上平跡地利用とは別に現本館の改修計画という朗報
12/6の上尾市議会では議会の調査特別委員会(傍聴可)、さらには市側から全議員への説明会(新政クラブの横やりで傍聴不可)があった。前者は前記事に書いた通りだが、後者は見直しに伴う経緯説明なのだが、予想外の報告がなされた。
その配布資料は「図書館本館を守る会」で見られる。
内容は、損害賠償交渉の経過、上平跡地利用である畠山複合施設案のスケジュールと老朽化施設の更新問題など。その後に畠山稔市長が記者会見をしたのだろうか、翌朝の産経新聞はこう伝えた。(記事はこちら)
-----------
2019/5月に上平複合施設検討委員会(仮称)を設置
2019/9月に同施設の中身を決定
2020/2月にパブリックコメントを実施し、その後に基本構想を取りまとめ
2023年度に着工を目指す
(11月にストーリーが練られたようだが、注目はその後の記事だ)
市側は老朽化する現在の図書館本館を改修するため、改修中にJR北上尾駅近くの商業施設の空きテナントを活用する案も説明した。畠山市長は「(民間施設の活用について)駅から近く大変魅力的だ。市議会からの指摘を踏まえ、前向きに進めていきたい」などと述べた。
------------
着工年が遠い理由は不明だが(2021/12に次市長選)、上平新施設(分館含む)がいよいよ計画に入る(見直し案との交換取引だから)。しかし、現本館をほったらかしでやるのかと思いきや、市長は改修構想を語ったわけで、(最多利用人数施設である)現本館の充実を期待するまともな多数派市民に朗報である。
なお、記事にある商業施設とはPAPAのこと。「スポーツ用品店のヒマラヤ」が撤退して広めの区画が長く空床のままだ(広区画を埋められるテナントは限られる)。そこで今後、発生する老朽公共施設の改修中に、営業すべき部門を一時入居させるわけだ。今は一時的と言うが、場合によっては(合理性があれば)長期的になる可能性もある、と読む。
一般論だが、空床化したビルに公的機関が入るのは『最後の借り手』登場なのだ。テナント集めに苦労していることが伺える。しかし上尾市とPAPA大家(S家)とのWin-Win関係なら良いけど、透明性は強く問われる。また、この方式には数年後迫ったイオンモール上尾の開業がさらなる影響を与えるだろう。
蛇足ながら、繰り返しだが上平図書分室などはさっさと撤退し、PAPAに移した方が今日的な政策である。地域思考よりも利用者主義に徹すべきだ。そして空いた公民館スペースは地域で自由に使えばよい。その方が魅力では?。本なんかいつでもどこでも借りられる…。
« 他人に厳しく、自分に甘い改革案 | トップページ | 上尾を自慢させてくれる2つのテクノロジー »
「図書館」カテゴリの記事
- 図書館本館の未来とは、過ちを繰り返さないこと(2023.07.10)
- 図書館に欠けるモバイルフレンドリーと40市比較(2023.04.16)
- 畠山市長は給与減額する必要なし(2023.01.31)
- グルコースの女神と図書リクエストと先ベジ(2022.12.17)
- 上尾市の教育集いはVAR判定で失敗へ(2022.12.07)
コメント