上尾市議会の全員狂議会の観戦記-1
議員とは当選するとその後四年間は何の査定を受けることもなく地位保全される。
(1)概要
上尾市議会棟は目的別に部屋を作ってあり、ムダの象徴である。本日(9/13)の全員狂議会は新政クラブの要求で開かれた。公明は新政に謝意を示し、政策フォーラムと共産は違和感を示した。
予想通り、一般質問への市側の「すれ違い答弁」に腹を立てての開催だった。昼前に市民有志が議会事務局に(録画配信できる)本会議場での開催を求めたが議会運営委員会(議員)で拒否されたという。
最大会派だから強引に開いたに過ぎない。図書館問題の関係者のみではなく数十名の幹部や次長級も出席させられて、ある意味気の毒だ。
一般質問のような「予告質問」と「回答」の朗読劇では無い点はリアルだ。もう少し踏み込んで再質問しても良いと感じたが、それには議長が下手過ぎ。
畠山市長は思いのほか多弁だった。不思議に新政クラブの人たちにはちょうど良い調和感を覚えた。真っ向から反論して角を立てるのではなく、曖昧だが悪気が無い人柄がにじみ出る回答をして、彼らの次の矢を失うみたいな印象だ。良く言えば、暖簾に腕押しかもしれない。
市長の経過説明は文書で配れば良いのに…。( )はブログ主コメント
12/17当選以来 1/2?-2/14にかけて5回、内部検討した。
並行して市内図書館分館を視察。私は八千代市、長野県小布施町、桶川市、吉川市。副市長には大和市、海老名市も視察した(いい線を選んでいる。島村は何件視察した?)
2/7 中止を求める2団体と面談(守る会30分、考える会30分、資料付)
2/20 早期実現を求める団体と面談した(5分程度、相手側の話が無いため)
6/4,7 政策会議を開き結論を出した。(こちら)
6月議会で決断を説明した。 (本来はその前にすべきだが戦術だと評価する)
6/14 臨時の記者会見をして説明した
7/1 図書館HPに見直し案 (内容が乏しく、三番目の理由を欠落)
7/2 地権者には部長たちが順次 (不満なら買戻しを提案すべき)
7/4 上平区長会に部長が説明(必要ない、地域専用施設建設では無いから)
8月 広報あげおで説明
(見直し案後の3か月内に建設派市民団体からの正式な抗議は無い。つまり議員が騒ぐほどではないという事。議員はメンツが潰れた事を怒っている。再選のための手柄吹聴もできない。彼らは市民との公開討論すら怖くてできない。またこの日の傍聴に建設派はいったい何人来たのか、というのがアゲオの実態なのだ)
●工事業者には
11/16 3/20 に一時停止の状況説明会
6/27 見直し案の説明会
7/9 市長と業者6社による面談、直接の説明と契約解除をした
その後は契約約款により丁寧に損害賠償の協議中と。
●契約解除について工事契約約款の配布と解説
47条を元に上尾市は解除したと説明。損害賠償等についても解説。これらは国の定めるものに習った一般的なものだという。
尾花 再議決不要で市長判断でできることで問題無いが、議会だけでなく市民にも説明をすべき。(他の新政クラブとは態度が少し違う印象を受ける)
畠山 市長選では見直し検討するとして戦った。四人の候補者の内、再開するは一人だけ。得票率は2%と98%だった。そこで民意は得ているなと思っている・・・
(長話となり、答弁になっていない)
●池野議員の発言と役割
「一般質問終わったのにこのような形でやる、オープンに見える形でない、隠れた場所(?)みたいな所は違和感ある」の趣旨はもっともだが、この後、長い的外れ発言が続く。
畠山選対本部長を務めた手前の畠山ヨイショ発言ではあるが、畠山を島村と言い間違えること数度(一同爆笑)。場を和ます?。彼は会議の最後にも長話をして新政公明議員から大ヒンシュクを買ったが、実はあのようなトンチンカンな長話が続くと、会議の参加者に「もうやめよう」と言う気を起させるもので、意味のある役回りかもしれない。本人は無自覚だが。
つづく
« 本日の全員協議会は畠山執行部の吊し上げなの? | トップページ | 全員狂議会の観戦記-2 »
「上尾市の市議会」カテゴリの記事
- 次は、図書館本館の更新計画へ(2023.12.03)
- 6上尾市議選の数字と共産党退潮は(2023.11.28)
- 5 れいわ未公認のばんどう知子候補とは(2023.11.15)
- ダンサー、映画プロデューサーまで現れ、駅頭でカメラは回る。どうする上尾(2023.11.13)
- 予想 アメリカの選挙と上尾の選挙(2023.11.10)
昨日(13日)の全体協議会、市長の態度があまりにお粗末で、情けないと思いました。
もっと毅然とした態度がいくらでも取れたのではないかと思うのです。
最初の尾花議員の発言は、よく聞き取れなかったのですが、一度議決した事項に、市長の見解で反する決定を下すのは法的に問題なのではないか(表現が不適切でしょうが、ある種の一事不再理)ということを主張されていたように思うのですが、これまでの本件の経過を調べ、立候補に当たって「再検討する」ことを掲げて選挙に臨み、民意を受けて当選した以上、自分の決断に(一事不再理を上回る)妥当性があると考えている、更に念のため当選後、賛否両方の意見も聴取し、自分の見解の妥当性を確認した、と云えば、済んだのではないでしょうか。どう思われますか。市長は、市政のイニシアティブを取るのが職務であり、これだけ揉めた事案の解決に時間がかかるのは当然であり、またそうでなければならないと胸を張って答弁すべきだったと思うのです。
小林議員の、損害賠償に関する発言は業者の利益代弁になっていて、井上議員の発言で取り敢えず対抗意見が出ましたが、ご自分の意見が議員の発言としておかしいことにすら気が付いていないのでは?と思います。
投稿: takao | 2018年9月15日 (土) 06時31分
逆ですね。尾花発言は、法的に問題がない、という見解の確認でした。一般質問でも、選挙で民意を得た、と発言したのは尾花側からです。
議会と市民への説明不足についての確認したと思われます。
投稿: mitsu | 2018年9月15日 (土) 08時33分
takao様の熱い感想に、そしてmitsu 様のタイムリーなフォローに深謝。
疑問はたんなる聞き間違いです(上の記事にもサラッと書いてます)。ある問題で市長選が行われ、前任者を否定する人が当選すれば珍しくないハズですが、行政手続きから見た解説を議員や行政がしないから、皆分かったような顔をしているにすぎない気がします。
素人ながら、建設事業予算を議会が承認し、その後、新執行部がキャンセルしたにすぎないと思う。「上平に本館を移す」という条例を作ったわけではない、のでしょう(笑)
忘れてならないのは、県警が二人を逮捕し、かつ基礎工事着工前というタイミングに恵まれたことです。別に上尾市民の力では無いことを勘違いしないことね。だからまだ尾を引くわけです。 躯体が出来ていたら「もったいない、やめる選択などあり得ません」で続行。それを止めるほどの胆力が無いことはお判りですね。
>畠山市長の態度があまりにお粗末、情けない
気持ちは分かりますが理想が高すぎ。全国初の「市長議長同時逮捕」でも投票率が2ポイントしか上がらない市民がそんな恐ろしい政治家を選ぶわけがない。
私の畠山評価は少し高まりました(元が低いけど…)。全く話さないか原稿無しで話せない人との先入観を解消しました。島村よりまし。高卒から大卒になっただけでも有難いというのが昨年暮れの評価です。彼はとても印象的なことを話しました(後編で)。
>小林議員の発言は業者の利益代弁・・・気が付いてないのでは?
同意しますが、市民の三割が建設業従事者なら許されます(笑)。実際は7%です。気が付いていないのは彼の支持者の中でしょうね。
投稿: 私役所 | 2018年9月15日 (土) 22時02分