小川町立図書館を訪ねて…深沼マリさんの寄稿
東武東上線小川町駅より徒歩8分、蔵書数250,000冊、移動図書館/対面朗読/宅配などのきめ細やかなサービスも充実、以前から、素晴らしい図書館とは聞いていたものの、蔵のような外観、地下から2階までの吹き抜け、各所に設けられたガーデンテラス、今まで見てきた数か所の図書館とは、大いに趣の異なる個性的な設えに、目が点になりながら見学してきました。
地階は、ギャラリーと公開書庫で、ギャラリーは、40枚分の展示スペースがありながら、町民は無料で利用でき、サンクンガーデンまであります。
石垣の文蔵(公開書庫)には、広い読書スペースがあり、調べ物などに最適です。
一階は、天井吹き抜けの一般開架コーナー、小川町の歴史/文化が学べるコーナー、蔵づくりの子ども開架室/やまなみお話室、等々。
二階は、大中小の会議室、130席の視聴覚ホール、和室、やまなみの文蔵、調べ学習席、テラス、等々。
今まで見てきた、海老名市立図書館/大和市立シリウス/白岡市立図書館などとの大きな違いは、四角く無いことや未来志向では無いことでしょうか。
狭い立地を蔵の形に収め、図書館と公民館とギャラリーを一つにしたような、子どもからお年寄りまで興味関心の赴くままに時を過ごせるくつろぎの空間、吹き抜けやテラスの多用で解放感と採光を取り入れ、居ながらにして地域の文化や歴史に触れ学べる創意工夫、世界遺産になった和紙の郷だけに紙や木や石を使った味のあるインテリア、彩の国さいたま景観賞に輝くモダンとレトロが居心地よくコラボした安らぎの一体感、愛着と誇りを持ちうるに相応しい文化の拠点であると実感しました。
見直しとなった上尾新図書館の行方を気にしつつ、折々に各地の図書館巡りを楽しもうと思います。
(了)
寄稿ありがとうございました。館内写真は深沼様FBより引用。
右は2016年度の値。図書館の利用者特性において子供は多読層です。小規模な自治体ほど少子高齢化の負の影響を受けるはずですが、住民一人当たりの貸出数が多いのはなぜでしょう。分母が小さいからだけではなく、文教的な理由もあるらしいことが上の寄稿から伝わります。
> 折々に各地の図書館巡りを楽しもうと思います。
参考 まちとしょテラソ & テラソ行きました by かまちょ図書館
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