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2020年2月20日 (木)

ある釣り人からの提言

前記事の続き

速報 みどり公園課HPに2/18付で釈明がでました。前記事などの影響と思われますが、下の最重要文に注目。主語を書けない所に逃げを読み取ります。

上尾丸山公園の釣り行為に関しては、長年にわたって、条例に基づく管理ができておりませんでしたが、今後かいぼりの効果を検証する期間中は、条例に基づき適切な管理に努めていきます。

 

以下は市民Aさんからの寄稿長文ですが、具体的で分かり易く、小気味よい展開です。市民からこのようなレベルの意見交換がでることに価値があります。レイアウトは当方で編集。

*************

 基本的に僕は丸山公園のような場所での釣りは私的には反対です。勿論釣りは大好きなので、やらせていただけたら嬉しいに決まっています。

 ですがその反対理由はまず、釣り師は場所を汚すことです。釣り餌の袋が散乱していたり、使えなくなった道具(折れた竿など)や飲食したゴミをそこに捨てたり・・・と目に余るものがあります。

 また目に見えない所ではヘラブナ釣りなどは、魚を寄せるせるためにコマセ(寄せ餌)をたくさん撒きますから水質悪化は必至です。以前、川越の伊佐沼でこれが原因で底がヘドロ化してひどいので何とかならないか?との問い合わせ受けたことがあります。それほどヘラブナ釣り師は水質を悪化させるのです。

 また釣りに邪魔な岸辺の葦は鎌で切って釣り場を作ったり、勝手に釣り台を設置したりするなど、やりたい放題の族もいます。そもそも元来こちらに棲息していなかったヘラブナを放流することで在来種であるキンブナと交配し、すでに丸山公園の池でも純粋なキンブナは絶滅していると思われます。

 また、ブラックバスやブルーギルがいたりすると、ルアーやフライ・フィッシングをする人が来ます。この釣り方は一旦仕掛けを後ろに投げる必要があるので、知らない人(子供など)が後ろを通過した時にはとても危険です。釣り針はカエシがあるので刺さったりしたら素人では抜けず、場合によっては医者に行って取ってもらう事になります。

 ですから、釣りを知らない人とエリアを共有することは危険がいっぱいなのです。丸山公園は“公園”、つまり『公の園』なのですから全ての人に解放し、皆が安らげる場所である必要があると思います。こんなことなどから丸山公園での釣りは禁止した方がいいと考えます。

 ちなみにTVの『池の水を全部抜く』などで外来種云々がありますが、外来種は10年もその場に生息したら生態系(食物連鎖)の一部になっていますので駆除すること自体が自然破壊に思えます。要は数年で食物連鎖の一端を担う存在になっているので、駆除すること自体が疑問です(要は放流が環境破壊の最たるものなのです)。

 ヘラブナは丸山公園には本来いない魚ですからそれを入れた人たちに問題があるのです。が、すでに入ってしまっていて食物連鎖が成り立ってしまっているのであれば、それも自然の一部という認識を持つ必要があるのかもしれません。しかしながらヘラブナが泳いでいる姿を岸から見てもそれほど美しい魚ではありません。

 よって、『公園』という万人が憩う場所では外来種云々を言うより、錦鯉などを泳がせて目で見て楽しめる沼にしてしまう方がいいのではないかと考えます。ちなみに、錦鯉は海外の人にとても人気があります。それは、海外では魚を水槽に入れて鑑賞するので魚を横から見るものです。しかし池に入れたまま鑑賞が楽しめる(つまり上から見て楽しむ)魚は世界でも錦鯉と金魚だけなのです。つまり、日本が世界に誇れる改良種と言っても過言ではない魚なのです。

 蛇足ですが、一つ書かせていただくと市が『自然再生』を謳って丸山公園の池をいじるのであれば、何も魚だけが自然ではありません。沼底を棲息のテリトリーとしているドジョウ類や貝類、はたまた昆虫やその幼虫等々、はたまたその周辺に生えている陸生植物、加えて水性植物(水草)。そして行きつくところはバクテリアまでになってしまいます。自然はそれらが微妙に干渉しながら均衡を保って成り立っているのです。ですから、いったん壊した自然は絶対に再生なんて出来ないのです。

 よって今回のかいぼりの目的が『自然再生』を謳うのであれば愚の骨頂としか言いようがありません。また、池の底を干して何の意味があるのかも解りません。人の手で壊された自然は、それはその与えられた中で自然環境を作るようになり、その環境下で食物連鎖が出来上がります。当然その食物連鎖には池底に済む細菌たちが大きな役割を演じています。この細菌たちは魚が出したフンや枯れた植物などを分解して水を奇麗にしてくれると同時に、他の生き物たちの餌ともなっているのです。そんな池にとって大切な生き物を大量に殺してしまったら自然再生なんて尚更あり得ません。勿論、また水を張ればまた新たなバクテリアが湧いて来るのですが、その成り立ちは新生であって再生ではありません。

 自然について長々と述べましたので、ここからは市政に関しての私見を。

 ここまでのことが解って頂けたら市のやり方がひどいことは誰にでも解って頂けると思います。条例があるとのことですが、今までやらせていて公民がそれを楽しみにしていた事を知っていながら市の都合で急に止めさせるという事に大きな問題があると思います。

 ですからまずは謝罪する事が第一に為されるべきです。誰かが市がやって来た事に提訴すれば市は大きな打撃を被ってしまう可能性が高いです。誰も好んでそんなことはしたくないわけですから、事を穏便に済ませるためにこれは最低必要条件だと思います。そしてそれに対しての責任をしっかり取ること(後述)が大切だと考えます。よって、この問題は釣りをさせるさせないの問題ではなく、市自身が今まで市条例に反することをしていたことが問題だと考えます。

 ではどうしたらいいか?(要は市の責任の取り方)となるわけですが、私見を述べさせていただきます。

 僕が考えるには、まず謝罪した後、市が代替沼を用意すればいいと思います。高齢者でも安全な足場を設置し、看板には釣りの絵を大きく入れて(笑)。加えて、上記のような危険性があることも付記して、自己責任ということで入場を許可すればいいと思います。

 できましたら、同じ条件が整った沼を二つ用意して、片方は有料で市が管理して、もう一方は無料で釣り師自身に管理を任せて、経時的な変化の違いを市民に見せることも大切だと思います。勿論、市の管理能力がどのくらいあるのか?(要は市がどれだけ自然を知っているか?ということ)が暴露されると同時に釣り人自身が自然にどう向き合っているか?が顕著に表れるので楽しい結果が得られると思います。

*****************
以上が釣り大好き人間の私見です。

もし本当に代替池を作るとなると、そこでまた談合やらが起こりそうなので、そんなことはないとは思いますが、その時には十分な監視をお願いします。

 

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コメント

Aさんの熱意、伝わりました!( ̄- ̄)ゞ
丸山公園の水質改善に、かいぼりが選択された事を発端に釣り禁止が出てきた訳ですが〜
そもそも、水質悪化の原因になっている揚水装置の老朽化、排水の不備、ヘドロの堆積を解決せずに、"かいぼり"で改善できると市民を騙している。
検証期間が明記されていないノープランなやり方で税金の無駄使い(-_-#)
それをチェックしない市議会の議員達(-_-#)
ツッコミどころ満載で論点がボヤけてしまいますね〜w
かいぼり前に意見交換したかったでしょ〜orz
Aさんの話をもっと聞きたいでしょ👍

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