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2019年6月 7日 (金)

上尾の未来を語るには、人も組織も問題あり-情報公開

緊急寄稿 6/5日の報告…あげおの恣意的行政 by 上尾オンブズマン、監修・私役所

あげお未来創造市民会議」の市民委員の選び方は恣意的行政の教材になる。或いは、変化を恐れる「事なかれ主義」の典型である。有志との協力で多くの情報公開請求をしており、以下は6/5日の結果報告である。なお貴ブログコメントに投稿したこともあり大勢の市民が参加した。

会議開催広報の恣意性

第1回会議が5/25に行われたことを知る市民は少ない。彼らは庁内片隅の衝立に紙1枚貼って事足りたという姿勢であり、その悪習を改めようと声を出す職員(出る杭)は一人も現れない。

やり取りの最中、職務権限のない若手職員を市民からの防波堤にする姿はあんまりだから、同席市民が要請し、現れた野崎行政経営課長は「2回目(6/15予定)はHP掲載したい」と三時頃に述べた。

たった数行のHP告知を即日実施すらこの職場には難儀らしい(翌朝、5:00am確認)。6/6夕方にはこちらに案内。非を認めた証拠だが、これが他部門に連鎖しないのが今の上尾市役所だ。

採点の恣意性

応募動機3点×3項目+小論文3点×5項目、計24点満点の採点は、喩えると二科目入試となるが科目別の配点は教えなかった(詳細はこちら)。4人の採点者の内、財政課長は国からの出向(数年で去る)、机上の数値で上尾を理解したばかりの人に市民は「採点」されたいだろうか。
こんな調子だから、何をもって各項目を0~3点とするのかの説明はできず、「すべての項目を網羅した小論文でなくともよい」などと後付の釈明をした。これを恣意性と呼ぶ。

小論文の恣意性》

剽窃問題をどう考えたかについて情報公開請求した。野崎課長達は、彼らの事前の打ち合わせで、「応募者が他の論文や文献を参考(すなわち、剽窃)にして小論文が書かれたとしても、特段問題は無いと判断した」と述べた。つまり、ネットのどこかに出ていた文章をそのまま使っても「参考にしただけなのだからOK」だと。絶対に許されない話である

「上尾市役所ムラ」に集まる「利害関係者委員」

次回以降の「処分」となりそうだが、今回の「市民委員」選出についての疑問もでた。

人数の内訳は違う 前回の第5次と総数30名で同じだが、課長によれば次のようだ。

1項委員=「市内の公共的団体」からの推薦枠で22名(前回9名に+13名となる)

2項委員=「豊富な活動経験を有する者」を3名(前回10名から-7名)

3項委員=「公募市民枠」5名(前回11名から-6名)

つまり「市内公共団体」の推薦枠を最優先し前回より13名も増やし、総数が変わらなければ、一般市民枠が少なくなる。まず、公募枠を前回並みの11名前後確保してから他の委員の数を決めれば良いのだ。同席市民からは、「市内の公共的団体」は補助金を受けているから「上尾市役所ムラ」に集まる「利害関係者」であり、市に異論(批判的見解)を唱えにくい、と言われた。なお、大幅人数減となった「豊富な活動経験を有する者」の定義も示さない。

問題点が多すぎる「市民会議」に未来はあるか?

多くの問題点

ファイル盗用疑惑」について職員は「他の自治体のファイルを使わせてもらっても、汎用性があるので問題は無い」と開き直った。笛吹市の承認を得たのか、との問いに「特に連絡はしていない」と答えた。本件は「市長へのはがき」で職員課にも事実確認を依頼しているので、しかるべき判断が示されるが、「剽窃問題」を「特に問題視しない」という姿勢と相通じるのである。

「市民会議」に期待できるのか

以上のような恣意的な事実と経営課の姿勢をみる限り、未来への「責任感」よりも、予定どおり済ませたいという姿勢が伝わる。その意味で、この市民会議に期待するのはお人好しである。

近く、関連問題(市の人口分析を民間に丸投げし、プレゼンまでさせた問題、選んだ5名の内3名は行政と親和性の高い人物である問題、2項委員の不明瞭な選出問題等の情報公開への結果が示される。引き続き問題を深掘りしてお伝えしたい。


東京医科歯科大学みたいね、畠山市長様。

あなたの「公平な行政」※を無視する行政経営部の人事異動を勧めます。そして再選確率はもっと増えます。

※は市長就任あいさつより

上の指摘以外にも、上平複合施設計画では5月に三千人アンケートをし、回答者からワークショップ参加者を選ぶという不公平をこの行政経営部は犯しています。前記事のパークゴルフ計画への見て見ぬ振りも罪です。3月のPAPA移転と図書館改修もこの部門のプランでしょう。気を付けてください。

解決策は、末端サービス部門へ異動して市民とのコミュニケーション能力を鍛えることです。

  • ファイル盗用の件は笛吹市側が盗まれたとは思っていなくても、納税市民は看過しない。身内に甘い組織と言われる市役所が管理職も含めてどう処罰を下すか見ものだ。場合により新聞社へも必要だ。
    なお、申し込み書を盗用したから、選考基準も盗用だと言う人もいるが、それは違う。他市ならばもっと品質が高い。
    蛇足だが、キャッシュでバレた池野教育長ご挨拶の日付偽装は、ここのコメントに書いた。平気で嘘をつく例。
  • 前5次の課題は400字以内だった。今回は800字以内だから5年間で小学生から中学生へと進歩した。
  • 問題なのは利害関係委員を公共的団体というが、彼らは「自団体の優先」からは逃れられない(利益相反の宿命)。未来を論じるなら、過去に固執する人よりも過去に囚われない人が、そして部分的視野よりも全体的視野が求められる。
    個別組織の代表者から出るアウトプットに新規性が乏しいのは、上尾市議会が地域代表者の集まりみたいで広域発想が無く、地域別施設をアチコチに作ることを抑えられないことに通ずる。幹部らはそれを見てきたから、長期的視野も全局的視野も無いのは必然だ。

さて次回は論文審査をした「粟野部長、長嶋次長、小田川課長」らに出席を求めると良いです。粟野さんにすると、部下に原稿作成の負担がかかるから他二名のどちらかが良いです。都合が悪いと言われたら、理由を聞き、都合の良い日にすればよいだけ。上尾の未来をマネジメントできる公務員か否かを第一次検証できる日が待ち遠しいです。人数が多かったら大部屋を要求してください。土曜日もありです。

 

 

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コメント

とてもわかりやすく監修していただき、感謝いたします。

6/5の開示日に、市民があれだけ要望して、やっと「紙1枚貼り → HPへの掲載」になりましたね。
「あげお未来創造市民会議」について数々の問題点を知ること・知らせることで、上尾市行政の本質(怠惰・能力不足・身内主義)が少しは見えてくるかもしれません。

「なぜ市民会議の開催を市のHPで周知しないのか?」(市民の要望で、6/15の第2回開催については行政経営課のHPにやっと掲載されましたが) とても疑問に思い、調べてみたら、なんと次のような「指針」があることがわかりました。

「審議会等は、会議を開催するに当たっては、当該会議を開催する日の1週間前までに次の事項を記載した会議開催のお知らせを情報公開コーナー、支及び出張所において公表するものとする。ただし、会議を緊急に開催する必要が生じたときは、この限りでない。」

実は、これは2002年4月から17年間全く改正されていないのです。まさに江戸時代の「御触書(おふれがき)」並みの伝達ですね。とにかく上尾市政を市民サイドから見てみると、いろんなことが出るわ出るわ。次はいったい何が出てくるのか??

良く調べましたね。
次回から名前欄 にリンクを入れてください。

下の「私役所」をクリックすると飛び、5番目の項目ですね
直さないのは、直そうと手を挙げる幹部が現れないからでしょうね。これからもそうだと思いますから、個別部門ごとに開示速度が異なるでしょうね


今日(6/15)、「第2回 あげお未来創造市民会議」の冒頭(グループ討議に移るまで)の傍聴をしてきました。
驚いたのは、会の「仕切り」つまり進行を、民間会社に任せていること。
はっきり言って、「会の進行くらい、市役所職員でやってくれよ」と思いました。
しかも、周りには10数名の市職員がいるにもかかわらず、です。
 「自分たちにはこの会を仕切る能力は無いです」と言っているようで、情けなかったです。
こういう職員を含めて、上尾の未来は語れるのでしょうか?

語れません。
上尾の行政は全く進歩できないのは、失敗を共有できないからです。
あなたが見た光景は、既に二年前に見ました。
上平新図書館計画の最終設計完了後に行った(いいですか設計完了後に市民の声を聞くですよ。おバカそのもの)
市民会議はTRC子会社のコンサルタント(営業)が、司会進行役ですよ。その周りに図書館員がいるのです。
専門性の欠如を見た思いです。市のご指名委員も肩書だけで何も言わない、というか世間知らずのあり様。
利益相反になるから、その会議からコンサルタントをはずせ、市の職員がやれ、
と会議の冒頭に言ったのは 私です。

コンサルは脇に座り、市職員が進行役となりました。
こんな例はたくさんあります。市がダメというのではなく、参加する市民の側が受け身(指定席市民)だから、問題意識が無いのと、村の雰囲気に従うのです。

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