、多くの自治体では死語となっている用語を、ウチのような高指数市民は改めて勉強したわけですが、なんとなく"高脂"のイメージが消えない…

了。

"どうぞ、どうぞ" お先に

2018年8月26日 (日)

9月議会は図書館問題で全会派から5人も質問という盛況の意味

まだまだ回る、上尾の図書館問題。

全会派しかも5人が図書館問題のテーマを取り上げるのは珍しい。新複合施設ではなく図書館と明記している点も気になる。詳細はこれからだが、内容によっては議員の能力比較の格好の場になるので歓迎したい。

今後の新図書館計画については、執行部は今は一般論や総論しか語れないので、たぶん議員要望(例えば地域要求)が多いと想像する。気になるのは、計画撤退による工事業者への損害賠償のゆくえ(工事仕掛による消費分は含まない)。折衝中と答えるのみかな。仮に狭義の損害賠償が発生したらそれは市長責任ではないのか、という考えを持つ。

平成309月定例会 一般質問事項

 97日(金曜日)

 深山 孝 1 図書館について

 新道 龍一 1 図書館について

 910日(月曜日)

 長沢 純 3 図書館行政について

 912日(水曜日)

 井上 茂 2 図書館行政について

 913日(木曜日)

 糟谷 珠紀 3 市民がもっと利用しやすい図書館にするために


 なんとなく「会議は踊る、されど進まず」という感じを受ける(^-^?)、つまり、本は増えず、施設はボロのままと言う意味。

もしくは・・・・Photo

2018年8月25日 (土)

三つ知る人、二つ知る人、一つの人、何も知らない上尾市民向け

二つの上尾市ニュースは偶然か必然か

 単独ならともかく、同時に関連するから意味深な上尾市ニュースです。

Photo 読売新聞さいたま版・「市長逮捕時の給与差し止めを条例化へ」

(要約) 市長、副市長が逮捕・起訴された場合、日割計算の給与と地域手当を几帳面に支給します。つまり島村穰市長逮捕では(10日分)33万円を振り込みしました。その反省で、これからは給与やボーナスを一時差し止めし、後に有罪確定したら不支給にする。という条例を9月議会に提案する。

反対できる議員はいないでしょう。

この読後感の一つは、死者がでた事故後に初めて作る「後手対策」みたいというもの。もう一つは、「ここはご自分から返納された方が良いですよ。だってその間、登庁してないでしょう。どこに居ましたか」とダメもとで伝え、良心の呵責に訴えてでも取り戻せば! という根性の無さです。

この記事は畠山市長の9月議会前のマスコミ会見ですが、市民としては「議員は、市職員はどうなの」と知りたいわけです。ところが、その事例になるような事件が同日に発生したのは皮肉を通り越した不快なものがあります。

埼玉新聞 下半身露出、容疑で消防士逮捕…大型店舗内の雑貨店で「スリル求め」 客が気付き、店長が通報/川越署

上尾市の消防士逮捕を告げる末尾に、畠山稔市長は「このたびの職員の逮捕について、市民の信頼を大きく損ねたことにつきまして、深くおわびいたします。事実関係を確認の上、厳正に対処いたします」とあります。

この記事だけだと「消防士が炎上して、市長がチン火の弁明」となるのですが、先の記事と絡めると気になります。9月議会では地位に拘わらず平等なルールがあると説明して欲しいものです。

ちなみに、他自治体では首長逮捕を前提とした給与差し止め条例は作っていない方が多いと思います。性善説かどうかは分かりませんが、確認のために尋ねたら、「うちはお宅とは違う」と言われかねないので、薮蛇。

お口直しとして楽しい上尾市関連ニュースもあります。

3d

中条あやみ、佐野勇斗出演、映画「3D彼女リアルガール」の撮影で上尾中学校のプールが使われましたとさ。7月末のことですが教育委員会も上尾市広報も伝えません。たぶん教育委員会に内緒で撮影したのでしょうか・・・(^-^?)

8/22にあげポタで告知

関連

埼玉)教員不祥事「ストップ」市町村教育長集め臨時会議・・・不祥事という表現は、事実と向き合えない教育村の限界を示す。

飲酒運転事故おこし失ったもの 人生語る元公務員の思い

2018年8月23日 (木)

映画・野火が伝える屍とフィリピン遺骨収集事件

深谷シネマにて映画・野火/塚本晋也監督、大岡昇平原作

昔懐かしい街の映画館という気分で訪ねた。カーナビでは着いたはずなのに、それらしき建物は見当たらず通り過ぎてしまった。塀や建物に囲まれた古い酒蔵を改造した深谷シネマは道路からは見えない。

50席ほどのミニシアターにしては不釣り合いな立派な椅子、前席との間隔も足が組めるほどだった。Photo

塚本晋也監督/主役の映画だ。大岡昇平の原作通りと思うが、言うまでもなく、見放された餓死寸前の敗残兵がフィリピンの原野を、生死というよりも、鬼畜に堕ちるか否かの境界線をさまよい歩く姿を描いたものだ。
 敵や原住民から逃げるだけでなく、仲間からも襲われ喰われる恐怖、或いは自分が鬼畜になるかもしれないという恐怖を描く。戦闘シーンは少ないが、あっても撃たれて体が飛び散るシーンが主。
映像だから本よりもドギツイ。しかしそこから目を背けてはいけない、というのが作品の真価なのだろう。

本編後に塚本監督のメイキング映像がある。なかなか面白い。昔から作りたかったが障害が多くできなかった。しかし最近は戦争へ向かうような空気を感じるから今作った、のようなことを語っていたのが印象に残る。フィリピンの遺骨収集への参加や高齢の元日本兵の体験談が生々しいので貴重だ。DVDもでている。
 なお、
ラストで主人公「田村」が自宅で異様な食事をする後ろ姿の意味が分からない。本を開いたが原作には無かったので気になる。

ところが映画と連動するようなニュースが8/16に出た。NHK“日本人の遺骨なし” 鑑定結果を公表せず 厚労省」。要約すると…

Photo_2

フィリピンでは52万人が戦死し今も37万人の遺骨が残る。S32年から始まり10万人集めたが年々情報が減り、H21年に日本のNPO法人に委託。その後の収集でフィリピン人のものが混入している事実がでた。遺骨をサンプル調査した二人の学者の鑑定結果は「日本人はゼロ」。厚生労働省はこの事実を6年たった今も公表してないという。

 お盆に伝えた意味深い報道だが扱いは小さい。無残な戦争に国家の命で駆り立てられ、誰彼の区別もつかない死に様をし、遺骨すら取り替えて帰還したら死んでも死にきれない。だが国はその事実を隠す。これは役人の問題では無いと思う。

明治の精神とか美しい日本とか言いながら愛国的な言動を振る舞う人が増え、「英霊の御霊に哀悼を」と政治家は人前では言うくせに、この罰当たりな厚労省に激怒し真相究明した姿はないのはヘンだ。愛国とは当時も今も事実と向き合わない方便だということが分かる。

結局はカネらしい。遺骨収集事業の多額の予算に群がる連中がいて、現地人の墓を掘って「一体いくらで売る」みたいな話がネットに出ていた。双方の悪同志の連携プレーらしい。戦争をしてもしなくても人間の恐ろしさかもしれないが、

罰当たりすぎる。

2018年8月22日 (水)

4-上尾市のラスパイレス指数が高い理由と対策のゆくえ

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追記2019/4/9 上尾市が初めてラスパイレス指数高いことへの言い訳を書く(103.4で県一位が目立ったからだ)。


指数が高い理由は名前が「あげよ市」だから。

ではなく、「なれあい」だから。

(1)上尾市のラスパイレス指数が高い理由

値が高くなると、HPで釈明する市もあるが、上尾市はそれを怠るから想像を交えて書く。

過去に高卒大量採用した人達が管理職や高齢職員となったためと思っていたが、年齢人数グラフをみれば違う。そもそもラスパイレス計算式では市側の年齢構成は関係なく、給料(単価)の方である。
 確実なのは、国家公務員の高卒には出世限界がある(課長職は稀)が自治体には学歴制限が無いから早めに出世でき、同年齢なら地方公務員のが給料は高くなりやすいこと。

上の要因は他自治体も同じだから、首長の姿勢がキモだ。高卒で入職し部長、議員、市長へと登り詰めた前任者は、周囲に甘く接することで自分への求心力を得てきたと思う(だから昔このグラフを政治曲線と呼んだ)。前記事のように「指数公表→順位化→下げ圧力」で多くの首長が受け入れてきたのに、"彼"は守る側だったと思う。

次に八百長式二元代表制が自律性を抑えた。市幹部達はコスパの低いT食堂を渋々と会合に使い、「美味しかった」とお世辞を言っていれば与党が黙認することを、更には花火や電飾へ協賛金をだせば世間(商工会?)は好意を持つことを知っていた。一方、政策フォーラムや共産党は労組や職員の顔色を気にして見ぬふりを決め込んだ。

そんなの邪推だ(笑)。と言う人は「能力に相応しい待遇」をデータで説明すればよいのだが、とんと現れない。

でもそれらは序の口、ここからマジで書く。市文書(HP含む)を読むにつけ、誤り(誤字脱字の些末なことではない)の多さに呆れ、定量的よりも情緒的な、具体的よりも抽象的な、簡潔よりも長く延ばすことに腐心した文書を多く目にしてきた。更には上平お粗末計画では”能力”どころか”人格を疑う例も見せられた。よってかれらの報酬は「分不相応」だと思う
 さらに初めは有能であっても、上司や地域エゴ代表者へ従い過ぎて、僅かな問題提起ないしは抵抗を怠り、出世の階段を昇りつつ能力を退化させる面もある。

ラスパイレス指数は若い層は100未満だろうから加重平均された指数103.5の意味は、特定階層の者たちの給料が全体値を相当引き上げている

(2)やっと55歳以上の昇給停止を決めた、が

給与・定員管理等につい」の年次報告p.1では、ラスパイレス指数が高いときは理由や対策を枠内に書かねばならない。上尾市は毎年のように言い訳を書くが、それが、不動産の重要事項みたいに小さくて読めね()。直近二つを引用、色のみ付与。 

H28/4/1 = 103.3

③国では採用時の職種により管理職への登用が限定されてくるが、上尾市の場合は採用時の学歴を問わず、本人の能力等により登用をしているため、国に比べ高校卒の平均給料月額が高くなっている
平成27年4月に人事院勧告に基づき
給料表の見直しを行ったところである。今後とも人事院勧告を 尊重しながら適正な給与水準としていく。

H29/4/1 = 103.5

③国とは異なり、採用時の学歴を問わず本人の能力等により管理職に登用している。また、高齢層職員対策の未実施により高齢層職員の平均給料月額が高くなっていることから、平成30年4月1日より55歳以上の昇給停止を開始したところである。今後も給与水準の適正化に努める。

H28で「国よりも高卒給料が高い」とハッキリ書く。理由の「本人の能力により」は当たり前だが、そもそも「人事考課をしていない」のだから、人柄や年齢を要素にした仲間内の評判”だとしたら説得力は弱く、空いたイスへの補充である。最後に「給料表の見直しを行った」とあるが中身を具体的には書かない(見せられない)。

結局、翌年が+0.2となりメスを入れるハメになった。「55歳以上の昇給停止」とは55歳が給料ピークを示すのか?、経過措置(現給保障)が有るのか否かは不明である。つまり、もっと詳しく二ページに渡って書くべきなのに、ここでも説明"能力"に欠ける(実際は公開できないからだろう)。そして、この対策は本年4/1の指数引き下げにどれだけ寄与するのか、或いは経過措置により遅行的になるのか、など疑問は尽きない。

一位市(越谷)も下げに乗り出し、最大1.5%の給料減額を宣言した。実は、その上を行く市だってある。

つづく  ラスパイレス指数日本一の市の報告書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年8月19日 (日)

畠山市長の交際費と出席率82%が物語る執務姿勢

上尾市民は出席率94%に何を思う?

(1)「市長のページ」で市交際費の明細が見られる こちら

市交際費を要約すると、各種団体の会議や行事に出席する際に使うもので、団体の資格や制限は無く、交際・交渉等を行う上で「必要だと市長が認める」と使える。つまり、あなたも一人団体を作って市長を招待すれば(もらえる)可能性がある。
 会費、慶祝、弔意などが多いが「市政推進上市長が特に必要と認めたもの」の一文がある。金額は一万円以内らしいが「社会通念上妥当と認められる額」とも書く。ようするに市長の裁量による。ならば市長交際費と称すべきだ。

(2)畠山市長はよく外出する(出席する)

 グラフは1月~7月までの交際費の発生件数とその場へ市長が出席した件数と出席率を示す。招待数そのものは不明。クリック拡大Photo_2

 7か月累計は交際費支出256件、本人出席件数210回、平均出席率82%、交際費総額96万円、一件当たり3700(ほとんどは三千円)。6月が低いのは図書館問題の(議会)対策のためでは

 会合には季節性があるが四月は94%のMAX値を叩き出した。これだけ頻繁に出かけていると庁内で意見を聞いたり報告したくても「市長不在」が多いはず。前任者の当選一年目のデータがないので比較はできないが、こんなに高くはないだろう(彼は別な所へ行ってた…爆笑)

●高評価する市民は多分・・・

・市民との対話を重視している

・親しみやすい市長さんね

・休日にも拘わらず来てくれたので感動\(^o^)

・座ってばかりの役人よりも行動的でいい

●問題視する市民は多分・・・

・冒頭挨拶のみで帰ることが多いから、よくある形式だよ

・顔を出すのは、その程度で満足する市民が多いから

・選挙対策・再選目的と区別つかねえ

・僅かな金封でも歓心を買える

・庁内で政策や問題解決にもっと注力すべき

最後のみ当方の意見だが(実際はオール架空)、市長の外出には市長室か関連部門から一人随行したり公用車が必要だろう。それも土日祝日や夕方が多いから、職員の休日や残業手当などのコストがベラボーに高くつく(職員は嬉しいか、迷惑か)。つまり3千円の配送料は一万円以上かも

(3)事例 高額案件から見えるもの。

2018/1/19  建設埼玉上尾伊奈地区新春の集い ¥10,000

2018/1/29 埼玉中央青年会議所新年賀詞交歓会 ¥10,000

2018/2/3 埼玉県医師会新年会 ¥10,000

2018/2/19 4市1町首長意見交換会 ¥8,500

2018/3/28 彩の国杯第12回全国中学生空手道選抜大会懇親会 ¥8,000

 島村市長の時。

2017/1/19 建設埼玉上尾伊奈地区本部新春の集い ¥10,000

2017/3/28 彩の国杯第11回全国中学生空手道選抜大会 3,000

(4)まとめ

各月の交際費の表に縦合計(件数と金額)を入れ、年計表も報告すべきだ。

実は封筒の中身は表向きの金額以上の時もある。相手に差をつけるのは、この相手には三千円では顔が立たない、という市長の個人判断であり、市長の財布からでるだろう。というのは古い噂であり真偽のほどは分からない。

市長交際費を巡る訴訟沙汰もあるが、判例云々の問題ではなく、こんなはしたガネ出すのは止めた方が良い。あそこに出したから、こちらにも出さざるを得ないで増えて来たはず。「お茶菓子代も持ってこねーのか」の苦情などスルーして政策を届けに行くべきだ。
 その政策を語り始めると、眠りにつくような集まりだったら、初めから行かないこと。

2018年8月16日 (木)

3-ラスパイレス指数とは高い自治体を牽制する圧力である

全国3位達成のジレンマ

前記事のつづき

(1) ラスパイレス指数とは、国家公務員行政職を100とした場合の地方公務員一般行政職の給与水準を表す。最近は話題にならないが昔はよくニュースに取り上げられていた記憶がある。地方公務員の給料が国家公務員よりもかなり高い、という批判が長年あったからだ。仮に就職試験の簡単な方が給料が高いという事なら不条理だが、公務員試験を知らないので分からない
 図は総務省のH29データより。グラフは全公共団体の平均値。

Photo_4 拾い読みした論文(※)からの孫引きだが、指数が下がり出したのはS49(1972)年にラスパイレス指数を公表するようになったため、首長が給与水準の削減に取り組み自律的な低下が始まったとある。※ 地方公務員給与の決定要因

上グラフはそれを物語るが、内輪の馴れ合いや自治労との力関係で、ダラダラ・渋々下げてきた面はないか。ピークから100までの下落に30年近くかかっているのだから。

既に全国平均は100未満なので、値が高い市は必然的に目立つわけだ。それこそが指数のネライである。高くて目立つ→これはヤバイ→下げないと、になる。その具体例(なぜ高いのか、どう下げるか)は他市の例があった(次記事予定)。

(2) 上尾市は広報10月号にラスパイレス指数を示すが、そのグラフに違和感があるのでそのことを書く(h24-25は特例によるため参考値でみて可)

Photo_6

 

①グラフは上尾市のみのため基準100との関係しか示さず、推移の適否は分からない。全国平均線が無いことが欠点だ。自分の値が優れているときは、平均値を見せ、劣る時はそれを見せないという凡庸な手口である。

②横軸の刻み幅(時間軸)に注意せよ(H20以前は5年刻み!)。こういうのを描くのは文化系の人だろう。国のグラフ(先頭)も同様だからかもしれないが、高い(甘い)期間の姿を短く示す印象操作()。本来Excelでは横軸の値を(文字列化しなければ)人間よりも賢く比例的に自動描画してくれるからそれを使えばよく、工作は不要なのだ。

 

Photo_2

(下図を見れば明らかだが、H16~18は100を切っているのに上の省略グラフでそれを見せないのは惜しいはず。結局は全年でプロットすべきなのだ。国に倣う義務はないはず、指数は倣ってないじゃん…)

(3) 次図は全国市平均値()を入れたオリジナル。新井市長(12)から逮捕された島村市長(29)まで。

 

Photo_7

 ここ10年間で全国平均は97から99へ上がるが、上尾市は98103と振れが大きい。つまりラスパイレス指数曲線から読み取るべきは、その自治体が下げる努力をどれだけしてきたか、上昇圧力をいかに抑制したか、である。

H29/4/11位が越谷市103.72位が宇治市103.63位は上尾市103.5前年は上尾市は10位前後だった。今年の10月広報では全国三位”の事実を知らせるか気になるが、都合の悪いことを伏せるのは人も組織も同じかもしれない

 

実はもっと気になるのが本年4/1日の値だ(自市を試算できても他市の値は分からない)。12月に総務省発表らしいが、全国一位なら祝賀行事を開くのだろうか。或いは、高校野球の"上尾高校"と並んで"上尾市役所"を自慢する市民が現れるのだろうか

上っ面ではなく真実を正直に伝える広報を望む。待遇の高さに相応しく

 

4へつづく

 

参考 埼玉県市町村のラスパイレス指数(県庁)

 

 

 

 

 

 

2018年8月13日 (月)

2-上尾市の職員給料と定員管理より

前記事のつづき

前置き 上尾市のラスパイレス指数は元々高いが2017年に全国市の三位に昇り詰めた。おめでとう(笑)。一位まで僅か0.2差だ。この指数は一人当たりの給与の高さを示すわけではないが、歴史ある物差しとして比較される。
 だから、これはヤバイと感じたであろう上尾市はようやく抑制策を出したものの、その効果が指数に反映する前に日本一もあり得るのだ。なぜなら一位市はその前に手を打ち始めている。←この前置きの内容は実は次々記事です(多分、)、まずは基礎データからとうぞ…

上尾市の給与・定員管理(h29/2017)が人事給与に関する報告書だ(国の統一指定のようで、他市にもある)。そこから例年、広報10月号へ概要をのせるが()、解説も無いから見てもピンとこないかもしれない。

Photo

一般行政職(41)の平均給料は317千円と表示するも、そこに職員手当を加えた給与は390千円であることは伝えない。給料+職員手当=給与としているのだから、給与まで表示するほうが生活実感にあうはずだ。

職員手当とは配偶者1万円/8千円、住居手当27500円とか残業代など(詳しくは上のリンク参照)。さらには特殊勤務手当(種類が多い)が一日や一回300~数千円位こまごまある。これは手当にせず業務に含まれると思う種類が多いのでリンク先(p7)を見ると良い。桶川市はもっとシンプルな手当なので自治体により差がある(コスト体質の違いなのか)。

●学歴と年齢による平均給料である(一部のみ抜粋)。給与や年収にすれば見える化になるだろう。

行政職() 経験20年    経験30
 大卒          359,555          428,442
 高卒          304,300          373,856

他にも全職員一人当たり、賞与161万円、退職金(定年)2,360万円である。

●技能労務職の年収の官民比較があったので下に要約した。計算前提が多少揺らいだとしても官民格差は大きいと思う。なお一般行政職の例はない。

年収(試算値・万円)の官民比較

H29.4.1

上尾市

技能労務職

上尾市

民間

倍率

平均年齢

人数

清掃職員

662

402

1.6

53

23

学校給食員

576

345

1.7

49

44

用務員
 

667

282

2.4

55

2

●「昇給への人事評価の活用状況」では上尾市はしていないと答える。

国家公務員には適用済みらしく、地方公務員にも「人事評価を給与その他の人事管理の基礎として活用する」という流れのようだが、実施は自治体でバラバラらしい。実施と答える市でも形式的なものではないだろうか。

合理的な評価尺度が設計され、恣意性の薄い運用がされれば良いが、そんな単純ではないはず。曖昧な仕事を曖昧な基準で評価したら答えはでたらめになるけど、とにかく公務員にもこのような波が押し寄せてきているわけだ。

●1420人の職員の年齢構成がある。特に偏っておらず若い層が多いのは良いと思う。伸び伸びやっていればの話だが、体は若者、頭脳は年寄りと成らないように 

Photo_8

つづく

 

2018年8月 9日 (木)

イオンモール上尾が着工準備へ_旧中山道渋滞対策に腐心

2020年以降の開業を目指し工事着工へ動き出す

追記 2019/7/10 プレスリリースへ (20年秋を予想)

2018/8/29 コメント(けん氏)より、設計・施工者は清水建設、19/1月着工、20/3完成目指すと。


7/24の埼玉建設新聞はイオンモール上尾が開発行為許可を取得し着工準備と伝えています。当初は2017年開業でしたが、現在は同社サイトで2020年以降と表記しています。 図はクリック拡大。

Photo

 建設費の高騰もありますが、郊外型ではなく市中心部・住宅地隣接型のSCならではの苦労として、記事にあるように旧中山道の道路計画が遅延の原因だったかもしれません。一時は中止も、と危ぶみましたが杞憂でした。以下は記事(文末に)より引用。

●予定地
 敷地面積71,800㎡、コーセー化粧品跡地(その前は東邦レース)
●建物
 三階建て、建築面積24,445㎡、延床53,000㎡、高さ20mの計画。
 売場面積 約3万㎡、駐車場 屋上511台、平面西側730台、東側436台。駐輪場 830台。
●渋滞対策
上下線とも左折出入りとし道路の拡幅をする。
上り線は中山道をの一部を9mほど拡幅したり、畑医院前のT字路を十字路にするなど。
下り線には旧中山道を横断する上空道路(幅員は車用7m+歩道2.5m)など。
●施設
 テナントは未定、会議やイベント用の集会施設や市内用の情報発信コーナーも検討中。
●1500人程度の雇用とも。

記事写真は文末です。

さて上尾市への影響ですが、今さら最後の真打みたいにイオンモール上尾が来ても個人商店や商店街が廃れるという話は被害妄想と思います。後継者難で閉店済みが殆どでしょう。地域No.1を目指しますから、隣のスーパーバリュー、北上尾PAPA、アリオ上尾、駅前商業圏(ショーサンプラザと丸広は休日需要に影響かも)などは戦々恐々かも。既にテナント空床が目立つ所は弱り目に祟り目でしょう。
 
最近の店はレジのセルフ精算化が進んでいますが、先ずは雇用1500人が脅威です。我が家の近くの食品ディスカウント店などは最低賃金並みですから、パートの時給上昇圧力が強まるのは当然ですが、イオンモールのテナント従業員への福利的な待遇(休憩室)は中小では対抗できないのではと思います。図はイオンモール決算説明資料より。

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なお売場面積3万㎡は、2年前の売上高予測記事と偶然一致でした(こちら)。単純予想ですが年商233億円、月商で約20億円となり、商圏内の他店にマイナス効果となります。個店の売上高は非開示なので分かりませんが、私的には非郊外型SCがどう根付くのかに興味があります。郊外型の多くはいずれ廃墟になると思っていますから。一方でネット通販やメルカリなどのシェアリングエコノミーとの競合は目に見えないものがあります。物販よりもサービス型施設を期待します(彼らはハピネスモールと呼びます)。

人口減少時代のためのコンパクトシティ化がうまくいかなかった一つに、2000年の大規模小売店舗法の廃止(規制緩和)で郊外SCがたくさんできたからと言われます(中心部の空洞化)。その視点でも注目されるかも知れません。

イオンモール上尾による税収増上尾市政の努力ではないのでムダに使わないで欲しいものです。上尾中学校の生徒が放課後たむろしないような指導は必要です。下校→塾→自宅、下校→イオン→自宅では進路を間違えます()
 上尾市最大の集人施設になるかもしれません。

コメント投稿者からの情報提供で、秋山議員ツイッター から写真をコピーしサイズを小さく加工してあります。さらに投稿者によれば、10月から中山道拡幅工事、2019年1月に着工予定とのこと。

Photo_2

 

 

関連

 

 

 

 

 

 

 

上尾市はやっと職員人件費上昇に歯止めをかける、が

前記事で久しぶりにラスパイレス指数を扱った。二年前に初めて取り上げたが、関連の市文書を見ていたら大きな変化があったのでまとめ的に書いておく。(下記の目次タイトルは暫定)

 1.本稿…人件費比率が12年間で28%18%へは凄いか

2.上尾市の職員給与と定員管理より 

3.ラスパイレス指数とは牽制圧力である

4. 上尾市のラスパイレス指数が高い理由と対策

5.日本一を達成した芦屋市と越谷市の説明と賃金カーブ

6.参考 2018/4/1のラスパイレス指数は103.4、埼玉県一位。こちら 全国では3位

7.2019年は101.8へ急低下。2020年は101.06へ微減(市サイト)

8.市内上場企業との比較

9.年収は1788自治体中で446位

10.

 


 

1. 人件費比率が12年間で激減は凄いか

上尾市の給与・定員管理」にデータがある。リンクした各文書には年度表記が無いこと(上書きの悪習ではと思う)、及びデータは前年度の例もあるので注意。

直近H29年の先頭に人件費総額がある。決算値を使うため前28年分となるが110億円である。小さい町村では役場が最大産業になるが、上尾でも一大雇用産業と言う面がある。ちなみにベルーナは115億円(2018/3期の連結、1724人、平均36歳で503万円とあった)

さて歳出額(≒予算)に占める人件費比率は18.3%である。だいぶ古いがH16年の人件費比率は28.3%なので、この12年間で10ポイントも減らした(30億円だ)なぜ、この成果を堂々と発表しないのだろう…

人件費とは給与×人数であるから、ここでは人数を見てみる。

Photo 図はH26年の広報から(あえて古いのを選んだのは分かり易い絵だから。例年10月に人事行政データを載せている)。H16年の上尾市職員数は1611人、H28年は1409人で13%の人数削減だが、市役所が希望退職やリストラをしたとは聞いていない。「退職等の自然減>採用人数」によるものだろう。なお最近は1420人前後で横這いだ。

ところで、行政サービスの需要量は増える一方なのに、職員人数(供給力)が減っては対応できないはずだ。民間なら少ない人数でチャレンジするが市役所はそんなスキルも無ければリスクも冒さない。だから正職員を減らした分を安価なパート労働力で補っているだろう。

それも直雇用ではなく委託管理つまり派遣だから何人働いているかは管理外になる。その費用は人件費ではなく他勘定に計上される(この例は民間企業でもある)。

よって人件費総額は減り、知っての通り分母の歳出額(≒予算)は年々増えるから(切りにくいため)、比率が下がるのは当たり前となる。外注化(非正規労働依存)が増える時代では正職員の人件費比率はたいした意味をもたないわけだ。付言すれば、委託は平易な労働業務から行われるために入札の安い企業が落札する。よって派遣元がパートに払う時給は最低賃金871に収束しやすい。

なお職員の平均年収604万円の時給換算は3000と推定する(780万円で3900円の企業事例から)最賃の3.5倍だ。最賃はシルバー人材並みと思うが、正職員か管理職か派遣かはバッチや紐色で見分けを付けるのだろうが、それすら市役所内は徹底していない。

人数について遠慮なく言えば過大だろう。かつて都庁では蛍光灯の交換作業に三人来たという実話がある。これと似た光景を上尾でも目にしている。生産性や損益を問わない組織は人数が過剰にならざるを得ない。指標としている人口一万人当たりの職員数や他市比較を使うこと自体が時代の変化を無視し、聖域化していると思う。

 

つづく

 

 

2018年8月 5日 (日)

真夏の成果…希少な財政市民の発見

訂正 上尾市のラスパイレス指数、直近29年の103.5は全国市町村で堂々三位です。

 8位と書いたのはH28年度のこと。総務省データはこちら。一位は越谷市103.7、二位は宇治市103.6ですから日本一位目前ですが、歯止めを掛ける動きもあり、それについては後日書きます。以下は元記事のまま。


 

(飲酒中に書いたために、修正して再送)

 とある席でAさんから「資料をどうぞ」と一方的に渡された。面識はあったが、深い交友ではないので躊躇したが、読後に返す必要はないとのことなので受け取った。封筒に入ったA430枚くらい。

ワープロの自作文書とネットのダウンロード文書の混在だが、70歳超の人にしては現役ビジネスマン並みの文書スキルだと感心した。というのは、以前、何人かの人からWord文書をメールでもらって絶句したことがあるからだ。文章はともかく、レイアウトがスペースキーで調整していた。

ま、それはともかく、本当に驚いたのは、財政問題を扱っていたことだ。ようやくこのテーマで疑問を共有(会話が成立するという意味)できる人に巡り合えた。私的にも今後は図書館から財政へというつもりだった。

上尾の図書館問題では様々な方と知り合ったが、総じて計数に向き合わない人が多い。ありていに言えばやれ福祉だ教育だにカネを、という感じ。中には「経常収支比率が県下ワートス二位だ」と市役所をディスる人はいるが、更なる深掘りはない。

議員にも財政をしっかり語れる人は見当たらない(深山議員は過去に扱っていたがどこまで理解しているのか不明)。殆どの上尾市職員も財政(会計)は逃げてしまう(一般企業でも同じだけど)。

 Bさんに宛てた手紙があった。その中の一節より。

 『上尾市のラスパイレス指数が高く、かつ経常収支比率に余裕のない自治体は関東一都六県に一つも無いという事実です。・・・市職員人件費の高さは、市当局と議員が共に長年、野放図に対処してきた結果だと言うのが私の推測です』。

 Bさんが回答したか不明だが、「推測ではなく、事実です」と私は答える。過去記事では全国8位と書いたことがあるが、上では「関東一都六県」とある。こう言う喩えの方がリアル感あるなと思った。さらに、

『共産党も含めてどの会派も、職員給与や人数について、待ったをかけてこなかったのでは?』と書いている。

 これも「そうです」と答える。
 与党系は絶対そんなことしない。野党系も職員給与に文句を付けない。嫌われる、情報もらえなくなる、煙たがられるからでしょう。自分たちで給与を決め、協力者が賛成するから下るワケガナイ。一般に公務員給与の削減を言うのは新自由主義的な議員に限られる。

 こう書くと「俺たちそんなにもらってねえ」という上尾職員もいるだろう。上尾市のラスパイレス指数が埼玉県二位、全国でも上位となる真因はデータが開示されないから不明である。

 今の所、高卒者の給与カーブが定年まで右肩上がりで(これは事実)、高卒50代の人数が多い為では、と思っている。民間は55歳くらいがピークなのに、公務員は定年まで昇給とは驚くじゃないか。「よっぽど優秀な人達だ」と市民が思えば良いけどね。 

Photo_2

 図(クリック拡大)こちらより引用。ピーク年収はともかく、男女格差が酷すぎだ。なお大企業と小企業の年収データは本ブログ記事 学力テストの公開で想うことの文末に。

関連

2016年度、過去最悪を更新しワースト2

上尾市の市長、議員、職員等の推定年収とラスパイレス指数

2018年8月 4日 (土)

炎天下の車のダッシュボードで温泉卵を作る方法

ツイッターに出ていたので、先日、試しに作ってみた。
 
用意するもの。
  • 車、一台
  • タッパー
  • とにかく日当たりの良い場所
 11時ごろ、酷暑の熱波を浴びたダッシュボードの上に、卵を置いた。フロントガラスとアルミの遮蔽カバーがあるので両面焼きみたいな感じ・・・(^-^?)
 卵はタッパーに入れて蓋をした。
 Photo_4
 
  写真は反射してうまく撮れない。
 二時間くらいして見に行って触ったら、アチチ・・・。
 ご覧のように、温泉卵状態だった
 Photo_3  
 冷蔵庫で冷やして、夜に食べた。
 
 自分で料理したものはウマいに決まっている。 
 
 味付けのツユが必要。
 
 10個入りのパック丸ごと置いてもできるはずだ…(^-^?)
 
 この炎天下クッキングを子供にやらせるときは、十分注意をすること。
 
 
おかげで、子どもの頃に冬の寒さを利用してよく牛乳シャーベットを作った事を思い出した・・・
 
 
 

2018年8月 3日 (金)

第三者委員会の報告書を格付けする本物のプロへのお願い

日大の第三者委員会報告書はD判定、不合格の一歩手前

 先日の日大の第三者委員会報告書を外部の団体が勝手に評価し、不合格のFに最も近いD評価とした。追試験並みの成績というわけだ。驚いたのは、いろいろな「第三者委員会」を勝手に評価する「プロの第三者」がいたということ。こう言うのを知れるのはネットの効果だと思った。

 日大報告書を酷評した理由、という東洋経済の記事はこちら

『第三者委員会報告書格付け委員会』というプロフェッショナルな集まりがある。専門的すぎて難解だが委員長は久保利英明弁護士である。

委員長挨拶文を読むと、企業の不祥事の後に第三者委員会による報告書が出るが、中には第三者とは名ばかりで、経営者の依頼により、その責任を回避し、或いは隠蔽するものが散見される。だから、三者委員会報告書のベストプラクティス(最も良い方法)の水準向上のために活動している、とある。
 そしてA~Dの4段階で評価し、評価に値しない報告書はF(不合格)とする。大学の成績表みたいだ。会はメンバーの寄付で運営されているようで、素晴らしい活動だと感銘する 

Photo_2
 
図は同会の過去の格付け実績表である。なんとオールFは東亜建設工業だ。果たして当該弁護士はどう思ったのだろうか。今回、日大がF評価ならば文字通りFランク大学とネット上でネタにされたかも知れない。

 その直接の評価内容は同会の報告書へ。

 で、思うのは我が街、上尾市も市長・議長逮捕となる贈収賄事件の反省で第三者委員会(こちら)をやっていて、来年2月に報告書がでる。それをこの会に評価して欲しいと思った。なぜって、(能力的に)疑問なメンバーがいる「こんなんでイイん会」だから。

 企業事案しか扱わないみたいだが、ダメもとでお願いしてみようかな。

 賛成する上尾市民はこの指とまれ 

関連 上尾市の第三者調査委員会は日弁連方式に替えたら

2018年8月 2日 (木)

学力テストの公開で想うこと

学力格差の原因は家庭の経済力なのか

2018年度の全国学力テストの結果が公表された。と言っても埼玉県の平均値とさいたま市のみ。図はさいたま新聞より

2018

 他は、各自治体が公表するか否かを判断してからと思う。秋頃には埼玉県の教育課のこちらに公開されるが、いつも奇妙な公開である。

 リンク先の過去分を見て分かるように市町別に独立しており一覧性がない。県の統計は全市町一覧で見られるものが多い。財政データなどはExcelで公開し、少しスキルがあれば勝手に並べ替えして比較できる。学力テスト結果は意図的に一覧表にしないのだと思う。
 もう一つは、公表に同意しない市町があるのか否かよく分からない。その点を明確に書いてほしい。

 一覧表示を避けたくらいでどんな効果があるのか疑問だ。夫婦が公立の教員でも子供は私学という家庭もあり、建前と本音は違う。自治体間の学力差よりも同一市内のエリア(学区)差の方が深刻な場合もあるだろう(個別校は非公開だが、伊奈学園中学だけは丸見え)

 蛇足ながら、子供達が格差や競争社会を否応なく体感し始めるのは高校受験だと思う。その助走路としての塾には進学塾と補習塾があり、前者は駅前が多いからそこへの通いやすさの方が教育熱心な親には、もっと重要かもしれない。 

 たまたま東洋経済4/14号の「特集: 連鎖する貧困」を読んでいて気になった記事があったので書き留めておく。

●公立なのに八万円を超すアルマーニの制服採用ということで銀座の泰明小学校の記事があった。教育方針に特徴を出すのは良いけど、カネで買えるモノに求めたのは教育者としてはバカだ。それも強制ではなく標準服(任意?)と言い張る姿が小役人的だ、と改めて怒った
 最近、教師の凶悪犯罪多いけど、上のは別な意味で罪深い。

親の収入と子供の学力を巡る記事。鶏が先か卵が先か…

 所得と学力に相関があるのは当たり前だが、調査データでは国語A10点、数学A20点差だ(3年生、年収2001500万円の比較)。数学は差が開きやすい科目なので、国語で一割程度ならば決定的な要因ではないと思う。

 むしろ、親の学歴の影響の大きさをとらえた調査が腑に落ちる。両親とも大卒と非大卒家庭の中1年生の「大学進学期待」を見たもので、前者の子は60%、後者の子は23%と大きく開く。早稲田大学の松岡講師が「親が大卒だと、子もそれが当たり前になり、普段の授業や定期テストも大学に進学するつもりで受ける」と言う。生まれた環境と言うわけだが、学歴は①の結果でもある…。

 ところが、慶応大学の中室準教授は学力差が「おカネの問題ではない」という研究もあるとして次のように語る。貧困家庭に経済的支援をする場合、親が利他的に正しくお金を使う必要がある。自分の趣味や生活費に充て、子供のために使わない人がいるからだ(一定数居るとは思う)。
一方で親が「教育が大事だ」と言う考えさえ持っていれば、所得がゼロでも何らかの形で教育にお金をかける。子供に「きちんと勉強すれば将来いいことが起きる」「勉強することが楽しいと思う」という『意欲の格差』が、その後の社会経済的地位に影響を与えていることが研究で分かっていると言う。意欲の格差解消には、一律ではなく学校単位で投資を変えよと説く。
 要するに動機、目的志向、ものの考え方、受動ではなく能動的姿勢みたいなものなのだろうか。

この三つをまとめると、経済格差が家庭環境の違いをもたらして、意欲の格差を生み、負の循環になる。

●高卒就職と言う選択肢・・・企業規模別の生涯賃金では、民間企業の年収ピークとなる50~54歳の比較をしている。

大企業(1000人以上) 大卒971  高卒618

小企業(99~10人)  大卒602

つまり高卒で大企業ならば小企業の大卒よりも生涯賃金は多いというもの。毎年18万人超が高卒で就職しており、就職先を吟味すれば十分な処遇を得るチャンスはあると結んでいる。

 ここには書いてなかったが、実は定年60歳(高卒)までずーっと賃金が上がる世界がある。とても身近な所に。定年までずーっと能力が上昇するという考えらしい。上の大企業高卒を軽く超すのでは…

過去記事 全国学力テスト(埼玉県、上尾市、さいたま市等)の比較

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