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2019年6月18日 (火)

上尾市民のための情報公開請求のやりかた

by 市役所、上尾オンブズマン

吉澤弁護士も勧めた上尾市民による監視。

追記 補足1にコメント、補足2は公開請求の件数について

前置き 分からないことは市役所に問い合わせますが、一発で担当課にたどり着くとは限りません。(上尾市は)短期ローテーション人事で職員が多数部門を経験します。良く言えばゼネラリストの養成ですが、その効果があれば一番目の窓口が違っても、『それは××課です』と二つ目の窓口が終着になり、たらい回しは死語になります・・・。

 さて事実系の疑問点は電話やメール、市長へのハガキ、あるいは登庁して尋ねれば済みます。しかしディープ情報や市政の在り方に疑問を持つときは「情報公開請求」が最強の公式ツールです。特に、八百長議会に長く慣れ親しんだ上尾行政には刺激的です。

大事なことを書いておきます。

第三者委員会の吉沢弁護士(現、埼玉弁護士会会長)は市民による監視も必要とNHKで言っていました。


1 情報公開請求の基本

  • 「なぜその情報の開示を求めるのか」の理由は問わない。
  • 対象は上尾市が保有する行政文書等であり、市民の共通財産。
    「実施機関(市長、各種委員会、消防、議会など)の職員が職務上作成または取得した文書、図画、写真などで、組織的に用いるもの」
  • あなたの個人情報は保護されて漏れることはなく、漏らした職員は処罰される。

2 行政文書の公開請求の方法

①入口はIT推進課。ここをクリックして申請トップ画面へ。

②トップ画面の「電子申請が利用できる手続き」内の「行政文書の公開の請求」をクリック。

Photo_27

③「利用登録せずに申し込む方はこちら」をクリック

④「同意する」をクリック

⑤ 申込画面になり、必要な入力をする。

・行政と市民とでは情報格差が大きいため、基本的に請求したい文書は正確でなくとも良い(不明点があれば市から連絡が来る)。Word等で書いておいてファイル添付で送ることもできます。

・公開の方法・・・「閲覧」を選ぶと良い。

2

もし「写しの希望」を選ぶと、ページ数が多い場合はコピー代がかさむ(請求される)から、「必要に応じてコピーを希望する」旨を上のコメントボックスにでも書くと良い。一階の情報公開コーナーにはコピー機がある。あるいはスマホで撮ってもよい。

 蛇足だが、埼玉県で一番強力な狭山オンブズマンはスキャナーを持ち込んで千単位ページを取り込んでいる。

3 結果の受け取りと注意点

 2週間ほどで処分(公開か一部公開か非公開)が決まり、通知が来ます。郵送よりも、都合の良い日を指定し、情報公開コーナーで受け取ることを勧めます。いろいろと担当者から聞くこともできますが、担当者の態度(言葉づかいではない)なども具体的に記録しておくと良いです。納得が行かない場合は管理職に説明を求めることも可能ですが、双方が冷静に対峙できるように努めてください。

以上

市長へのハガキでは『市政の在り方を問う』類になると議会答弁のようにかわすための回答しか寄こしません。市民と意見を異にしても、それを堂々と主張する能力はこの街には育っていません。


●補足1・・・上尾オンブズマン氏より

情報公開請求は市民にとって「知る権利」を行使し、「市政への参画」を可能にする合法的な手段である。

確かに「市長へのはがき」に対して文書回答を求めても、「何だこれは?」という回答しか来ないことが多い。
回答にがっかりするかもしれないが、実は、ここから先が、市民の「知る権利」すなわち「情報公開請求」の出番である。
2019.04.08 から、文書取扱規程が改正され、「文書は、経緯も含めた意思決定に至る過程並びに事務及び事業の実績を合理的に跡付け、または検証することができるよう、作成しなければならない」とされた。
  ↓
https://www.city.ageo.lg.jp/uploaded/attachment/54462.pdf

市長へのはがきの文書に対しては、右肩に発番もあることから、回答が不足であると思えば、その発番の文書の「決裁文書」を情報公開請求するのがよい。そこから先は、示された決裁文書の中の「理由」や「経緯」を見て、市役所の担当者の話を聞くことができる。

先日の住民監査請求では、監査委員が「請求人からの情報公開請求等により改善の機会を得ていたにもかかわらず、(教育長や市教委事務局は)事実確認や見直しを怠った」と、手厳しい指摘をしていることからも、情報公開請求の有効性が実証できると考える。

・補足2・・・年々増える情報公開の件数

行政文書の公開についての実施状況は総務課のこちら

 

平成25

平成26

平成27

平成28

平成29

 

66

118

127

200

258

258件は市内から152件、他(外部)から106件です。市民だけでなく外部の業者からもあります。相手別にみると、教育委員会が102件と圧倒、次に市長関係の中の都市整備部70件となります。そして情報公開請求の入り口はIT推進課にあります。

 

 

 

 

 

 

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コメント

補足。情報公開請求は、市民にとって「知る権利」を行使し、「市政への参画」を可能にする合法的な手段・・・

本コメントは、記事末尾へ転載しました。(管理人)

18年度の「協働のまちづくり推進事業」を巡りる不当な扱いに対して、何度質問してもはぐらかされるばかり…。「市政相談会」に持ち込み、1時間半もかけ事情を説明したにも拘らず、1ケ月半後たったの1行、回答が届いただけだった。
市民はこの間、アンぺイドワ―クで、何十時間も掛け資料を作成しており、それも、職員のミスのせいで!
上尾市政が、職員/議員の福利厚生のためだけでなく、真に、市民のために機能することを願い、情報公開請求しようと…。


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