戸崎パークゴルフ場-4 赤字額は四~五千万円か
1出自 2持続可能性 3パー 4赤字額(本稿) 資料(守る会)
政治動機で作られた公共施設に、人は集まらない。
前記事等で、戸崎公園パークゴルフ場は収支計画を作ることなく島村市政で決定したこと、市内の競技人口すら分からないこと、収入予測は支出から逆算したこと、料金設定や競合への配慮が無いことを綴った。こうして建てた施設は廃棄するまで少数者のために維持費をかける。
別の例だが、市民会議の論文審査では応募者に無条件に処方箋(提案)を求めながら、密室審査では「実現可能性な提案か」と切り捨てた。それなら下の一日100人計画を行政経営部の粟野部長はどう評価するつもなのか。
パークゴルフ場 | 都市整備部 | 楽観 | 中間シナリオ | 悲観 |
一日客数 | 100 | 60 | 40 | 20 |
単価(円) | 500 | |||
プレー可能日数 | 300 | 240 | 240 | 240 |
年間人数 | 30,000 | 14,400 | 9,600 | 4,800 |
収入(万円) | 1,500 | 720 | 480 | 240 |
支出 | 4,400 | ←減価償却費 | 1100を除く |
|
収支尻 | ▲2,900 | ▲3,680 | ▲3,920 | ▲4,160 |
償却費込み損益 | ▲4,000 | ▲4,780 | ▲5,020 | ▲5,260 |
20年間累計 | ▲80,000 | ▲95,600 | ▲100,400 | ▲105,200 |
表は市案と三点シナリオである。楽観値60人の根拠はない(笑)。悲観値の根拠は一時間に二人プレーである。市の300日とはプレー可能性とは関係ない勤務日数みたいなもの(笑)。だから、ここでは可能日数を365日×66%とした。本来は同業施設に聞くべきだが、それすら調べたか疑わしい。減価償却は支出ではないから除く。
収支差額は3000~4000万円の赤字となる。
償却費は年1100万円だが設備の取得価額は不明。でも赤字だから設備額は一円も回収されず、市民感覚では年間赤字は4000~5000万円となる。累積20年間にすると十億円の赤字も夢ではない。
今後、人数を増やそうと「追い投資」を重ねると赤字は膨らみ、36ホールを作れと口頭で要求した戸崎農地整備組合の面々が毎日出かけたって埋められない赤字である。
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大事なことは忘れないように三回、書きますよ。
政治動機で作られた公共施設に、人は集まらない。
政治動機で作られた公共施設に、赤字はたまる。
政治動機で作られた公共施設に、他の事業が潰される。
パークゴルフ問題はおわり。
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ところで、前記事に慎重を促すコメントを頂いた。(4年足らずの)当方よりも上尾行政と長く・深く関わり実態を知るコメ主さんからだ。最近のお灸連載記事が些末に見えたかもしれないが、ネタ元が小さいのは市民が得る情報はいつも断片的で下流に流れ着くゴミみたいなものだから。上質な情報が隠され、普通の方では見過しがちなゴミのような事実からピースを拾い集めて姿を描こうとしている、と言うほかない。
ここが上尾行政へのヘイト・ブログだとしたら、見に来る人も減り、庁舎からアクセス禁止になるが、むしろ逆。このような上っ面の広報や美しい言葉で綴られた公文書で満足したら未来は危ないよ、という市民への警告であったり、もっと高い要求水準の市民もいますよ、という意味である。
しかし、ハガキ一枚に満足な回答も書けない組織に、改善案など迷惑な話であり「貴重なご意見」とあしらうだけ。その返事に喜ぶバカでもないし、税金払って知恵まで出す義理もない。そして「危惧されているテーマ」は議員も及び腰となっている事に気が付いてほしい。
あと数本?で打ち終わるから、コメ主さんには次のホールで待っていてほしい(^^♪
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