選挙の5連戦…混乱と腐敗が招くもの
1指定席 2投票率 3ピンキリ 4新人今昔 5NHK 6請願 7連戦(本稿)
低投票率効果
7月の参院選は議席の変動が少なく勝者なき選挙のためか、投票率50%割れと小党の議席獲得が話題になった。暫くは「れいわ新選組」に注目が集まるが、数年前の枝野立憲民主誕生時のような一過性な感じも…。
4-県議選 | 7-参院比例 | 8/25知事選 | 12/1市議選 | |
前々回 | 42.8% | 51.9% | 25.9% | 40.5% |
前回 | 39.4% | 50.6% | 26.8% | 36.8% |
今回2019 | 36.9% | 47.0% | ? | 34%予想 |
差(ポイント) | -2.4 | -3.7 | -2.8 |
選挙用掲示板がそのままで8/25日に県知事選となる。上田知事と大野参院議員のイス交換ゲームと化した10月・参院補欠選挙を経て最後は12/1の市議会選挙となる。まるで5惑星直列みたいな珍現象なのに、ワクワク感は無い(洒落デス)。政治屋達の私物化とそれを安易に受け入れる支持者集団が政治の成長を止めていると思う。早く辞めれば三つの選挙は同日にやれたのでは。
さて、市議選の様子が変ったので書く。
1.規格外の候補者で試される上尾市民
N国党の存在感が年末まで下がらなければ、市議選は当選確実となる。以前、確率の党とよんだけど参院選では選挙区で2215票、比例1973票は得票率2.5~2.2%、有権者比1%超である。しかし市議選の投票率は低くなるので、34%予想で換算すると1604と1429となる。もしも人気が陰り得票率2%になるとギリギリかも。選挙が始まると各地の現職市議が上尾駅頭に集中する戦術だと思うから、空中戦の新人候補には分が悪い。
朝日新聞の出口調査では、男性68%、女性32%だった。年代は40代が27%で最も多く、30~50代で全体の6割超を占めた。年代別の支持率は10代5%、20代4%、30代3%、40代3%、50代2%、60代1%・・・。上尾市も人口最多は45歳前後の団塊ジュニア層である(推定投票率は40%)。
昔もサラリーマン新党とか税金党みたいのがあったが、多くが反論しにくいNHK独占問題一つを掲げたのが特徴だ。そして他の政策を何も語らないのを良しとしたから、議員の敷居がグンと下がった。
党首がテレビで『・・・政治家が嘘をついて選挙で当選するから多くの人が選挙に行かないと思っている。だからできることしか言わない。・・・』(こちら)。でも、国会と違い地方議会にはスクランブル放送にする権限は無い。
自治体で解決できないNHK問題に一票を投じても、他の問題に向き合わない地方議員を作る可能性があることを憂慮すべきだと思う。ちなみに前の朝霞市議は当選したら最大会派に入り、途中で辞めて参院選(東京)、8/4柏市議選(34%)へと出て余裕で当選している。
今の上尾市民はNHKから守ってほしいわけではない。利権型・地域偏重の議員や不誠実で保身に固まる行政組織から守ってほしいのである。
先鋭的な政策の人達が当選したのは低投票率の効果かもしれない。アメリカ大統領選挙でのヒラリーの敗北は低投票率にあると言われていた(2012年の54.9%→48.62%)。ただし市議選は大選挙区なので低投票率は新人にはマイナスとなる。
●これは経費で落ちません。NHK金曜夜10時。
さっき録画で見たがなかなか面白い。テンポ良い展開と多部未華子の目力もいいね。
2.その他
学歴と職歴不問だからヘンな人が現れるのは国政も地方も同じ。前回は選挙運動をしない候補者、大言壮語して落選したら隣の市議選へ移った就活青年もいた。面接試験がないのが選挙の甘い所かもしれない(一方的に主張する場は面接ではない)。
6月にはこちらの4新人今昔の記事に何度も変な書き込みがあった。公開なので再掲する。
①6/14 いつもよく上尾市のことを調べているなぁと・・・・。よろしければ持っている問題意識、お考えを聞かせて頂けませんか。私はもともと会社員で、選挙に興味を持っているところです。 ソース
②6/18 …略…選挙に立候補するか判断するため、・・・・私よりはるかに上尾市に詳しく、問題意識もありますので、管理主さんからお話を伺うのが、現状を認識するには良いのではと・・・。ソース(下から二番目)
③6/20 …略…もし私と接点を持つことで管理主さんの素性がばれてしまうと、管理主さんが自由な発言をできなくなるかもしれません。だから今のままがいいのだと思います…略・・・。 ソース(末尾コメント)
自分が何をでき、(市政との関りで)何を成してきたかを語ることをせず(たぶん何も無いのだろう)、少しばかり市政と向き合ってきた当方に『あなたの持っている問題意識は』、『議員に成りたいから、あなたから話を聞きたい』と、スマホと検索で手っ取り早い道を選んだようだ。匿名とは言え、若くても普通の人はこんな尋ね方はしない。まして議員に成りたいという人が…
寄せられたメールアドレスから検索してもそれらしきブログもFBもツイッターも見つからなかった。選挙に出たいと言いながら、何も発信していない(これから開設しても選挙用だ)。次は7月に、土木系のスキルのある市民を募集用する記事に公開したアドレスから、またメールがきた。それは目的外利用なのでスパムメールとみなした。一連の振舞からは実社会でも似たような行動を取りそうな方、とプロファイリングした。そもそも当該記事の本文を理解できていないようだ(長文がよくないけど)。
こういう街の選挙とは、志や政策よりも信頼度が一番大事だと思う。1番目のNさんは超例外だ。
以前、若くして議員を志すなら「定員割れ議会の道」がある時代と書いた。また、参院選の前にはN党が大募集をしていた。大島議員の事務所は海老原氏が市議になって空席ができたのだろうか、秘書を雇っては市議にする産卵場に見える。大島チルドレンと呼ぶらしいが、議員への定型コースみたいで、あと二つの選挙が市内○○運動の場も兼ねるのだろう。しかし、何もバックの無い人は、落選しても食っていけるスキルがあればよいが、そうでないと再就職は年齢を重ねるごとに難しい。だから当選したら、一番の目的は「再選活動」となり支持者へのペコペコ稼業に陥らないか。そんな人を何人かみた。
せっかくだから自称「志のある人」に聞きたいのは、春に公募のあった「あげお未来創造市民会議」の小論文に応募したのか。シニア友人らと応募したが、「上尾の司令塔・行政経営課」の最難関試験に全員不合格だった(私は46点/96)。今からでも書いたらよい。就活エントリーよりは楽だろう。
本シリーズはおしまい。
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ブログ主さんを不快にさせたようで申し訳ありません。
ブログ主さんは経験や良識のある市議を求めていることがわかります。
ブログを読めば読むほど、ある時から上尾市に疑問を持ち、不満を持ち、1人で地道に調べてきたのだろうと推測されます。それゆえ私の態度は、苦労を飛ばすものに思えたのかもしれません。
私はブログ主さんの知見のあるご意見に感心し、興味を持ちましたのでお話をもっと聞きたいと思いました。それは私が立候補しようがしまいが、行動は同じです。
ブログ主さん以外にも、日中に傍聴にくる方、住民監査請求をする方もとても熱心です。しかし残念ですが、このような熱心派を無視しても、他の有権者をうまく誘導できれば議員は当選してしまいます。
熱心派以外は、本当のことを正確にはしらないのです。(私に分けるかは別にして)分かりやすく皆さんに分けて頂ければ幸いです。きっと何か変わると信じています。
投稿: たぬき | 2019年8月16日 (金) 11時42分