自治体のホームページの使いやすさとは何か
数クリックで辿り着けることさ。
上尾市役所のホームページが使いにくい、という感想はよく耳にする。何年か前に大幅に変えたと思うが、直す前の方が良かったという体感はあるが、以前のはどんなものかは忘れた。
ホームページが流行り始めたミレニアム前後では、トップ画面のイメージやデザイン性が注目され、普及とともに実用性が重視されてきた。広義には「利用しやすさ」(アクセスビリティ)というが、サイト設計ではWebアクセスビリティという。
それを障碍者向けの配慮だと思いがちだが、根本は少ないクリック数で目的ページへ行けることなのだ。民間サイトは常にそれを意識する。欲しい情報が見つからなければすぐにサイトを離脱し他社へ行くから。しかし上尾市のサイトで見つからないからと言って桶川市へ行く人はいない。この訪問者特性(無競争性)にあぐらをかいているとなかなか改善されない。
行政は企業よりも情報の幅が広いからサイト構築は難しいと思う。リアルでも、来庁者自信が自分のニーズがどの部署に当てはまるのか分からないから総合受付がある。その一方で、他の自治体サイトを観察して、良い点を真似すればよいのだから案外楽でもある。民間と違い、他市よりもカッコよくとかの差別化は必要ないし、(民間のように)訪問者をいつまでもサイト内に滞在させる必要もない。むしろ早く知って早く去りたいのだ。
ホームページが魅力的だからと言って、その組織が優れている保障はない。華美なものほどウソが多い世界もある。そこで最近思うのは、情報インフラという市民向けの機能的な役割と観光やプロモーションという対外的な役割を区別すべきかもしれない、ということ。
たった1100人の西興部村(にしおこっぺ)はそんな例に見える。財政的には借金比率25%と危険ラインを超えているが、HPは健全だ(笑)。
桶川市役所は2018/3にサイトをリニューアルした。その良否は分からないが、上尾は市長も代わったし、苦情もたまったし(笑)、根本的に直した方が良い。もちろん外部コンサルなど雇わず自力で。
今のサイトは無駄な階層が多くて深い。縦スクロールを減したスマホ対応重視なのか分からないが、「クリック数半減」くらいの目標で刷新すべきだ。せめてトップ画面からのインデックスの変更と大きな画像廃止をするだけでも良いと思う。
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