予算が否決された三つの自治体。大月市、彦根市、上尾市
埼玉新聞が伝えても、なかなか認知されない市政問題
連日、地元紙面に載るのは市長室の広報成果だろう。しかしながら本来のシティーマーケティングとしては零細企業並みである。
実は他市でもあったのだ。
市と議会が対立して予算否決した彦根市が全国ニュースになるのは、なーんでかな?
「ひこにゃん、休業か」の見出しが躍るように、ゆるキャラの差だ。
本当は上尾市の事情の方が悪しき典型、根深い問題なのだが、ゆるキャラの人気度で扱いが全国版と地方版とではがっかりだ( ゚Д゚)。もしもアッピーが全国的人気ならば、「アッピーにお灸?」と見出しを打ったはずで、彼に非難ごうごうだった(笑)。やはりあの日、畠山氏は空手着で議会に登壇するとか、新聞インタビューは空手着でやるべきだった、と市長室は悔やまないのだろうか(笑)。
もう一つは山梨県大月市。深刻な財政難で実質公債費比率が18%※を超して、起債許可団体に転落しているのに市長退職金1500万円計上とは何事だ、と怒った市議会は賛否6人となり議長が否決に回った。1500万円をカットし、その分を移住定住促進等に当てて可決へ。こちら
※ 収入に占める借金返済の割合を示し、財政の借入依存度の高さを示す。
予算額は上尾市650億円のほうが、彦根市443億円、大月市110億円よりはるかに大きいのにマスコミの注目度は低かった。とくに彦根市のニュースは"ひこにゃんの活動不安"を取り上げた記事が多く、本来の重要な理由の前に来て隠してしまう効果になっている。それはジャーナリズムの劣化なのか、受け手の劣化なのかどちらだろう…
上尾市は当初予算案の否決ではなく、修正案の可決だから見出しのインパクトが弱くなった、と素人ながら思う。「予算否決」という言葉でインデックス化されない。まさにWebマーケティングである。今後は「ぎかい物語、お灸とお土産」のように耳目を集める工夫をすべきだろう(これを冗談と思う人はダメだ)。
少し前に、五年に一度くらいの市民意識調査を320万円をかけてやったはずが、質問項目は大した見直しをしていないだろう。個人的には、新聞購読、インターネット利用度(ツールと時間)、広報あげおの閲覧度などを加えるべきだと思っている。貴重なデータを得るチャンスだったのに残念だ。
上尾は10万世帯あるが、埼玉新聞や産経新聞は発行部数が少ないので、大きく扱ってくれても市民認知度は低い(数パーセントかも)。朝日新聞は記事が小さく関心事にはならないだろう。ネットは利用者が関心のある事しか見ない”実は狭い世界”なので限定的である。
振り返って見ると、当ブログは平日1200アクセスあるが、3/14にあの計画は陽動作戦だと書いた日に1600、翌3/15畠山氏の告発で1800件が最近のピークだった。注目された単一記事で300-400件くらいだろう。
なお、一般的なアクセスカウンターは見かけのクリック数に過ぎないが、平時より300件くらいは増えていた。ところがユーザー数は横這いなのだ。
関心のある人が何度も見に来たということで「広がりは無かった」と伝えておく。
しかし広報で「市長VS議長」の内容を上手に伝えるべきだろう。
この後は、全員協議会での公開だが、小林議長が拒否をしたら畠山市長による市民説明会を企画すべきだ。
前売券付きで。
いや、お土産付きで。
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市長主催の市民説明会が開催されるとなれば、市役所の事務局は大変だ。
そっつくりさんを影武者に仕立てなくてはならない。
本人が出演する場合は、さくらの参加者を質疑応答用に仕込んだり、手間がかかる。
この方、討論が苦手かできない御仁と見ます。
説明責任の言葉が似合わない。
「逃亡」の「前科」2件、所属政党の県幹事長職、そして、1期目の候補者討論会。
対話がまともにできない政治家はいりません。
先の議会だって、作文を読み上げただけじゃん。
発声練習もしなければ、ろくに読み合わせもしてないだろう。
傍聴されたかた、無料の観劇会楽しかったですか?
投稿: 本好き | 2019年3月31日 (日) 00時08分