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2020年7月 5日 (日)

自律→自粛→封鎖→独裁

忍者ウィルスとの戦い方

追記 スウェーデンと日本の違い

 3月頃だろうか、欧米ではコロナ戦争と呼ばれ、自宅に閉じこもっていれば勝てるという話を聞いた。ヒトヒト感染なのだから、そうなのだろうと思ったが、現実はそうならなかった。

 一方で、感染源で最大人口の中国はいち早く収束した。一千万人の都市をロックダウンしたり、人の行動履歴まで管理するのは、人権より国家を優先する独裁国家の技だ。毒には毒をもって制したようなもの。

 その対極が北欧のスウェーデン

 政府が指示しなくても国民の責任ある行動つまり自律性に任せて経済活動を続けている。集団免疫を獲得すれば収束できる戦略だと伝えられ、一時は評価されたが実際はえらいことになっている。致死率7.6%でノルウェー2.8%の二倍以上、フィンランド4.5%とも差が開く。世界平均は4.7%、アメリカも4.6%なので、日本の5.1%は低くはない(7/4ジョンズホプキンス大、NHKデータより)。なお5/14日の同大データによる致死率は12%なので、最近は死亡者数の伸びが低いようである。

 以前、スウェーデンにいる日本人の医者がテレビで伝えていた。患者が多いため80歳以上には人工呼吸器を付けない、70代でも基礎疾患のある人には付けない、という選択を迫られるのだと。トリアージみたいなことらしい。しかも、これだけやっても抗体保有率が7%しかなかった、と落胆気味に伝えていたのが印象的だった。

 この辺りの日本との本質的な違いがモヤモヤしていてうまく表現できなかったが、タイムリーな記事があった。
 参考 毎日新聞年寄りは先に死ぬもの、惜しみなく延命治療をする国との違い


 日本は罰則や補償を伴うロックダウンはできず、といって自律に任せるでもなく、緊急事態宣言と言う名前はすごいけど、「皆さんへお願い」というあいまいな自粛型になった。公的な宣言を種火にした同調圧力を生み出して自粛させる仕組みだった。その辺りは、政治家と国民に暗黙の総意があったと思うし、欧米からの惨劇報道による恐怖感も後押しした。海外から「日本人は素晴らしい」と自尊心をくすぐられることも、自粛を続けられた理由の一つかもしれない。

 しかし、専門家の西浦教授は8割の接触削減を求めたのに安倍さんは「最低七割」という値引きをした。主要ターミナル駅では一時的に外出削減を達成していても、全体としては7割も減らなかったはず(この辺りはあいまいで終わった)が、感染爆発もなく一か月半で20人台へ減り、経済界と休業者の悲鳴が多くて宣言を解除した。「まぁまぁ減ったんだからいいじゃないか」風だった。

 解除の時は、「日本モデルの力」なんて勝利宣言みたいに安倍さんは見栄を切った(そのせいか、最近の感染増には無口をきめこむ)。感染爆発しなかった理由が分からないからファクターXと言って次に進むらしい・・・。

 しかし、ブレーキを緩めたら、一か月で感染者が増えてしまった。忍者ウィルスって呼ぶ意味が分かる。

きっとスウェーデンも日本も同じことで、自律性や衛生観念が高くても、社会には利己的な振る舞いをする人がいるものだから、その人が宿主になれば拡散は防げない。今は風俗店がクラスターの典型だが、「君子危うきに近寄らず」の君子になれない人がいる。

 参考 ソーシャル・ディスタンスは教育水準や所得水準によって異なる

 日本の対策は相変らずモグラたたきゲームだから、土を掘り返してまで見つける気は無い。廃止された専門家会議に途中から入ったエコノミストの小林 慶一郎氏が6月に提言を出していて、その一つに、9月末までに1日10万件、11月末までに1日20万件の検査があるが、それがどうなったのか分からない。補償を広範にやる財力は無くても、検査くらいは擬陽性や偽陰性があっても広い面で拾って欲しいものだ。

【政策提言】積極的感染防止戦略による経済社会活動の正常化を

 また、無症状で感染させる病気は珍しいらしく、何かの記事では集団免疫はムリだという学者の意見も出ていた。当面は正しい情報に接しながら自己防衛するしかない。

 ところで、コロナを抑えた中国はどさくさに紛れて覇権病を香港に感染させている。本格的な米中冷戦時代に入った。2040年頃にはGDPでアメリカを抜くと言う点では中国はかつてのソ連よりも脅威になる。その新しいワクチンが秋の大統領選挙と思いたい(外交は争点にならないらしいが)。

 タイトルは「自律・・・独裁」へと拘束度で並べたが、実は左端に放任が来る。ブラジルのボルソナロ大統領だ。ポピュリズムはこんなバカを担ぐという典型だけど、都知事選にも似たようなのがいる。

 

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