練馬図書館司書のストライキは回避され雇用継続へ
民間委託以前の問題…「官製ワーキングプア」
何重にも珍しいニュースだった。(かまちょ図書館は19夜に投稿し、上尾市の司書の少なさを定量的に解説。後ほどこちらへ)
ストライキが死語になるくらい労使の力関係が偏っているだけでなく、労働側に階層が出来たためにストは身勝手という意見まででる時代にあって、インパクトがある。しかも、舞台は図書館。さらに、非正規労働者の組合だったが、やっぱり民間ではなかった。
非常勤司書57人の労働組合が、練馬区では13館中2つの図書館を指定管理者制度により民間委託する方針となり、それに反対しストライキすることを決めた。練馬図書館で12月19日と26日の朝2時間の予定だったが、他館で雇用継続することで交渉がまとまりストは中止へ。詳しくNHKのWebにあるが1週間で削除される。
2の中で守谷市図書館の指定管理撤回が出たせいか過去記事にアクセスが多かった。2のメモ。
・練馬図書館では館長を含めて35人のうち、32人が非常勤だと。
・本離れというが、図書館数は増え続け、平成8年には全国2396、平成27年には全国で3331。およそ1.4倍。
・平成8年、非常勤司書は1423人が、27年には非常勤と指定管理の司書合わせて13383人
・民間委託を導入する公立図書館は全国536。全体の16%、6館に1館の割合。
●福岡女子短期大学の永利和則特任教授の話が
「いまの図書館の運営は、非正規雇用の職員で支えられています。給料も安く、雇用も不安定です。運営が指定管理者に変わると、いまの仕事を続けたくても続けられないおそれもあるとして、問題にしていると思います」
また、指定管理者制度では契約上、自治体が直接、図書館の館長や職員に運営に関する指示を、出すことはできなくなります。・・・・・・
・図書館は交流拠点…地域の交流の場として期待される、子どもの“居場所”だと打ち出す図書館もある。
たぶん、この雇用も前記事で扱った会計年度任用職員になるのだろうと思う。
« 区長の報酬額と因習制度からの決別へ | トップページ | 市民に無関心な議員または議会事務局 »
「図書館」カテゴリの記事
- 図書館本館の未来とは、過ちを繰り返さないこと(2023.07.10)
- 図書館に欠けるモバイルフレンドリーと40市比較(2023.04.16)
- 畠山市長は給与減額する必要なし(2023.01.31)
- グルコースの女神と図書リクエストと先ベジ(2022.12.17)
- 上尾市の教育集いはVAR判定で失敗へ(2022.12.07)
コメント