上尾市の図書購入予算は一人150円、埼玉県内31位で白岡市1位
本を読まない人ほどハコモノを欲しがる。
9月議会で、糟谷たまき議員が一般質問にて図書館問題を取り上げ、その配布資料があった。埼玉県の40市と伊奈町の41自治体の図書館の開館時間と図書購入費の一覧だ。良い資料であるが出典ソースが明記されておらず「調査」とあるのみだった。なお埼玉県図書館協会に行くと類似データがある。
糟谷議員は分館の開館時間の延長についての材料として使っていた(と思う)が、むしろ注目したのは右端の図書購入費である。メールで同議員に資料提供を問い合わせ、Excelファイルを得たので、手を入れて「人口一人当たりの図書購入費」で並べ替えてみた。
上尾市は150円/人、31位。上位市の半額である。リンクはこちら。
言いたいのは「上平に図書館作れ」と言う人たちは本代の少なさを指摘したり増額を要求しなかったこと。ハコモノ欲しさが透けて見えるだろう(先の全員協議会でもこの実態を嘆いた議員はいない)。
一位の白岡市は本日オープンの新館(こもれびの森)に合わせて蔵書拡大したが(一過性)、島村案は地元と面積と駐車台数しか頭になく、現本館の地下書庫の古本を上に並べて『本が増えた』と勘違いさせるマジックだった(市民が問わない限り不都合な事実を語らないのは彼らの習い性だ)。
島村案を否定する理由に畠山氏はランニングコストをあげたが、あのまま建てたら維持費にカネを浪費して図書費の増額など夢のまた夢なのだ(減らすリスク大)。この白岡と上尾の差こそが一番の本質だと思う。
よほど腹に据えかねたのか支援者へのポーズなのか分からないが、畠山決定への批判を議会レポートで書くのは深山議員だ。何年やっても中身が浅いから、かまちょ図書館の評は「目くそ鼻くそを笑う」であり、本館を守る会からも批評投稿がでる。彼はたんに島村の援護発言つまり大便に過ぎないと思うから少し気の毒かも。
なお、分館の開館時間の延長についてだが、私的には開館時間は無闇に長ければ良いとは思わない。時間帯の利用者数という事実を把握して費用対効果で判断したり、今の形態に拘らない低コストでの開館を模索するなども必要だろう。地域分館ならば地域の人々が深く関わって運営するのも良いと思う。そんな人が誰も現れないなら、地域分館とは言えないかも。だってもう公助ばかりに頼れない時代だから。
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