上尾市図書館の分館別貸出数の減少率
前年比は微増でも四年前とは比較にならない
上尾市政に関与したのは図書館問題がきっかけ。23万人都市といいつつ、行政も市民もデータに基づかない情緒的な議論ばかりしていたのに呆れたから。その後、現本館は「二度にわたる試練」を「二度にわたる偶然」により生き延び、築年数だけを重ねて今にある。
行政は将来を固定化したくないから、当面という言い方をするが、本館を巡る動きはしばし休戦だろう(今はそれどころじゃない)。ただ、相変わらず築年数と面積でしか見ないようだ。
最新の図書館要覧(中身は2018年度)が発表されていた。心なしか、以前よりデータやグラフ等が洗練されていた。
久しぶりに新データを追記してメンテナンスをした。そもそも図書館要覧も最新データを上書きして再利用で作っているだけだ(笑)。
全体の貸出統計をみると、前年の過去最低を更新すること無く微増に転じた。まるで上平移転をしなくて安堵したかのように(余りにも嘘っぽいな.笑)
単位は千 |
16 |
17 |
18 |
前年比 |
蔵書数 |
594 |
590 |
594 |
0.82% |
貸出冊数 |
1,263 |
1,217 |
1,221 |
0.26% |
貸出利用者数 |
406 |
394 |
399 |
1.36% |
今回は各分館のデータを四年前と比べた(HPに四年前のpdf要覧があるため)。
貸出の利用者数、貸出点数ともに目も当てられない姿だった。
- 利用者数(青)はわずか四年間に全体で7%減少、四つの分館は二ケタ減少である。
- 貸出点数(赤)は全体で9%減少。本館と駅前館の落ち込みが9~11%減とキツイのが響いている。
- 富士見小学校内にある「子供の読書活動支援センター」は数百人レベルと利用規模は小さいので全体への影響はないが、半減レベルの落ち込み(グラフは省略形)。減少理由は不明。
本館の貸出が6万冊も減ったのは驚き。その理由は、世代別・性別のセグメント統計を(ソースデータで)見れば分かると思うが、そこまで深掘りするのはもう面倒だ。読書離れと少子化、共働き世帯の増加ということにしておこう。
平方分館と橘分館の利用者数の減少は止まらないのだろうか。一日平均、三十人弱だが、ことしから午前開館へサービス強化をしているから、どのくらいプラスに転じるか見物だ。
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コメント
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こんばんは。分館の状況を見ると、充実・改修を訴えたかほる議員の主張を思いだす。
主婦?の台所理論が政治にかぶれた感のある。でもハタ坊を当選させる力があったんだよな。
今何してるんだろ。また出るのかな。「指定席は誰にもわたさないわよ」って。前科2犯。もうやめてね
リフォームしても利用者は増えない。本読む人と読まない人(代表は安〇)にはっきり分かれるから。蔵書数の少ない分館は付帯施設(くつろぎ場)として通う市民が多いと思う。
右でも左でもないというかほる氏の思想(というほどでもないけど)は政治無関心の我が町にふさわしく、思わず投票した有権者が、一定数いたのかな。
年末の市議選で「図書館問題」に言及しない候補者は、右や左、犯罪者擁護する会の構成員か否か、いろいろなレベルの候補者がいるだろうけど、市議に当選させたくない。
投稿: 本好き | 2019年8月18日 (日) 20時21分
先月、10人ほど引き連れて市役所に乗り込んだようです。再選活動開始です。その文書を見る機会がありましたが、扶助費拡大となる要求が多いことと事実誤認があった印象 (>_<)。
ご指摘のように、今は滞在型利用が主。ネット予約で受け取れるから、分館に本がたくさんある必要性は低いです。極端に言うと、蔵書は必要なくアマゾン型でよく、くつろげる空間が重要かも (^-^?)。
滞在型利用とカッコよく言うけど、ようは退職シニア・男性が増えたこと。新聞は人気がある。
駅前のカフェも、アリオのフードコートも人が多いのでは? 来年はイオンモール上尾も。
なんか 活力の無い話だ・・・(^-^?)
投稿: 私役所 | 2019年8月18日 (日) 22時02分