上尾市議会は予算案否決へ、それは再生への第一歩。
予算案否決を伝える新聞記事こそ究極のシティーセール
広告はカネがかかるが、マスコミに自社を宣伝してくれる記事を書かせることをパブリシティと言う。上尾市役所はそのパブリシティ戦略が下手を通り越して、パブリシティされても無関心である(例えばこの記事の告知)。しかし新政クラブは違った。なお、新年度からは委員会も録画される。
図書館本館は耐震性はあるが、築38年経過して劣化している。H28年にはエレベーター閉じ込め事故も発生。エレベーターの更新、トイレのバリアフリー化、外壁補修、非構造部材であるガラスブロック壁は地震時に危ないので…。コンクリ耐用60年だが、今回修繕によりあと38年使えるようにしたい。計画の骨子は「利用者の安心・安全確保のための修繕」である。
文化センターの改修工事単価を使うと4.5億円位。工事中、北上尾PAPAの2000㎡のうち1000㎡を使い、書架4.5万冊分確保して本年10月オープンさせたい。その時に、Wi-Fiや電子書籍サービスなどの導入実験をしたい。
●どの口が言う。
反対論(新政クラブと公明党)
現本館は上尾に相応しいのか? 第二次図書館サービス計画との整合性がない。市民の声を聞くこと。23万人に相応しい図書館構想が無い。改修の目的やあり様についてもっと検討すべき。本館を三~四階建てには?。時期尚早だと思う。サービス量が半減、行く費用と帰る費用がムダになる。本館は滞在型利用にならないだろう。非構造部材の危険性を言うなら、小学校にもある、図書館だけ危ないというのはおかしい。
なお、他会派議員からも市民の声を聞かないでやることは前の失敗を学んでいないと指摘されている。上への反論は、島村計画への反対と賛成の議事録を逆に使えば良いわけで、だからどの口が言う。
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結局、新政クラブとして文教経済委員会では賛成しておき、本会議では反対をし、修正案を出すらしい。公明党は追従だろう。詳しくは8日からの一般質問に注目、新政クラブは8人と例年より多い。
予想だが本館改修計画とPAPA賃貸計画などを削除して多数派による可決、或いは臨時議会へもつれるかもしれない。その時には反対討論を相互に一回きりの意見表明ではなく、討論に近い形式でやってほしい。互いに論陣を張ることが大切なのだが、その土俵に上がりたくないのが彼ら。なお、前例のない進行は議長にも負荷になるから、”議長人事”よりも難しいテーマでの徹夜議会はないだろう。
私的にはオーナー須田家はどんな反応をするかに関心があるのだが…。
●昔々、ダークサイドが支配していた時代
パルパティーン議長室(分からない人はこちらへ)に大人しい同窓生市長を呼びつけ予算案にケチをつけ、直させた。その姿を見て勝手に畏怖の念を抱いたのが彼らかも知れない。
しかし畠山市長には御法度、おまけに何の相談も無く次々とハコモノ改修計画が提案される始末。なにしろ上平に本館を移転する計画がパーになって、傷が癒えないうちに本館を相談も無く改修して立派にしてしまうとは、議会多数派のメンツ丸潰れ。
上の反対理由を読めば、深い理由も難しい理由もなく、提案すらできない姿からは本音が遺恨であると推察する。「いつまでも図書館で揉めているな」と一般市民は呆れるかもしれないが、ことの本質は「図書館を政争に使っている」だけ。それも図書館を利用しない人が…。かつて上平新図書館を「知の発信拠点」と持ち上げた人々である。
●今の上尾市議会では予算案否決は良いことだと思う。
3/20(水)の本会議採決日の翌朝刊に「上尾市予算案否決、修正されて可決」と見出しが踊れば究極のシティーセールである。もちろん、予定調和や八百長を求める政治勢力とそれとの決別をする者との争いであると伝えて欲しい。
改修が遅れても、別に本館が壊れて使えなくなるわけではないし、計画に市民参加を予定していなかったではないか。安心・安全と言う反対しにくいフレーズを使うのは姑息である。政策者として合理性で主張すべきだ。その点では前市政の体質が抜けない点を感じる。
それはともかく本館の耐用年数はまだ余裕がある。問題なのは市民が”今の議員に耐用年数オーバーがいる"と気付けないこと。上のような稚拙な振る舞いができるのは、市民つまり彼らの支持者ですら無関心だからできるのだ。
何度も書くが、島村計画が見直しになってから、上平に新図書館建てろとか畠山市政に反対の"市民運動"が起きたことは一度も無い。つまり無知も怖いが、無関心はもっと恐ろしいわけで、上尾の生活習慣病である。
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