人柄から能力評価へ変れるか、日本の政治
何をやってもうまくいかないと、逃げたくもなるが、逃げてはいけない立場もある。
語り掛けが少ないと批判され、安倍首相が先日(元々予定していた)記者会見をしたら、たった16分だ、質問から逃げた、と批判のネタになっていた。語る力がないのだから仕方ない。
その後も、会見で政策を売り込むよりも、広島と長崎の原爆慰霊祭での挨拶文は酷似だったとひんしゅくを買っていた。その原稿をテキスト照合分析にかけて「93%が同じ」と喝破し、一目で分かる対比表をみるなら GoToかまちょ図書館へ。
これは喩えは悪いが、親戚の葬儀で弔辞を読み、今週は別の親戚の葬儀で名前を替えて読んだようなもの。「二人とも交通事故だから同じになるけど、それがナニ?」って感じだ。この冷淡こそが彼の官邸主導政治なのだが、残念なことに被爆広島だってカネと人脈だけで議員を選んでいるのが日本なのだ。
別なニュースでは、テレビでよく映される首相官邸に出入りする所で記者による「ぶら下がり質問」の場面について、あの質問も事前通告による予定調和劇なのだと話題になっていた。
そんなこんだで安倍内閣の支持率が下がるのは当然だ。でも、毎月報じられるわりに、大きく扱われないのは対抗馬(人財)がいないためだろう。安倍さんの能力が高すぎて超せる人がいないわけでは無く、政治家が建前ばかりを語るから国民にはイメージしか伝わらないためだろう。
安倍内閣を支持しない理由の一位が変わった!
8月のNHK世論調査の支持率は34%となり、年初より10ポイント減だった。そのニュースで気になったことがあったのでNHKサイトの過去データをみてみた。
図は特定月の値である。2018/5月は支持率が低かった時、10月は改造内閣後、2019/8月は高支持率の時、その後は年内である。
支持率が高い時も低い時も、支持しない理由の一位は「人柄が信頼できないから」がずーっと一位だった。だいたい40%位だ。それが8月は「政策に期待が持てない」が37%で一位になり、「実行力がない」は今年になって急上昇である。

つまり従前は「安倍さん嫌い」が殆どだったが、最近、政策と実行力という能力評価に変わったのはコロナ対策の失敗によるのだろう。これは支持者の離反の現れかもしれない。自民党の政党支持率は36%で年初から4ポイント減だから、その離反もあるけど、無党派層からの離反が大きいかもしれない。
コロナ対策は誰がやっても難しいのだが、安倍首相が国民の信頼を失ったことは確かだ。とくに今回の調査で「政策に期待できない」が一位になったのは、GoToキャンペーン政策が国民の反感を買った表れだろう。同調査では、GoToは中止すべきが62%、夏に旅行も帰省もしないが75%である。
ところが海外企業の調査ではもっと深刻だ。トランプ大統領よりも低い安倍首相(ケクストCNC調査) 図は東京新聞より。

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裸の王様と女王様がいるわが国。
女王様はプラカードのネタが尽き、いまが踏ん張りどころときた。
世間らずでもある王様は日帰り入院。研修医がコロナ感染した大学病院に。
そういうところも、阿呆と言われる理由。宮内庁病院が拒否した可能性もある。
哀れだなと思う。イエスマンに囲まれて。、まだ純一郎は他人の意見を聞いた方だ。
学がない政治家は最悪だ。擦り寄る取り巻が真の友と勘違いしている。
休日は読書よりゴルフ。こんなリーダーいらねえよ。
投稿: 本好き | 2020年8月18日 (火) 00時02分