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2020年9月11日 (金)

難産で逆風下のイオンモール上尾のオープン 巨大施設-3

コロナ禍の開店セールのジレンマと見えない敵

前記事 巨大施設-1の続き 、巨大施設-2

追記 コメント文にも要注目。

コロナ禍においてリアル小売業の雄・イオンモール進出が、ネットの巨人アマゾンの上尾進出と重なったことに時代の奥深さを感じる。

2014年6月の驚きの発表では2017年春開業予定だった。しかしコーセー跡地には雑草だけが生えていた。翌年は、後から決まったヤマダ電機がオープンした。予定の2017年になると2019年へ延期され、草は安心して伸び続けた。
オリンピック関連や都心のビル建設需要が強すぎて、建設人手不足や建築費高騰が懸念されていた頃だった。

そして、ようやく2019年7月のブレスリリース2020年秋開業を宣言した。

三度目だ。

『来る来るサギでは無かった』。

工事が始まるとそれは見事なものだった。ループ道路まで造った。今年の1/31日に「大規模小売店舗立地法に基づく新設届出等に係る説明会」も行われた(最近、よくアクセスされる)。

しかし、その直後、世界はコロナに翻弄される。現地の清水建設は春に工事休業に追い込まれた。

Img_2817

今はほぼ竣工しているが「何月何日オープン」と言う晴れ晴れしいアナウンスが出ないままだ。

開業後にコロナ直撃で休業になるより、開業前にコロナ対策の準備ができたことは、不幸中の幸いだろう。しかし、大勢の客が押し寄せて大混雑する売場風景こそが勝者の姿なのに、今は「三密避けて」という矛盾する対策を取らなくてはならない時代になってしまった。

コロナ禍のオープニング・セールってどうやるんだろう。

 『初日は1月生まれの方に限ります』とか・・・(>_<)

 

イオンモール上尾は国内85カ所目になる。

総賃貸面積34,000㎡、専門店約130店
敷地面積71,800㎡、駐車場1768台。同社資料等より

基本形は7~8万m²、駐車3500台なので上尾店はハーフサイズである。郊外型でも駅前型でも無い、イオンとしては新タイプの立地形態になった。なお基本形の商圏設定は車30分、商圏人口40万人である。

雇用は1500人位を見込まれていた。アマゾン上尾FCは非公開だが千人は下らないだろうから、短期間に数千人規模の雇用が上尾エリアで生まれた。二度とないだろう。

かくして出産予定日が何度も遅れただけでなく、全ての売り場に感染症対策を求められた。より深刻なのは、コロナ禍が流通業をリアルからネットへ加速するという逆風下の時代に生まれたこと。スマホ世代の購買行動は、商品をリアル店舗で下見し、その足ではなく、その手のひらからアマゾンへ行ってしまう。

近隣の人たちは、渋滞問題を懸念する。

スーパーバリュー愛宕店は、外壁を塗り替えても懸念する。

アマゾン以外のプレーヤー達は、オーバーストアな上尾市がゼロサム社会を通り越してゼロマイナス社会へ進むことを懸念する。

開店日は秋深し・・・

おわり。


●イオンモールの第一四半期(3~5月)決算

純利益が▲137億円となったのは、特別損失に新型コロナウィルス感染症による損失158億円の計上が大きい。それは時短営業や臨時休業に対してテナント企業へ賃料の減免等の支援も含む。大手ならではの補償であり中小モールではムリだ。

年間の連結は、売上2800億円(前年14%減)、経常利益220億円(61%減)だが、コロナの影響額200億円を特損に見込むために最終赤字を予想する。

関連 

大店法による説明会

いよいよ工事開始へ

旧中山道渋滞対策に腐心

中止や白紙撤回ではなく熟慮中かもね

イオンモール上尾の推定売上高

コーセー上尾跡地にみる時代の変化

アリオ上尾オープン記_2013年

 



 

 

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コメント

イオンモール上尾ですが、専門店が埋まらず、オープンが先送りになっているようですね。竣工は2020年10月下旬ですが、オープン予定は11月下旬予定。。。。オープン初日から、虫食い店舗の状態だけは避けたいでしょうから、大家は必死になって店子を探しているのでしょう。まさにご指摘の通り、アマゾン倉庫が近くに出来たのは皮肉ですね。

賑やかしは必要だから、どこにでもあるようなアパレルブランドや雑貨屋を多少は入れる必要はあるけど、どうせ店舗が埋まらないなら色物をでいけば良いと思う。
たとえば、5店舗くらいのスペースをぶち抜いて、都道府県アンテナショップを一堂に介した日本全国ご当地ショップを作るとか。スペースだけを提供し、何を展示するかは各都道府県の担当者に任せて、季節毎に企画展をしたり売上を競ったりとか。
似たような感じで、上尾商工会議所の専用売り場を確保し、毎月入れ替えで上尾市内のお店が出張出店するマンスリー上尾ショップとか。
駅弁、空弁の常設ショップもニーズはありそうだけど。。

上尾は、小金持ちの年寄りが多いと思われるので、65歳以上のシルバー世代を優待するプランを打ち出すと、消費が活性化されるのではないかと思ったり。。。

有益なコメントに深謝。
近所?、というより「業界の通りすがり」さん、ソースはどこでしょうか(^-^?)
この期に及んで そんな状態とはコロナの影響の甚大さですね。
未熟児で生まれるみたい。

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