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2018年9月 4日 (火)

災害ニュースが相次いでもハザードマップを見ない人のが多い

7割の人が活用していないというが、命を守る不等式は 自助>>共助>・・・公助
 
 「ハザードマップ」で自宅周辺の災害リスクを確認していない人は約7割というような、ハザードマップの認知度についての各種調査(ミツカン、国交省、損保ジャパン)には驚く。どんなにカラー版を作っても、どんなに全戸配布しても、人々の意識の中にまで危機感が浸水することはないらしい。

上尾市の世帯数は10万弱。津波や土砂災害は無いので、地震と水害(洪水・内水)の想定になる。相対的に災害リスクの低い地域である。上尾市ハザードマップはこちら

でも、過去に無かったが通用しない時代になった。先日来の大雨は数十分で済めばヤレヤレだが、一時間80mmを超すと表現する雨が本当に一時間も続いたら排水能力を超えて内水氾濫があちこちで起きるだろう。

本日の大型台風21号は早く駆け抜ければ良いが、荒川氾濫による銀座水没とも言われるケースは、荒川流域で72時間総雨量632mmで複数箇所で決壊する想定だ。そんなに降るのかというと、先の西日本豪雨は高知で72時間に1319mm、岐阜で868mmなど幾つも例がある。数年前の鬼怒川決壊は上流域で24時間551ミリと、もっと凄い雨が原因だった。

西日本豪雨生存者の証言(読売新聞)
 死者200人を超した7月の西日本豪雨のとき、浸水5m、死者51名の倉敷市真備町の浸水地域がハザードマップの通りだったという事実は重い。以下引用----

・「42年前の経験があったから、浸水もありうる、と思えた。『逃げないと』という意識にすぐなった」と話す。 

・「家に残っていても不安で仕方がない。逃げておいて損はない」

・大丈夫じゃろ」と考え、自宅にとどまっていた。近所の一人暮らしの高齢女性が「車に乗せて一緒に逃げてほしい」と頼みに来たことが幸いした。

・約90年前の土砂災害を体験した両親の言葉だった。幼い頃、大雨が降ると、両親に連れられて寺に避難した記憶もあった。「どこかで自分は大丈夫と思っていた。教訓に助けられた」と話す。

ハザードマップの通りで、情報を生かして早期避難につなげた住民がいた一方、多くの犠牲者が出たのは残念だ。・・・誰かが率先して避難を始めると、「大丈夫」と思っている周りもつられる。・・・近隣住民に声をかけることも大切だ。
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河川や側溝の排水能力を超えるような豪雨では自宅が窪地のような低地か否かが心配になる。上尾市のハザードマップは図版のために拡大すると粗くなって細部は見えない。また市域のみの表示だから上流域での浸水想定が不明だ。

下記の国交省サイトは非常によく出て来ているが、専門的な解説が無いと一般人にはよく分からない。でも任意の標高が簡単に分かる。上尾市は平坦だが図書館本館の北側辺りが18mで宅地としては最高地点なのか、そこを基準にするとかなり低い所も多い。

国土交通省ハザードマップポータルサイト

地形が平らであると突風や竜巻などの風のリスクがあると思う。ただそれらは予見できない。


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