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2020年4月25日 (土)

コロナと上尾市経済-1

国も自治体も不要不急の支出削減を。

3.11の東日本大震災は物理的な被害をもたらし、(知らない人も多いけど)今でも復興特別税という税を払い続けます。今回は新税が導入されるはずはありません。むしろ、消費減税の声があった位ですが、給付金や補償問題の迷走で消えました。

振り返ると、安倍首相はリーマン級の不況がこなければという前提で消費税10%に上げました。半年後に「コロナ不況」が来たのですから、8%に戻すという論法は成り立つハズですが、「導入後の不況」という”特約”が無かったのは、片手落ち感があります。もちろん、今更5%に下げても救えるレベルではありませんが…。

2020年度の国予算は102兆円。初めは『消費増税で税収は過去最高を見込むが支出を賄うにはほど遠く、借金頼みと』言われていました。もうそれどころではなく、10万円給付も全額、赤字国債12兆円で払います。追加もあるでしょう。

さて、上尾市予算も653億円と過去最大です。3月にコロナ問題の予兆が見えていても、微調整すらせずに議会で承認です。予算の目玉である、防災と教育をごちゃまぜした避難所(小中学校体育館)へのエアコン導入という衆寓政策が素通りしたのは、思考停止か惰性で動いているようなものです。

埼玉県予算も19,603億円と過去最大ですが、緊急のコロナ対策36億円の補正予算も付けています。

●これから始まる大幅な税収不足には「不要不急の支出削減」

五月になると、三月期決算の会社の決算発表が始まりますが、今期の業績予想を立てられない会社が続出です。決算短信の当該欄に「-」と書くそうです(^-^?)。一方、自治体も市民税収がどこまで落ちるか見当が付かないのに、民業のような危機感は伝わりません。ただし賃下げ圧力を感じているかもしれません。

上尾市予算が三月議会を素通りしたのは、どうせ補正予算を組めばよいとか、事態は他市も同じ、最後は国が面倒見てくれる、という理由なのでしょうか? その辺りは分かりませんが、私に言わせれば、問題だらけの体育館エアコンなど諦めて予備費に入れるべきでした。

連日、政府や自治体はテレビや防災無線で不要不急の外出をしないようにと呼び掛けます。

そもそも不要不急とは曖昧ですから、それに応じない人の例が伝わると、「○○は本当に今日出かける必要あるの?」と言う論法で牽制します。それと同じく、予算には「それって本当に必要?」、「○○は来年にしたら」だけでなく、「暑くてもうちわで我慢したら」、「直ぐ換気するからエアコン効かないよ」「感染症怖いから体育館に来ないよ」と言いたいわけです。

今回の赤字国債は仕方ありませんが、国も自治体も不要不急の予算を削り、将来世代への負債を減らすべきです。将来世代と言っても、本当に生まれてくるか分かったもんじゃありませんよ。

今年の出生数は80万人を割るかも。

『オギャーぁ』というのは 赤ん坊の泣き声ではなく、日本の叫びです。

つづく

 

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