われら凡愚の心を市政へ (寄稿)
われら凡愚の心を市政へ
1 上尾市政の乱脈は新聞で繰り返し報じられ、市民グループもネット或はチラシで実態を発信しているが、こうした状況の中で年末には再び市議会議員選挙を迎える。
乱脈ぶりは、弁護士を入れた第三者委員会による報告書、或いは住民監査請求に対する監査人の勧告など、いずれも公的な見解で指摘、表明されている通りである。(当該事案の詳細説明は省略する)
公的判断が未決であっても、裁判中のもの、百条委員会にかけられているものなど、極論すれば疑わしい事案が目白押しの現状である。
我々は特定会派に偏ることなく、これはと思う議員に接触、意見を聴取し、十分に了解できるご意見でありながら、採決では「真逆の投票行動」をされる保守系議員のおられることを経験している。
これはどういうことか。会派内部の政治力学に屈し、政治倫理にもとる態度と言わざるを得ない。また上尾市公明党は、保守系会派の政治力学に付和雷同していると疑わざるを得ない。最左派?の共産党は理念に走りすぎ、現実とのすりあわせに乏しい感触を否めない。また大島敦議員系の、先の市長選における政治行動にも疑問を感じざるを得ない。
大体、全市民的視点から見て、市政に極端に意見の割れることがあっていいものかどうか。
2 行政が真の「市民ファースト」であるならばその政策に立場により賛否両論があって当然だが、これまで明らかになった乱脈は、行政職員が圧力に屈せず職業倫理に忠実であれば起こり難い類のものであろう。
行政トップはしっかりせよ。任に堪えないのであれば辞職、交代して頂きたい。
3 大枠では、市政の課題は明確である。
イ 少子高齢化、人口減少
ロ 高度成長期に建設した施設の老朽化
ハ 財政逼迫
などであり、第5次上尾市総合計画でも明示されている。これらの課題を、整合性を持って解決する意図を、行政当局も議員も放棄してきたのではないのか。こうした課題を明示しながら、そして住民投票の請願まで拒絶しながら新図書館の用地買収を強行し、パークゴルフ場を建設するのは、いかがなものか。多数決が合理的根拠とは言い難いと考える。
更に指摘すべきは小敷谷ブロック塀の件は市政の課題などではなく、私有財産に対する不適正な随意契約による公費の支出であることを付記する。(住民監査請求に対する監査報告書)
4 こうした乱脈には、これを許している市民に大きな責任があると考える。
10月10日に、年末の市議会議員選挙立候補予定者に対し説明会が開催され、当日の出席者は定員30名に対し、
現議員25名、前議員2名、新人18名、計45名であった。
現議員、前議員は,基本的に政党や地域(町内会など)など既存の組織を背景に、新人のうち3名は、現議員の代替わりが出馬する。これだけで30名。
低投票率(前回36%)では、知名度に欠ける新人は、有能な人物でも既存の組織に寄りかからない限り当選はほぼ不可能で、同じ議員が繰り返し登場し、勢力分布は不変、利権体質を変革することは不可能である。
「チェンジ上尾」を実現するには、組織より人であり、そのためには多くの有権者が市政に関心を持ち、前提として、選挙で、これはと思う候補者に投票することが絶対に必要であると強く思う。
文責 鈴木 隆夫
鈴木様、ご寄稿ありがとうございます。読みやすさのために、若干のレイアウト調整をしてあります。
管理人より。
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