海外の外出禁止令と東京都
やるなら東京・神奈川・埼玉・千葉まで含めた首都圏外出禁止令かな
外出禁止令と言っても明確な定義があるわけでは無く、国や都市によつていろいろ。ヒトからヒトへの感染力が強いから、人が集まらないことが今、使える「唯一の薬」である。
人との距離を空け、会話を減らすためにテレワークがあるが、パソコン画面で仕事になる人は幸いで、実際は現業職がいないと世の中は回らない。企業規模、職種、雇用形態で健康リスクにはえらい違いがある。
- 外出禁止令を決めた日の直前の累積感染者数
人数はジョンズホプキンス大学サイトからグラフ値を読み取ったもの(間違いあれば御容赦)。
湖北省 1/22=548人、23=643人、23=省都武漢は移動制限、公共交通も運休
イタリア 3/3=2200、6=4600人、8=北部封鎖、9=9200人 10=全土で移動制限
スペイン 3/12 2300人、13=5200人、14=外出禁止令
フランス 3/13=3700人、14=4500人、16=6700人、17=外出禁止令
イギリス 3/20=4000人、21=5100人、22=5700人、23=外出禁止令
フィリピン 3/13=64人、14=111人、15=マニラ首都圏封鎖
ロサンゼルス市 10=959人、11=1300人、12=1700人・同夜に外出禁止令
ニューヨーク 3/5=217人、6=262人、7=州の非常事態宣言
モスクワ市 29=1014人(国内の2/3という)、30=外出の原則禁止
外出禁止令を出す直前の患者数には違いがあるが、禁止後のグラフはトンデモナイ曲線になっている。その点では皆同じだ。つまり、まだ禁止効果が出ていないのが恐ろしい。なおフィリピンだけ3/29で1418人と少ない。
日本も今1866人で着実に増えており、上から30位くらいだが、もっと上がりそうだ。
海外の例は貴重な警告であり、その感染力は手洗いやマスクで防げる敵ではない。首都圏として外出禁止令をここでやらないと後悔する。
外出禁止をしてその後にもっと酷かった場合でも「あそこまでやったんだから」と言えるし、仮に大したことが無ければ、「ほらやって良かった」と言える。経済補償のルールは禁止中に考えればよいのでは。
外出禁止にしても、首都圏から地方の実家へ避難する人も出るから、拡散の火種となり難しい面もある。
リーマンショックや3.11大震災を超える世界的災い。ハラリ氏の世界観と指針は貴重だ。
参考
日経ビジネス 新型コロナ、「首都封鎖」で知っておくべき10のこと
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