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2019年1月13日 (日)

上尾市教育委員会の「不都合な真実」-1 

池野教育長の公用車使用問題-その1 by 上尾オンブズマン

市民からのメール投稿です(趣旨に反しない程度に文章の短縮化と文字修飾の編集を加えた)。なお市のHPから上尾市教育委員会へ行ける人は珍しい(笑)。

 筆者は上尾市民の一人として、情報公開請求等を通じて上尾市教育委員会(以下、市教委)に数々の問題点があることを知りました。それを多くの上尾市民と共有したいと考えて投稿します。筆者の望みは、教育長と事務局を含めた市教委が現状の問題点を認識し、真摯に向き合い、真の意味で「市民的視座に立つ市教委」へと脱皮することです。
まず、池野和己教育長の「公用車使用問題」について報告します。

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上尾市には4台の公用車がある。
・市長および市議会議長=専用(2台ともクラウン)
・総務課が管理する2台=教育長(主にエスティマ)と副市長(主にカムリ)

公用車の利用実態はあまり知られていないが、「ビジネスゲームの館・82%出席率」では市長が頻繁に会合出席に利用していることが伝わる。しかし今回、筆者が関心を寄せたのは、教育長の「公用車の使い方」である。

情報公開請求により、2018年の4/1から7/13までの「(公用車)車両運転日報」等の文書・資料を入手した。それらに基づき、池野教育長と上尾市教委事務局の「不都合な真実」について述べる。

公用車を使用しての「メルパルク横浜」行について

教育長は20185/10(木)~5/11(金)に「平成30年度 関東地区都市教育長総会」に参加した。会場は「メルパルク横浜」、みなとみらい線「元町・中華街駅」から徒歩1分の場所にある。

(ネットで会合名で調べたら、会場の写真と太鼓演奏のアトラクションが公開されたブログがあり、会場は華美な結婚式のパーティでも開くようなところであったことを付記しておく)。

5/10、教育長の自宅(都内)(運転日報から地域は容易に推測可)まで上尾からわざわざ公用車を迎えに来させ、横浜まで高速道路を使い、会場「メルパルク横浜」まで送らせた。教育長は当夜は情報交換会という名の「懇親会」に参加し(領収書の写有り)、その後宿泊したと思われる。

公用車は5/10は横浜から上尾に戻され、翌日5/117:40に上尾を出発している。早朝出発の理由について、公用車担当である総務課は「渋滞の発生等に備え、時間に余裕をもって出発した」と説明した。

横浜で教育長を乗せた後、情報公開請求で入手した「ETC記録簿」によれば、11時半には高速に乗っている(日程表では分科会は11:00まで)。およそ13時頃、教育長を自宅付近で降ろし、公用車は14:20に上尾に帰着した。

教育長によるこうした「公用車の使い方」について、次の疑問が生じる。

ア.5/1011は平日であるが運転日報により教育長は平日の朝は公用車を使用しないのが通例である(渋滞を避けるためか)。にも拘わらず、上記の使い方をしている。今回の会場は交通至便な場所にあり、普通に考えれば電車で行くのが極めて合理的である。

イ.経費の問題。筆者の計算では、公用車を使用した場合は10,540円となる(高速料金はETC記録による。燃料費は試算。運転手人件費は不算入)のに対し、電車利用は往復2,188円で済む。つまり、少なくとも8,352円余計に上尾市の支出となり、明らかに公費の無駄遣いである。こうした使い方に対して監査が入ったら、教育長および市教委事務局はどう弁明するのであろうか。

ウ.これが最も重要な点であるが、教育長のこうした利用に関して、「公用車の使用に関する基準あるいはそれに類した文書・資料等」の情報開示を求めたところ、信じがたい話だが、筆者に対して『文書不存在のため非公開とする』との処分が通知された。

本件について筆者は全く納得できないため、現在「審査請求」中である。市教委からの処分通知や、投げかけた質問についての見解が示されるたびに、「それは本当なのか?」という、信じ難い思いをしている。

とりわけ、市教委が「公用車使用に関する基準や目安になる文書・資料は無い」と主張する点や、経費の問題は看過できない。

情報公開と審査請求を通じて『前教育長の公用車使用状況など、資料を探す方法はあるはずではないか』と指摘したが、「記録はあるが、基準や目安にはならない」と市教委は主張している。

一般的に、仕事の後を引き継いだ者は「従前(前任者)はどうしていたか」を一つの目安とすることは自然である。その意味でも、市教委が「文書等不存在」に固執するのは理解に苦しむ。おそらく彼らが一番嫌がるのは、市民サイドからまっとうなことを指摘されることなのであろう。

池野教育長と市教委事務局にとっての「不都合な真実」は、情報公開請求によって初めて露見したのである。平日で車が込み合う中、自宅まで公用車を呼び寄せ、横浜まで高速を利用し、当日その車を上尾に帰したうえ、翌日は横浜まで迎えに来させ、自宅まで送らせることには、必然性も無ければ合理性もないと筆者は考える。

次回は教育長の公用車使用問題について、別の例を示してみたい

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投稿主様へ (by 管理人)

投稿に深謝。初めは「点と線」風でドキドキ、最後は「どこがイケンノ」と言いたげな反応が浮かびます。

コスト試算は一万円ですが、実際は運転手の手当てや残業加算つまり人件費が高くつきます。公用車の利用基準が無いことを明らかにしたのは大きな成果ですし、それを認めたのは正直という印象を持ちます。なお、都内のお宅から公用車を呼びつける姿はステータス感満載、"必然性も合理性もない"と投稿主は喝破しますが、「反面教師」ぶりはあります。

昔、大宮から東京へ新幹線通勤していた大企業社長がいたと記憶します。早くて安いからね。確かnt?。本件は近隣市も出席していますから、桶川や蓮田市はどうだったか調べたら面白かったかも。会議名で検索するとでるわでるわ、一万円懇親パーティ代という交際費。

蛇足ながら、当方から公用車問題の解決案を続編後に書きます。

関連 畠山市長の交際費と出席率82%が物語る執務姿勢

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コメント

一般市民は、上尾市の教育委員会がどこにあるのかさえわからない人が多いのではないかと思います(実際には市役所の7階にあります)。そこであたり前のように行われている「不都合な真実」の続編が楽しみです。

7Fへ直接訪れる人は少ないでしょう。でも上尾市のホームページで上尾市教育委員会へ行くのは、至難の業です(ど素人のが分かるかも)。

「組織」で探しても、「暮らし・教育」で探しても、無いのはお見事です。

コメント、ありがとうございます。 確かにHPには市役所トップ画面から入りづらいですね。
実際に市教委HPを見ると、他の市町村よりはいろいろ出ているのですが、果たしてその中身は…どうかな?と思います。

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