« 上尾市行財政マネジメント-2秦野市のジレンマ | トップページ | カネ回収したはずが、説明を怠る上尾市役所 »

2019年7月21日 (日)

上尾市議会の定数削減の請願-1理由

1指定席 2投票率 3ピンキリ 4新人今昔 5NHK 6請願1(本稿) 7反対論

警察が警官に甘いように、議会は議員に甘い。

「一人、少数を持って不採択」。

定数削減という市民からの請願が否決されたことはすでに書いた。請願書はこちら、謝意を込めて小川、池野、海老原、井上の4人が紹介議員として名を連ねたことを記す。なお浦和三郎議員は当該委員会メンバーのため紹介議員に加われない(この議会ルールはヘン)。

賛成 浦和
反対 大室、星野、新井、深山、前島、橋北、池田、平田。

議会事務局はちょっぴり他市よりも先進的な委員会録画を6月よりスタートしたが、皮肉にも本委員会は録画対象外となり議員発言の詳細は8月末の議事録校了までわからない。昔ながらの上尾だった。

本会議で賛成したのは政策フォーラム4人のみ。小川氏は紹介議員になりながら本会議では反対に転じた。真意不明だが、その後は新政クラブ→彩の会→無所属と距離を置いたのになぜだろう。「男を上げる」チャンスを逃したと思う。

否決は想定内だが、タイムリーで価値のある請願だったと思う。否決されるから出さないというのは戦術的に間違いである。なお、定数削減等を選挙公報に書いた例を添付したが、読みにくいので転記した。

小川明仁議員 2007/12

上尾市議会政治倫理条例の制定 議員及び家族が関連している会社が、市発注業務の請負、納入等を行うことを禁じる条例制定を目指します。
議員定数をさらに削減します。さらなる定数削減を行い、少数精鋭の市議会を目指します。これにより、費用削減にもつながります。

小川明仁議員 2011/12

議員定数の更なる削減

小林守利議員 2011/12

市議会議員の報酬の削減 議員みずから痛みを受けて市民の負担を和らげて行かなくてはなりません。
公費による行政視察の廃止 今、上尾市が置かれている経済状況をみると、公費の無駄を見直さなければなりません。

町田皇介議員 2011/12

議員定数の削減 (30名から23名へ 市民一万人あたり1議員の計算)
費用弁償の廃止 (第二の報酬と呼ばれている約10万円の費用弁償を廃止)

新井金作議員 2015/12

政務活動費の廃止・議員定数の大幅削減・議会改革

鈴木茂議員 2015/12

議会改革と行財政改革 身を切る改革で議員定数の削減を目指します。

1.選挙公約を見て思うこと

 町田氏の1万人に1議席の23人(7人削減)はお粗末案である。これでは常任委員会4つが6人構成(一つは5人)となり実務的に少なすぎる。そして当落ラインの得票数(現状1400票)は候補者数にもよるが2000票くらいまでハネ上がり、もはや特定組織・地盤票を持たない人が選挙に出ることは不可能となる。一万人に一人は大都市級である。
このとき彼は31歳位、若い候補者ほどカッコつけて大言壮語となりやすいのは、真に受ける無垢な有権者がいるからだろう。

2.定数削減の5つの理由

 こちらの登壇回数評価を見て分かるように、近年の上尾市議会の知的水準では30人いなくても市民は困らない。もはや悪い事さえしなければマシという期待値の低さにある。じっさい先の6月議会は26人だった。ところで理由の4番の元原稿はこうだった。

(旧) 4.前当選から2018年末までの三年間において、一般質問の登壇機会が12回ありながら、2回以下の議員が複数いるなど、議員活動の緊張感が欠けるため。

 これに注文が入り、直したのが下(削除が良いかと打診したら、下記で良いとのこと)。

(新) 4.議会の一般質問等において、議員活動の緊張感が足りないのではと思えるから。

登壇回数の評価はかまちょ図書館と幾度となく定量的指標として報告してきたことだが、上の文章は誰かの琴線に触れた。しかし地域代表議員には「選挙の時だけ熱心になる」地元支持者さえいれば良いのだから、この評価は無力である。参考として三年間で、渡辺0、新井1、斎藤2、嶋田2、野本2である。

3.書かれない六番目の理由

前回選挙では下から6人が新政クラブ。

Photo_20190719222501

定数を25にしていたら、新政クラブは8人、公明5、政策フォーラム5、共産4、無所属3である。定数を減らすと選挙の様相が異なるため、そうなるとは限らないが、たぶんAKB事件は起きなかった(笑)。
もちろん5人減 とはあり得ない提案だ。定数の深い意味については次回へ。

殆どの新政クラブ候補者にとっては会派名を替えたところで、次の選挙は逆風となり票を減らすだろう。そこに望みをかける、今まで活動実態のない成りたがり屋さんも現れる。それが本当の新人なのか代用品なのかは分からない。

寄り道ついでに書いてみよう。

つづく 定数の合理性とは

追記 本日の参院選、上尾市でアレが1%(1900票)行くか要注目。

結果は2215票、得票率2.47%でした。この影響を受けるのは浮動票依存の新人。

 

« 上尾市行財政マネジメント-2秦野市のジレンマ | トップページ | カネ回収したはずが、説明を怠る上尾市役所 »

上尾_議員定数」カテゴリの記事

コメント

こんな町田氏に敗北した清水氏はなさけない。
選挙を甘く見たのでは。もえ氏に負けたが真実かも。
それより、町田氏に投票した市民は、彼の力量知ってるの?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 上尾市行財政マネジメント-2秦野市のジレンマ | トップページ | カネ回収したはずが、説明を怠る上尾市役所 »

無料ブログはココログ

上尾市政をみつめるサイト

  • 上尾オンブズマン
    市民的視座から上尾の教育行政&市政を考えよう。 (情報公開請求により市政に斬り込むサイト)
  • はるかさん_かまちょ図書館
    上尾市民として市政とりわけ図書館問題を熱く語っています。ぜひ飛んでください。 かまってちょうだいの意ね。