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議長よりお許しを頂きましたので、お礼のごあいさつを申し上げます。
2月22日に本定例会が開会されて以来、議員の皆様には、慎重なるご支援を賜り心から感謝を申し上げます。
昨日の早朝、図書館本館の改修の設計委託料と、民間床の活用について、予算を削る修正案が可決されました。
修正いただいた予算については後日、「再議書」を議長に提出させていただく予定です。
さて今回の修正について論点が二つございます。
一つ目は市民の安心安全でございます。
修正案の提案理由では、「緊急性のある工事については、予備費等を投入してでも早急に行うべきである」と、図書館本館の改修工事の必要性について、はっきりと記述していただきました。
危険箇所の改修工事について、ご理解を賜りましたことに、深く感謝を申し上げる次第であります。
また、非構造部材の落下事故の恐れがあるのに、「なぜ5年間も放置していたのか」、「設計中の1年間もさらに放置しておくつもりか」とお叱りも頂きました。
ご指摘の通りであります。本格的な改修工事に着手するまでの、応急対策について、直ちに検討を指示いたしました。
民間床の活用についても、予算の削除がございました。
コミュニティセンターや図書館改修にも影響がございます。
また商工会議所の耐震改修が止まってしまう恐れもございます。
提案理由では商工会議所について特段の記述はありませんでしたが耐震改修が止まっている間に大きな地震があったらと私は大変危惧しております。
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もう一つの論点は議会と執行部の適正な関係でございます。
去年の6月に私が新図書館複合施設の見直しを表明して以降、 公共施設マネジメントの取り回し、図書館本館の改修などは、解決すべき重要な課題でございました。
上尾市の重要課題について、昨日、関連予算の削除修正という一つの形が明確になったわけでございます。
先日、第三者委員会の報告書が公表されました。
「元議長に対しおおよそ7000万円」や、「元議長による職員人事への不当な介入が繰り返されることで、職員の中に、元議長の意向には逆らえないとの雰囲気が醸成された」、などの記述がございました。 (注 田中守議長のこと。報告書はこちら)
また第三者委員会によるヒアリングでは、議会側は、「今回の事件を個人の特質に由来する犯行」であるとし、一方、市側は「コンプライアンスを軽視する組織風土の問題」であるとし 、見解の相違が明らかになっています。
この組織風土を端的に表す、議長からの指摘が二つございます。
1点目、「今回、修正動議を出すのは、お灸をすえるということだ」、というご指摘。
2点目、「政治は駆け引き、お土産をあげ、お土産をもらう。それが政治だ」、というご指摘。
この二つのご指摘は私が小川議員への答弁をする前日、3月13日の夕方に、市の幹部職員に対し、議長からご発言があったものでございます。
翌日の朝一番に、その報告を聞いた私は、大変暗い気持ちになりました。
そして、「このままではいけない」と、意を 決して、小川議員の「議会はどのような存在か」という答弁に、望んだわけでございます。
予算修正の理由については、昨日、本会議場でご説明をいただきましたが議長のお言葉によれば、修正の理由は、市長である私に「お灸をすえるため」とのことでございます。
これがまさに、議長ご指摘の「我々は18人。どういうことでもできる」ということでございましょう。
なお他の17人の議員の皆様から、そのようなお言葉を聞いたことはございませんし、そうおっしゃるはずもございません。
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さて議長の仰るお土産とは一体何か。
二つ思い当たります。
一つは、新図書館複合施設の契約解除に伴う、請負業者への損害賠償です。
当時、会派の団長であった議長は、「工事を再開すべきか、見直すべきか」について、私が深く悩んでいた段階、つまり見直しを表明する「以前」に市長室を訪れ、「新図書館複合施設については、業者からの契約を解除させるのが得策だ。」
「私から業者に話をつける。賠償金として、5億から6億円が必要だ」とおっしゃいました。 (この伏線は昨年9月にも)
市長室でこのような発言を公然となさるとは 、と、大変に驚愕したことを私は鮮明に覚えています。
もちろん私はこれらを受け入れず、私自ら、6月定例会で建設見直しを表明し、誠意をもって、適正な手続きにより、請負業者の方々と損害賠償の協議を進めているところでございます。
もう一つは、「上尾駅西口のビル建設」でございます。
昨年の11月28日、「全員協議会は中止だ!」と、都合3回にわたり、激烈なご指導を、職員が賜りました。
その際、議長からは、次のようなお話がありました。
「私が一般質問で話した、『上尾駅前に、ビルを建てるべき』という話は、完全に無視された。それでPAPAに図書館を入れるだと。これまで市長に協力してきたのに、コケにされたわけだ」と。
上尾駅 西口の出張所と、イトーヨーカドー側のサイクルポート南は市有地ですが、これを取り壊して、ビルを建設する計画はございません。 (注 花壇、出張所、空き地、駐輪場の一体は市有地)
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私は、「お土産をあげ、お土産をもらうの政治だ」とは思っていませんし、そのような関係は、いずれの日か、再びの、市長、議長逮捕というお話につながることでしょう。
いみじくも、第3者委員会の報告書の最後に、こう書かれています。
「今回の事件が、個人の特質に由来する犯行であるなどとの、安易な考えを捨て、このままでは、同様の不祥事が、再び惹起されるのではないか、との危機感を持つべきだ」、と。
私は強い危機感を持っています。
だからこそ私は「事前の調整はしない」と、2月8日、議長に市長室において、はっきりと申し上げたわけでございます。
議員の皆様方には、もう十分にご理解いただけたかと思いますが、私が「しない」と議長にに申し上げた 「事前の調整」とは「お土産」が介在する「事前の調整」のことでございます。
政策について事前の議論を一切しない、という意味では決してございません。
なお付け加えますと、図書館に関する議会との事前調整において、執行部職員が大勢の議員に囲まれて、怒声を浴びる、というような場面も、これまで少なからずございました。
こういった状況から職員を守るのも、私の責務でございます。
この議場にいらっしゃる、議員のみなさま全員に私は訴えます。
果たして、「お土産をあげ、お土産をもらうのが政治」なのでしょうか、と。
議員の皆さんも、そして私も、市民の負託を受けて、今、 ここに存在しているわけでございます。
お土産を渡し、渡される関係ではなく、日のあたる道を、まっすぐ進む、そして政策的な議論をしっかり交わす、 そんな関係を、私は皆さんと一緒に築き上げたい。
それが出来ない限り、市長・議長の同時逮捕という事件を生んだ、上尾市の再生はありません。
私はこのように考えているのでございます。
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それでは最後に、3点ほどご報告を申し上げます。
一点目は、「条例を専決処分することについて」でございます。
現在会期中の国会において、地方税法の改正法案が、審議されております。
この法案が可決され交付された場合は、 上尾市税条例及び上尾市国民健康保険税条例において、平成31年4月1日施行の改正規定がございますことから、これらの条例を専決処分により改正させて頂きますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2点目は今年度中の「臨時議会について」でございます。
昨日の修正案可決を踏まえ、予算案の原案について、「再議」をお願いしたく、今年度中に、議会を招集する予定で進めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。 (来週中に実施、再否決覚悟だが)
3点目は、平成31年度の「臨時議会について」でございます。
国会審議中の地方税法の改正に伴う、上尾市税条例の一部改正において、平成31年6月1日施行の規定がございますこと、さらに、プレミアム付き「商品券」や、ふう疹抗体検査・予防接種の関係で、補正予算を編成する必要がございますことから、4月16日の開会で準備を進めて参りますのでよろしくお願いします。
以上ご報告を申し上げさせていただきましたが、今後とも上尾市政の進展のため 、全力を挙げて取り組んで参る所存でございます。
議員各位の一層のご理解と、ご協力をお願い申し上げまして、お礼の挨拶とさせていただきます。
大変ありがとうございました。
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